アンケートのレポート:1枚目

closeこの記事は 8 年 1 ヶ月と 10 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 皆様,アンケートにご協力いただきまして,誠にありがとうございました。

▼まず読むに当たって
○選択項目それぞれの言葉の意味内容が客観的に一つの状態を意味するわけではありません。
 音質を評する用語はいくつも存在しますし,オーディオ雑誌はそれであふれかえっていますが,実際には各人の耳の特性が異なり,脳の音声把握力が異なり,そして主観で捉えた音を言葉に変換すると齟齬があるといえます。
 ですので,今回の結果が何か決定的に「この項目は評価しないのが普通」といったことを示すものではないことをご理解ください。

○「音質評価で最も優先順位が低いのはどれか?」というアンケートで最も優先順位が高いものが分かるわけではありません。
 最も低いのはどれかということがわかるだけですから,回答された方のなかには,選択肢のどれも真ん中くらいの重要度で甲乙つけがたいという場合もあるでしょう。
 選択肢を設定するにあたり,基本的に重要と言われていそうな項目ばかりを選んでみましたので,相対的にある程度重要だろうという程度の項目はわかるかもしれませんが,それ以上踏み込むは論理的には難しいと思われます。まぁ,全く選ばれなかった項目は重要度が高いと推定してもおかしくはありませんが…。

▼音質評価で最も優先順位の【低い】ことは?
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1位:周波数特性がフラットに感じられること 38% (42)
2位:貴方が思うところの原音(の忠実な)再生が出来ていること 20% (22)
3位:作曲者の意図の伝わりやすさ 16% (18)
4位:楽曲構造の再生 11% (12)

※ 5位以下のものにつきましては,得票数差が1%程度ですので,順位付けは致しません。

▼私が選んだもの
 「楽曲構造の再生」です。理由は,楽曲構造の再生度について,私は相対比較するには最低1曲通して聴くべきであると理解する立場であるところ,(1)人間が音を記憶していられるのは1分間程度といわれている(よく聞く話ですがソースは不明w)が,確かに3分?10分くらいはある曲を通して聴いて音質を相対比較するのは非常に難しく,(2)私が通常何かを変更して音質の相対比較をする場合,制約があれば,曲の頭から数秒ないし20秒程度で判断しており,聴き所の前後20秒程について,特に頭を切り換えて音を判断しているため,です。
 私はまだまだですが,本当に凄耳系と呼ばれる方々はリファレンスの曲1曲の数秒でシステムの特徴を把握されます…。そう言う方が楽曲の構造まで把握されているのだとすれば,まさに超人です…。

 だた,ご指摘がありましたが,今回の設問は無意識にあるものを意識せよという問題ですので,選ぶのはまだしも,その理由を説明しようとするととっても難しいのです。空虚なものを言葉でなんとか形にする作業は大変です…。ですので,あまり私自身もうまく説明できているとは思いませんし,理由についてはつっこみをご容赦いただければと思います。

▼特に目立ったものについての所感
○周波数特性がフラットに感じられること
 機械的特性としてのフラットさは白黒はっきりつく領域ですので,今回は皆さんが個人個人で感じていらっしゃるところのフラットさを念頭にしています。
 それにしても,周波数特性の聴感上のフラットさを優先度が低いと判断される方がここまで多いとは思いませんでした。全体の1/3以上の方にのぼります。つまり,聴感優先,快感度優先ということでしょうか。オーディオ趣味は突き詰めていくとプライベートな趣味であるお考えの方が多いのかもしれません。

○貴方が思うところの原音(の忠実な)再生が出来ていること
 そして,「貴方が思うところの原音(の忠実な)再生が出来ていること」が続きます。こちらも全体の1/5程の方が挙げられました。もうメーカーは原音という単語自体を使わない方が良いのではないかという気も…。

○作曲者の意図の伝わりやすさ
 「作曲者の意図の伝わりやすさ」は録音された媒体の評価に属するものという考えもあるかとも思い項目に加えましたが,そもそも音質評価の項目に入れるべきではなく,演奏家や製作スタッフが意識すれば足りるという点からこれを選ばれた方も多かったようです。

 長くなりましたので,今回はここまでとし,次回から順次個別の結果について見ていきたいと思います。

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