ピットジッターとクロックジッター 7ps

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▼改めて,正面から理由を示す大切さについて
 これまで,CDとCD-Rとの比較に限った話であれば,プレスか色素かという見た目の違いがありますので,「音が違うかもしれない」というイメージを持ちやすく,CD-RはCDのコピー品に過ぎないので,何かしら劣るだろうというイメージも手伝って,とりあえず音はちがいそう…ということで,音が違う理由をあやふやにしていても,なんとかイメージ戦略で売ることができました。

 しかし,高品質素材CDと通常CDの比較はそうはいきません。ピットジッターや反射率が違うという状況はCD-Rとの比較と共通とはいえ,これらはどちらも「プレスCD」です。当然,一般的には「同じ音がするはずという」イメージを持たれやすく,CD-Rの場合と状況が異なっているように思われます。

 ましてや,現在はオーディオに興味が無くてもある程度自由にPCを操作できる能力があれば,データを計測することはできるわけですから,家庭でお手軽に比較できる検証で疑問を持たれてしまうレベルの説明にとどまっている状況は,害悪のほうが大きいように思います。
 これは業界の売り方の下手さも手伝っているとは思いますが,実際のところ,少なくともweb上では高品質素材CDについて疑問視する見解が多いようです(特に従来オーディオに関心のない層)。これでは,誠実に光ディスクの品質を追求されている現場の方が報われません。

 もちろん,山本さんもご指摘の通り,20年前の時点でのCD規格は非常に高度な技術の結晶であったように思いますし,良く練られたロジックで一定の品質を広く提供することが可能だったからこそ,全世界に普及したものだとおもいます。
 かないまるさんがデジタル信号もアナログ波形で伝送されているということをおっしゃって以来,デジタルもジッターで音が変わるのだということが一部の方には認知されてきましたが,だからといって何でも有りというのは思考停止以外の何者でもありません(この点はkittさんもご指摘になっていますね)。
 変わる変わると強調しすぎることは,如何に技術的に変わらないように規格策定に携わった方々が努力されたのかということを軽視する風潮に繋がります。見方を変えれば,音が変わらない(変わりにくい)ということは,素晴らしいことです。

▼最後に
 以上,ピットジッター関連の話題について書かせていただきました。
 プレスメーカー各社は,現時点で最高の品質を届けるために,CD規格の現実的課題を指摘して(これだけで規格そのもののすばらしさを讃えることになります),これを克服する(もしくは対処する)方法を提供すると自信を持ってアピールされるべきだと思います。
 そうした姿勢が,長期的には技術への信頼に繋がり,結果消費者も生産者もメリットを享受することになるのではないでしょうか。

 一連のピットジッターがらみの話題は一旦おわりとさせていただきます。私も勉強中の身ですから,不足のある部分も多々あるかとはおもいますので,至らぬ点はご指摘いただければ幸いです。

 長文をお読みいただき,誠にありがとうございました。

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