ジッター視点でのシステム作り 2ps

closeこの記事は 7 年 10 ヶ月 17 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 前回の続きです。

 そこで,現状よくあるデジタルオーディオの構成のうち,クロック精度の点で理想に近づくシステム作りということになると,以下のようになります。
▼トラポ+DAC構成
○DACがMaster,トランスポートがSlaveで動作する(DACにCLK OUTがあるのが必須)。
○DACの源発振器が低精度な場合の対策としてDACを高精度クロックにSyncさせる
○クロックとデータが分離されている伝送フォーマットを使う(EMMのようにSTでアイソレーションするとなお良い)
○Wordsync用ケーブルを並列接続に使う場合,同一ブランドの同一銘柄を同一長で使う(こうすると相対的にケーブル由来の変化を単一かつ最小限にできます)。
 DACがMasterになるべきという点が素直なイメージ(上流から下流へ)と違うので,違和感がある方もいらっしゃるとおもいますが,クロックはデジタルをアナログに変換するときどうなっているのかが肝心ですので,このような手法になります。
 超マニアックな手法としては,DACの源発振器にトラポの源発振器を同期させるという方法もあります。こちらはより本質的で,一体型並の性能が期待できます。
▼ネットワークプレーヤー構成
 この構成はデータ転送まではクロックと無関係なので,ノイズ対策をすることが最も重要になるものの,基本的には一体型プレーヤーと同じ発想をとればよいことになります。

 余談ですが,LINNのDSシリーズは機器の設計方針は素晴らしく論理的で優れているのに,日本での製品発表の際の売り文句がものすごくいい加減でした(「リッピングでなければ100%CDのデータは取り出せない」等)。これを素直に受け取ったため,勘違いされている方が散見されます。
 単純に担当者の誤解だとは思いますが,セールス方針として,売れれば説明は適当でいいということなのであれば,非常に残念なことです。

 クロック環境をなるべく理想に近づけるということは,DA変換の必須条件であり,DACの評価はそこから始まる気がいたします。内部クロックが非常によくできているものであれば,そのDACは真価を発揮していると言えますし,内部クロックがプアならばそのDACはまだ評価すべき状態にないということになるでしょう。
 最近クロックの載せ替えが流行っていますが,これで激変するような機器は不遇の存在といえるかもしれません。機器の評価にはきちんとした環境を整えてあげたいものですね。

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