C87 コミックマーケット新刊告知『High-Res Audio Interview book Vol.1 』のご案内

High-Res Audioは日本オーディオ協会さんの標準文字商標です。

さて、年内にちょっと凝った形で出そうと思っておりましたハイレゾ解説本はまあ仕事の合間にやるには荷が重すぎてなかなか思うようには進んでおりません。。。申し訳ございません!

しかし、最近色々な方とお会いする機会がぐっと増えてまいりまして、インタビュー受けてもよいですよというお返事をいただけるようになってまいりました。そこで、今回はハイレゾをテーマにしたインタビュー本を頒布いたします。ただいま開催中のコミックマーケット(C87)にて。概要は以下の通りです。

概要

書籍名:『High-Res Audio Interview book Vol.1』
版型:B5版
頁数:訳45ページ(モノクロ)
文字数:2万5000字
厚さ:わりと薄い

頒布スペース:「放課後オーディオタイム」 3日目(30日、火曜日)東P31b
価格:500円
頒布数:100部

※ 購入数の制限はありません
※ オーディオ×BLに果敢に挑戦した同人誌『イイオトコノコ』(旧刊)をお持ちでない方には無償で差し上げております。是非受け取ってください。

主な内容

インタビュイー

Fostex 山口氏

山口創司(ヤマグチ ソウシ)
フォスター電機フォステクスカンパニー所属。
2002年フォステクスカンパニー 技術部入社。主にデジタルレコーダー関連製品、ネットワークオーディオ製品の回路設計、組込ソフト、FPGAに従事。2009年より商品企画、販売促進業務に移動。移動後は複合機であるHP-Aシリーズ、iPod/iPhone 用DAC HP-P1、TH ヘッドホンシリーズ6!を担当。またFOSTEXとはマーケットの違うヘッドホン サブブランド”KOTORI”の責任担当。

オーディオ評論家 土方氏

土方久明(ヒジカタ ヒサアキ)
ネットワークオーディオとPCオーディオに精通する次世代の評論家。
NetAudio誌に執筆を行いながら、最近はオーディオ製品を取り扱う大手輸入商社でもハイレゾについて講義を行うなど、活発に活動中。

目次

第1章 はじめに 1
1-1 作成にあたり 1
第2章 年末ハイレゾ座談会 2
2-1 座談会にあたり 2
1 参加者プロフィール 2
2-2 都内某所にて…… 2
1 ご挨拶 2
2 巷でよく耳にするハイレゾという言葉 4
3 オーディオ雑誌とハイレゾと 6
4 ラストチャンスとしての「ハイレゾ」 11
5 イマドキのアナログ回路設計技術 18
6 オーディオを格好いいものにしよう 21
7 ハイレゾとオーディオの美学 25
8 オーディオ再生芸術の凄み 35
あとがき(毎回恒例の直前モード…) 36

interview

interview1

といった内容になっております。

毎度のご案内で恐縮ですが,今回も評論ジャンルが成人向け同人誌ジャンルと同じ日程となってしまっているため,会場内やその周辺には成人向けの絵柄が印刷されたものを大量に目にされることになると思われます。そういったものに嫌悪感がおありの方は,ご来場されないことをお薦めいたします。

また,当日ご来場になる場合には,午前中は入場規制が行われている可能性もございますので,12時頃現地にご来場いただき,東ホールをひたすら目指されることをお薦めいたします。
加えて,会場内大変混雑が予想されますので,出展場所等につきましてもあまり真っ当な案内などは望めません。あらかじめご確認頂くことと,地図を印刷されておくことをお薦めいたします。

夏に比べると体調管理しやすいのが冬のコミックマーケットですが,体調にはくれずれも留意され,お怪我の無いようにお越し下さい。お会い出来るのを楽しみにしております!

「ハイレゾ」ってなんだろう?どうすれば聴けるの?という方に

最近オーディオファンではないけれどいい音に関心はあるよという方から、ハイレゾってなに?どうすれば聴けるの?というご質問をよくいただくので、まとめてみました。


high-res-jas

※ 上掲の商標は一般社団法人日本オーディオ協会の登録商標です。

「ハイレゾ」ってなんだろう?

ある程度定義に忠実にいえば、「保存した情報の多いデジタル方式の記録法」です。一言でいうと、「CDより器の大きい記録法」です。

どういうものを「ハイレゾ」っていうの?

CDより1秒あたりのデータ量が多いもの、具体的には、CD規格の量子化数16bit/サンプリング周波数44.1kHzと比べて、bit数が大きいか、サンプリング周波数が大きいか、を満たすものを「ハイレゾ」と呼びます。

SACD(Super Audio CD)とかDSDっていうフォーマットを見かけるけど、これは「ハイレゾ」なの?

SACD(DSD)もCD以上のデータ量で、直接比較はできませんが、量子化数もサンプリング周波数もCDより大きいとみなせるので、「ハイレゾ」です。

量子化数が大きいと何がよくなるの?

大きな音から小さな音まで記録できるようになります。具体的には、CDでは記録できないほどの小さい音が正確に記録できるようになります。

小さい音を記録するメリットってなに?

クラシック音楽などはCDでは記録しにくい小さい音も演奏されています。また、現代のオーディオで重視される、収録現場の雰囲気を再現したり、目の前でアーティストが演奏しているようなリアルさを感じ取りやすくするためには、小さな環境音も含めて再現することが重要です。

サンプリング周波数が大きいと何がよくなるの?

低い音から高い音まで記録できるようになります。デジタルの世界だと、より高い音が記録できるようになります。

高い音を記録するメリットってなに?

一般に、人間が聞き取れる周波数は20kHzまでと言われていますが、楽器が音を発するときには狙って出している音(これを「基音」といいます)に加えて「倍音」と呼ばれる偶数倍の周波数の音が発せられており、基音と倍音の両方を再現することがリアルな楽器の音色の再現に重要だとされています。

倍音成分には20kHzに近い音が含まれていますが、CD規格では20kHzに近づくほど不正確な記録・再生しかできないため、正確に倍音を再現するには、余裕を持ったサンプリング周波数で高い音まで正確に記録・再生することが重要です。

音源が「ハイレゾ」だったら音がいいの?

そうとは限りません。「ハイレゾ」は器の大きさの話なので、音の良さは保証しません。良い録音であれば、良い音になりますし、良くない録音であれば良くないままです。

カメラで例えると、コンデジでモデルさんを撮影したものと、一眼レフで私を撮影したものでは、前者のほうを皆さん美しいと思われるでしょう。あるいは、プロのカメラマンが撮影した写真と素人の私が撮影した写真では、同じカメラを使っても出来栄えが違います。そういうことです。

良い録音ってどういうものをいうの?

あなたにとって、リアルだな、違和感がないな、聴きとりやすいなと感じられる音が聞こえてくると良い録音です。

「ハイレゾ」はハイレゾ対応と書いてあるorシールが貼ってある商品を買い揃えないとだめなの?

いいえ。あなたが使っているオーディオ機器で「ハイレゾ」音源を聴いてみて、違うなと思えば「ハイレゾ」は意味がありますし、違わないなと思えば「ハイレゾ」は(今のところ)意味がありません。違うなと感じられたなら、「ハイレゾ」音源を探してみると良いでしょう。

強いていえば、注意が必要なのはプレーヤーが「ハイレゾ」音源の再生に対応していることです。オーディオ機器メーカーが作っている現代のアンプやスピーカー、イヤホン、ヘッドホンのほとんどは「ハイレゾ」音源を再生したときの違いを表現できる性能を持っています。


以上です。できるだけシンプルな回答を目指しましたので、細かいことは端折っています。ご参考になりましたら幸いです。

C86 コミックマーケット告知『High-Res Audio Guidebook 』のご案内

High-Res Audioは日本オーディオ協会さんの標準文字商標です。

さて、年内にちょっと凝った形で出そうと思っておりますハイレゾ解説本の下書きといいますか、まず骨子の部分を取り急ぎ作成いたしましたので、ただいま開催中のコミックマーケット(C86)にて頒布いたします。概要は以下の通りです。

▼概要
書籍名:『High-Res Audio Guidebook(alpha)』
副題:HIGH RESOLUTION DIGITAL AUDIO GUIDEBOOK
版型:B5版
頁数:訳50ページ(モノクロ)
文字数:3万5000字
厚さ:わりと薄い

頒布スペース:「放課後オーディオタイム」 3日目(17日、日曜日)東N-12b
価格:500円
頒布数:100部

※ 購入数の制限はありません
※ オーディオ×BLに果敢に挑戦した同人誌『イイオトコノコ』(旧刊)をお持ちでない方には無償で差し上げております。是非受け取ってください。

▼主な内容

目次
第1章 はじめに
1 概要
第2章 「ハイレゾ」とは何か
ハイレゾとは?
1 CDを超えるフォーマット
「ハイレゾ」の本質と基準
1 単位時間あたりの情報量の多さ
2 器の大きさは音の良さを保証しない
3 未だ議論のさなかである「ハイレゾ」の定義
4 アナログはハイレゾ?
5 JEITA基準とJAS基準
6 求められる「ハイレゾ」とは?
第3章 ハイレゾ音源とは
ハイレゾ音源はどのように作られる?
1 デジタル録音の基礎
2 リニアPCMにおけるハイレゾ化の意義
3 アナログ情報のデジタル化を行う機器「A/Dコンバーター」
4 ADCの進化から生まれた新しいハイレゾフォーマット「DSD」
5 ハイレゾ音源のトレーサビリティ
ハイレゾ音源はどうやって手に入れる?
1 SACD
2 BDオーディオ
3 物理メディアによるデータ販売
4 ハイレゾ音源の配信
第4章 ハイレゾ再生環境を作ろう
USB DACでの再生
1 基礎知識
2 DSDデータの伝送方式
3 DSDネイティブ再生
4 ハイレゾ再生対応ソフトウェア
5 ネットワークプレーヤーでの再生

High-Res-Guide-alpha_ページ_02

High-Res-Guide-alpha_ページ_03

といった内容になっております。ご覧いただくとお分かりの通り、章立ての一部誤っておりますが、入稿済みのため訂正ができません(涙)。今回はご容赦いただければ幸いです。。。大変申し訳ございません。

今回も評論ジャンルが成人向け同人誌ジャンルと同じ日程となってしまっているため,会場内やその周辺には成人向けの絵柄が印刷されたものを大量に目にされることになると思われます。そういったものに嫌悪感がおありの方は,ご来場されないことをお薦めいたします。

また,当日ご来場になる場合には,午前中は入場規制が行われている可能性もございますので,12時頃現地にご来場いただき,東ホールをひたすら目指されることをお薦めいたします。
加えて,会場内大変混雑が予想されますので,出展場所等につきましてもあまり真っ当な案内などは望めません。あらかじめご確認頂くことと,地図を印刷されておくことをお薦めいたします。

夏のコミックマーケットは暑い&大変な混雑が予想されます。水分補給を欠かさないようにお願いいたします。熱射病にはなりにくいですが熱中症には非常になりやすい環境です。体調にはくれずれも留意され,お怪我の内容にお越し下さい。お会い出来るのを楽しみにしております!

BDオーディオって?

BDオーディオとは、Blu-rayディスクによる新しいオーディオ媒体のことです。

次世代CD規格というのは結局これという決定打がないまま、ダウンロード配信にとってかわられようとしています。物理メディアからデータへ、という動きは音楽以外のジャンルも含めたコンテンツのありようとして、大きな流れになってきていることは皆さんご存じではないでしょうか。
さて、ハイレゾはダウンロードでという雰囲気もあるなか、最近登場したBDオーディオについて少しご説明します。

BDオーディオ登場のきっかけ

一つには消費者サイドのニーズが多いということが挙げられます。ここでいう消費者とは、高音質音源に関心のある消費者ということになりますが、そのなかでも年齢が60代以上の方についてはやはりファイルではなくディスクで聴きたいという需要が高い印象があります。
特に、ファイル再生の場合はダウンロードだNASへの保存だなどと手間暇がかかるので、ルーチンになってしまえば楽とはいえ、敷居が高い方法であることに変わりはありません。ディスク媒体への期待が根強く存在するのは、いまだファイル再生の仕組みが煩雑であることの裏返しでもあります。ディスクは挿入して再生ボタンを押せば音が出るわけで、この圧倒的利便性はいまだに素晴らしいと言わざるを得ません。

もう一つは、製作サイドとしてデータでの配信に心理的なひっかかりがまだ残っているということもあります。ディスクであれば流通のコントロールもできますし、著作権侵害的なファイルの流通もありません。所謂BDオーディオと呼ばれる製品群は既存のBlu-rayの仕組みに則っていますから、製作コストが安いというメリットもあります。

Blu-rayであるが故の悩み

実はこのBDオーディオ、正式名称があるようで無いような、宙ぶらりんな状態です。「Blu-ray」という名称は商標として世界各国で登録されておりライセンスをBDAという組織が管理しています。「Blu-ray」が商標になっているということは、たとえば「ブルーレイディスク○○」といった名称はBDAの許諾がなければ使えないということになります。しかし、BDAは商標の運用についてかなり厳格に管理していますから、そう簡単に許可が下りるものでもありません。構成員をみれば一目瞭然でそうした厳格な運用となる理由もわかりますね。
そのため、「BDオーディオ」という言い回しも正式な名称ではなく、流通段階での呼称も「ブルーレイオーディオ」、「ブルーレイディスク・オーディオ」などとなっています。これはあくまで流通側が独自にそう呼んでいるということになります。

本エントリでは便宜上BDオーディオと呼んでしまいますが、日本でメモリーテックさんを中心としてBDオーディオを推進するグループでは、「ブルーレイディスク™ オーディオ」という名称を使っています。このTM(トレードマーク)表記が社会的には非常に重要です。

いくつかのバリエーション

実は海外にもBDオーディオに取り組んでいるグループがあります。日本ではハピネットさんがお取扱いのワーナーなどのディスクです。あとは、NAXOSさんがお取扱いの自社レーベルもあります。
これらのBDオーディオ媒体も、日本のBDオーディオと似たものではありますが、ディスクとしての挙動は実のところ結構違います。

共通なのは、再生スタート時に24/96でスタートするということでしょうか。これはBlu-ray作成時のルールとしての取決めだそうで、ライセンス上逸脱することができない部分のようです。

海外版BDオーディオの特徴

  • ディスクを挿入すると自動で再生がスタートする
  • 24/96 ステレオ音声のほかにマルチチャンネルまたはDolby True HD、DTSなどが収録されていることがある
  • 基本的にはメニュー画面上で選曲をし、メニュー画面は常時表示されたまま

これにたいしてメモリーテックさんが主導している日本のBDオーディオはやや異なる仕様です。

日本版BDオーディオ(メモリーテック仕様)の特徴

  • ディスクを挿入しても自動再生にならない(ディスクの製作者側の判断で自動再生にすることも可能とのこと)
  • 24/96 ステレオ音声のほかに24/192 ステレオ音声が収録されていることがある
  • メニュー画面上で最初の選曲をしたあとはスキップボタンで選曲する

上記の他にも日本ではゲームのサウンドトラックで話題になったBD-javaを駆使したavexさん主導の「Blu-ray Disc Music」や、アニメの主題歌のおまけで話題になった「Blu-ray Audio」もあります(こちらはどのメーカーさんがオーサリングしたのかわかりません)。

というわけで、一言でBDオーディオといっても様々なバリエーションがあり、まだ内容が固まっていないのが現状です。特に操作性の部分で各グループごとに挙動が異なるというのはちょっと気になる部分でもあります。物理メディアとしてのポストSACD的地位の確立はこのあたりがポイントになるでしょうか(あとはハードウェアが無理やり全部同じような操作体系で操作可能にしてしまうかですね)。