Ayre System Enhancement Disc (IBE)

closeこの記事は 10 年 1 ヶ月と 28 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 バーンインCDに目がないえるえむです(半分嘘)。さて,今回はAyre System Enhancement Disc  (Ver 1.2)について書いてみようと思います。各トラックの説明は説明書きとチャールズ・ハンセン氏の発言に準拠します。正確な内容は英文の本文を確認してください。

○Tr.1:Short Glide Tone
 短時間でシステムを「tune-up」するための45秒のスイープ信号のトラック。5Hzから20kHzまで収録。
 トラックの途中で止めないよう注意書きがある。
 チャールズ・ハンセン氏の説明によるとディマグネタイジングも兼ねているとのこと(Tr7も同様)。
○Tr.2:White Noise
 関連性の無いステレオホワイトノイズのトラック。音量のピークレベルは-12dBで収録。
 主として専用の測定機器を使う際に用いられるもの。
○Tr3:Pink Noise
 関連性の無いステレオピンクノイズのトラック。音量のピークレベルは-6dBで収録。
 ローパスフィルターで各帯域のエネルギーを均等にしてある。
 主として専用の測定機器を使う際に用いられるもの。
○Tr4:Brown Noise
 関連性の無いブラウンノイズのトラック。音量のピークレベルは-3dBで収録。
 ブラウンノイズとは,ローパスフィルターを用いて音楽のスペクトル分布に極めて近くした信号である。
 機器とケーブルのバーンインにすばらしい効果を発揮する。
 大きめの音量でもツイーターを傷めないとチャールズ・ハンセン氏はコメント。
○Tr5:Monoral Brown Noise
 Tr4のモノラル仕様。主にサブウーファーをシステムになじませるために有用である。
○Tr6:Out-of-Phase Brown Noise
 互いのチャンネルが逆位相となっているブラウンノイズのトラック。
 逆相成分が互いに打ち消し合うので,システムのバーンインの際の小音量化に有効である。
 全体の音量レベルは,特にSP同士を出来る限り近づけて再生した場合に小さくなる。
○Tr7:Full Glide Tone
 システムを「tune-up」するための285秒のスイープ信号のトラック。5Hzから20kHzまで収録。
 トラックの途中で止めないよう注意書きがある。
 「試してみて!気に入るよ!」と書いてある。

 以上のように,このDiscはバーンイン(エージング)と測定を主眼としたCDであることが分かります。チャールズ・ハンセンは測定もきちんと行ってシステムを調整しているのでしょう。バーンイン用にはTr4をメインで使用し,たまにTr7を使用すれば良いと思います。
 実際,Tr4とTr7は,ウーファーのエッジがこなれていない拙宅のSPの場合,特に音像定位のコンパクト化とヌケの良さの向上が顕著でした。長年使い込まれてウーファーがこなれているSPの場合には,ブラウンノイズの効果はあまり感じ取れないかもしれません。4000円程度と安いので(トラック数からすると高い?),興味のある方は購入されてみてはいかがでしょうか^^

▼なんと,書いた後でPhile-Webの記事を発見してしまいました…。
 AXISSの邦訳(ただし原文に載っていない部分も掲載されています。)が載ってますので,ご参照ください。5日遅かったか…。このディスクは米国Absolute Sound誌の2002年度Golden Ear Awardを受賞しているそうですが,いかにもAbsolute Soundが好きそうな内容ですよね。測定用トラックがあるあたり特にそう感じられます(笑)。
 ところで,Phile-webのこの記事のタイトル酷くないですか…。「Aryeから再生するだけで機器の音が良くなるCDソフトが登場」としてますが,Ayreは「This disc is designed to enhance the listening enjoyment of your audio system.」としか言ってないわけで,音が良くなるとは言ってないとおもうんですよね。「音が良くなる」っていう言い方は,私も気が抜けて使ってしまうことがままありますが,万人にとって普遍的に音が良くなるといった事はほとんど無いわけで,非常にがっかりさせられる表現だと思います…。
 しかも,社名間違えてるし(涙)。Aryeってどこでしょうか(号泣)。Ayreですよ!Ayre!

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