Appleのリビングオーディオ進出戦略 2nd

closeこの記事は 8 年 2 ヶ月 12 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 以前のエントリでmiya邸でAppleのリビングオーディオ戦略について少しだけ言及したわけですが,その核心部分は,「『超』多機能リモコンを使ったクールな音楽体験」といえましょう。

▼現代人には時間がない
 既にいろんな方が言及されていることですので,細かいことは省きますが,現代人にはとにかく時間が足りません。全ての領域で便利さが追求されていった結果,ありとあらゆることがいつでも出来るようになった一方で,時間はいつまでも変わらない現実があります。
 ゲーム業界が一時の勢いが無くなってきて任天堂が方針転換したのも,音楽業界でCDの売り上げが惨憺たる状況にあるのも,どれだけ多くの人々に便利さ・面白さを訴求できるかという競争に負けてきたからといえるでしょう。
 危機を好機に変え,任天堂はwiiで今までゲームをやってこなかった層の人々の心を掴みました。音楽産業はどうでしょうか。

▼音楽鑑賞の難しさ
 人々の余暇を消費する多くの趣味領域において,音楽鑑賞は消費時間の短縮が出来ないという特徴を持っています。
 この点は映像も似たところがあり,時間の経過を含めて楽しむというところが高効率化を求められる現代社会において最も競争力の乏しい部分といえましょう。
 音楽にせよ映像にせよ,とにかく高品位だろうが低品位だろうが,同じ時間が掛かってしまうわけです。

▼品位だけでは突破できない壁
 これまで,オーディオ機器メーカーやAV機器メーカーは高品位さを前面に出してきたようにおもいます。しかし,Appleが成し遂げたように,もはやBtoCにおいては専業メーカー同士のみが競争する時代は終わりを告げつつあるのではないでしょうか。
 現代において,趣味領域の製品はとにかく有限な人の時間をどれだけ奪えるか,というところで入り乱れて闘ってきました。それは結局,どれだけエキサイティングでクールな「おもちゃ」を提供できるかということに尽きるわけです。
 つまり,とにかく直感的に分かりやすく「面白そう」なものでなければならない,ということを意味するように思われます。

 続きます。

Appleのリビングオーディオ進出戦略 2nd」への2件のフィードバック

  1. benoit

    まったくの同意です。あまり利便性ばかりを追求してしまうと、ろくでもない結果が待っている事が多いのですが、やはり利便性を無視する事は出来ないと思います。
    やはり、PCオーディオを追求されている方は、そこにベースがあるのではないでしょうか?
    僕自身、現時点でまともなCDプレイヤーやトランスポーターを所有しておらず、PS3を使用している状態です。まあ、これは暫定的なものですが、やはり1枚1枚CDを入れ替えながら音楽を聴くというのは性に合わないと思いますので、iTransport待ちです。
    でも、最近はえるえむさんの影響でPC組もうかなとも思っていますけどww

    返信
  2. えるえむ

    benoitさん,コメントありがとうございます^^

    私個人は,PCオーディオの根本的な利点は各自のライフスタイルにあった形にPCの形態を変えていくことができる点にあると思っています。
    事細かに調整が行き届いたPCトランスポートは確かに素晴らしい音を出すのですが,反面操作性を犠牲にせざるを得なかったり,少なくとも直感的にソフトが操作できる程度に最低限GUIに親しんでいる必要があります。

    私はリビングもPCオーディオにするつもりですが,メインのPCオーディオとは別の方針で『カジュアルに音楽を身近に』をテーマにしたいと思っています。いつでも,聴きたいときに音楽で空間演出をする,というコンセプトです。テレビばかり流していてもしょうがないですからね。

    データは1箇所に格納していても,色々なところで聴けるというのは,これまでB&OやLINNが目指していた方法ですが,それをオープンな規格で実現させてしまう力がPC業界にはあると思います。

    返信

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