違うと言えばもちろん違うんですが,同じだなあと思う部分もかなりあります。
今回ATX電源をみていて特徴的だとおもったのは,国内には,ATX電源を客観的に比較しようというサイトはほとんど無いことです。ましてやオシロを持ち出して波形を計測したというサイトは無いんじゃないかと…(あるなら教えて頂きたいです)。
中身開けて,写真撮って公開して,半田付けが綺麗だ汚いだ,電解コンが日本産だ中国産だ,といったところはたまに見かけますし,以前は回路をおいかけて品評するっていうのもありましたが,何故か測定はないんですよね。好意的に解釈すれば,個体差や測定条件の違いなどがあるなかで,自分が測定した結果が一人歩きするのは良くないと考えている方が多いのかもしれません。
この結果,これはいい電源だ悪い電源だと,バイラルマーケティング的なノリで評価が形成されていくあたり,カカクコムがコミュニティとしても肥大化した理由が垣間見える感じもします。同じようなことは静音ファンの評価についてもいえることで,「静かなファン」というのは実際は客観的に数値で出せるようでそうでもないんですね(音圧周波数特性グラフを表示すればいいかもw)。
オカルトだプラセボだーと揶揄されがちなオーディオ業界ですが,国内の自作PCの世界は,もちろん早さだけが勝負ならばベンチマークである程度わかったりもしますが,それ以外の項目はわりと口コミだけで回っている印象なのは,案外オーディオの世界とさして変わらないのではないかと考え直した今日この頃でした。
ちなみに,私は測定についてはちょっと違う(?)考えを持っていて,コンシューマレベルにおいては,結局誰かが最初にはじめてしまえば,それがデファクトスタンダードになるから,あとは誰がやるかというだけだと思っています。実際,いわゆるジョニグルやSPCRなどの数値で話が進んでしまう場面を最近はよく見かけるようになりました。今後ベンチマークソフトなどが使いにくいPC向けパーツの評価はどのような方向になっていくのか,楽しみです。
photo credit: Brandon Stafford
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web拍手でもコメント頂きましたが,ちょうどSONYの金井隆さんがご自分のwebサイトで音の良いPCを作ろうという企画で解説をされています。まだご覧になっていない方は是非。最終的には安定化電源制作まで行くんでしょうか。興味津々です。
さて,ATX電源にも色々あるわけですが,以前言及したように,80PLUSのサイトを見てみたり,その他測定サイトを見てみると評判の良い電源の当たりをつけることもできます。
PCオーディオ的に重要そうなのは,リップルが少ないこと,負荷時の電圧変動が少ないこと,高調波歪み率が低いことがとりあえず思い浮かびます。このあたりを基準とすると,今入手性が良く使ってみたい電源としては以下のような感じになるでしょうか。
▼基準を一応たててみる
どこまで有効かはわかりませんが…。
- リップル量が各レールで20mAを切ること(特に低負荷時のテスト結果が重要)。
- 負荷20%時(主にアイドル時)に全高調波歪み率が10%を切ること。出来れば5%近辺が理想。
- 標準で電源ファンの回転音が静かなこと。リスニング中に轟音はいけません。
▼2万円程度出せる方
Seasonic X-650こと,SS-650KMが鉄板でしょうか。リップルも各レール(電源供給ラインのこと)とも20mVを超えないレベルで,全高調波歪み率は20%負荷でも10%を切るのでそこそこ優秀,50%負荷では5%といい感じです。80PLUS GOLD電源でここまで全ての項目でバランス良い成績を収めているものは少ない印象です。実売は22000円程度~。
http://www.80plus.org/manu/psu/psu_reports/SP633_SEASONIC_SS650KM_COMBO_650W_Report.pdf
http://www.jonnyguru.com/modules.php?name=NDReviews&op=Story&reid=169
▼1万円以下でリーズナブルなものをお探しの方
GBronze S12II 520Wこと,SS-520GB。こちらは負荷を100%近くかけると電圧がかなり下がってしまう問題はありますが,オーディオ用途では基本そのような使い方はしないので(そもそも500W近くまで食ってしまうマシン構成という時点でかなり絶望的),あまり重大な問題ではありません。
リップルは同社Xシリーズと同程度で,大変優秀です。最近1万円切ってきましたので,お手頃ですね。
http://www.80plus.org/manu/psu/psu_reports/SP633_SEASONIC_SS650KM_COMBO_650W_Report.pdf
http://www.jonnyguru.com/modules.php?name=NDReviews&op=Story&reid=185
▼AntecのTwelve Hundred,P183,P193等のAntecの新ケースを使われている方
Antec CP-850が断然お薦めです。リップルの少なさはこれまでコンシューマ向け電源としてリリースされたもののなかではトップクラス(現状トップ?)。全高調波歪み率をみても5%程度とかなり優秀な部類。ATX規格でなく,Antecの特定のケースでなければ使う事が出来ませんが,性能は非常に高いと思われます。実売価格は14000円程度~。Antecは電源メーカーではないのですが,どういうわけかここのSeasonic OEM電源は総じて低発熱,低騒音で,その点でも好印象です。DELTA OEM電源はちょっといまいちな物が多いですね。
http://www.80plus.org/manu/psu/psu_reports/ANTEC-CP-850-Report.pdf
http://www.jonnyguru.com/modules.php?name=NDReviews&op=Story&reid=142
▼番外編
電源ファンを交換する前提であれば,NIPRONのePCSA-500P-X2S(-MN)はかなりいけている電源だと思います。650WのほうはVCCI ClassBとれてないので個人的にはやめた方がいいと思いますが,500Wのタイプは非常に良いです。ただし,500Wはピーク値で,連続運転は350Wまでなので,VGAがかなりの電気食いとなっている現在となっては,一般的にはとても使いづらい電源になってしまったといえるでしょう。でも,オーディオPC用途としては全く問題ありません。
リップルは3.3Vと5Vが極めて優秀,驚異の5mV付近です。12Vも20mVくらいなので非常に優れているといって良いでしょう。さしあたっての問題はファンの騒音だけではないでしょうか。NIPRONは電源ファンが交換できるので,低騒音ファンに変更することも容易です。とことん拘りたい方はどうぞ。
以上,最近気になるPCオーディオ電源でした。私も買ってみますという方は,よろしければページ末尾のアフィリエイトバナー等から購入頂ければ幸いです。ご感想もお待ちしております。
photo credit: William Hook
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オーディオ仲間の方から教えて頂いたのですが,スタジオジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』のサウンドトラックの音質が大変良いです。
- 借りぐらしのアリエッティ サウンドトラック
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- アーチスト: セシル・コルベル
- レーベル: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 価格: ¥ 2,500
- 発売日: 2010/07/14
- 売上ランキング: 180
- おすすめ度

先日某所で聴かせて頂いたCDも大変素晴らしかったので,いずれご紹介したいところですが,アリエッティサウンドトラックのほうが音楽的にはなじみやすいかと思いましたので,先にご紹介。
私まだ映画を見ていないのですが,楽曲的にも見なくても十分鑑賞に値するよい出来だと思います。
ダイナミックレンジの広い録音ですが,特筆すべきは中域から高域にかけてのなめらかさがダイナミックレンジの広さと両立している点ですね。周波数特性的にも非常にスムーズなカーブを描いており,デモCDとして非常に価値があるアルバムだと思います。60Hz近辺の再現性は確実に課題になる楽曲がいくつもありますので,小型2Wayだと厳しい部分もあるかもしれません。
これから買われる方,既に買われた方,まだ全く話題になってませんので,是非ご感想を頂けるとうれしいです。
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タグ: CD紹介
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WindowsVistaで導入されたWASAPI,本格的に利用されるようになってきたのはWindows7が出てからですが,当初はかなり得体の知れない技術で,WASAPIなら何でもいいのか?みたいな理解が割と多かったように思います。Wikipedia日本語版のWASAPIの項目はその当時の名残みたいな状態で,内容に不備がありますね。
最近になって(ちょうどサイトお休みしていた頃ですが),MSDN(開発者向けのマイクロソフトのサイト)のBlogでWASAPIの解説が掲載されました。この図はちょうど,共同通信社のPCオーディオfan Vol.2で掲載されていた図の元になっている?図ということのようですね。私はこの雑誌を読んでないので何ともいえないので伝聞形式です。
http://blogs.msdn.com/b/windows_multimedia_jp/archive/2010/06/28/4-windows7.aspx
上掲の記事はわかる人向けに書いてあるので,もう少しかみ砕いた内容を知りたい方は,Music TO GO!さんの記事が良いと思いますので,ご紹介しておきます。
かいつまんで簡単に説明しますと,WASAPIを使う場合,音質重視なら排他モード対応のアプリ,WASAPI対応のデバイスを使いましょう,ということです。共有モードでは,PCオーディオに明るい方やMacを使われている方が散々忌避してきたカーネルミキサーの出番です(笑)。
ただ,厳密には音質重視というか,トランスポートはデータを一切改変しないで出力させるべき,という主義の方にはお薦めといったほうがよいかもしれません。積極的に音源をいじっていく楽しみ方をされている場合には,排他モードでは逆に従来の楽しみ方が出来ない虞もありますので,お気をつけ下さい。
まあ,このあたりの話を5月に書いていた時には全然反応なかったので寂しかったのですが,特に変なことも述べていなかったようで良かったです。
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オーディオライフへの誘い,システム紹介,PCオーディオ研究,お薦めCDは,それぞれ特集ページという扱いにしてあり,投稿日と無関係に記事を掲載しています。
これらのページには記事を評価する機能というのがありまして,ページ末尾に記事を評価するスペースがございます。5段階評価で☆をつけて評価して頂くもので,最低が1,最高が5となっています。
今回のリニューアルについては,原則として既存の記事のバックアップが主眼にありましたので,個々の記事はほとんど手直ししていないのですが,個別に評価 を頂戴した記事につきましては適宜見直しを進めて参りますので,積極的に評価を頂けましたら幸いです。
手始めに,評価をいただいた項目は若干修正しました。やはり1年以上経過してしまうと情報の鮮度や内容に問題がありますね。現状認識との齟齬が目立つ記述については適宜訂正や補足をいれました。
評価して下さった方も,1週間後くらいにまた見直していただけると楽しめると思います。
なお,同じ記事についての評価は1回きりです。間違えた場合には何かしらの方法でご連絡頂ければ削除いたします。
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