BDオーディオって?

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BDオーディオとは、Blu-rayディスクによる新しいオーディオ媒体のことです。

次世代CD規格というのは結局これという決定打がないまま、ダウンロード配信にとってかわられようとしています。物理メディアからデータへ、という動きは音楽以外のジャンルも含めたコンテンツのありようとして、大きな流れになってきていることは皆さんご存じではないでしょうか。
さて、ハイレゾはダウンロードでという雰囲気もあるなか、最近登場したBDオーディオについて少しご説明します。

BDオーディオ登場のきっかけ

一つには消費者サイドのニーズが多いということが挙げられます。ここでいう消費者とは、高音質音源に関心のある消費者ということになりますが、そのなかでも年齢が60代以上の方についてはやはりファイルではなくディスクで聴きたいという需要が高い印象があります。
特に、ファイル再生の場合はダウンロードだNASへの保存だなどと手間暇がかかるので、ルーチンになってしまえば楽とはいえ、敷居が高い方法であることに変わりはありません。ディスク媒体への期待が根強く存在するのは、いまだファイル再生の仕組みが煩雑であることの裏返しでもあります。ディスクは挿入して再生ボタンを押せば音が出るわけで、この圧倒的利便性はいまだに素晴らしいと言わざるを得ません。

もう一つは、製作サイドとしてデータでの配信に心理的なひっかかりがまだ残っているということもあります。ディスクであれば流通のコントロールもできますし、著作権侵害的なファイルの流通もありません。所謂BDオーディオと呼ばれる製品群は既存のBlu-rayの仕組みに則っていますから、製作コストが安いというメリットもあります。

Blu-rayであるが故の悩み

実はこのBDオーディオ、正式名称があるようで無いような、宙ぶらりんな状態です。「Blu-ray」という名称は商標として世界各国で登録されておりライセンスをBDAという組織が管理しています。「Blu-ray」が商標になっているということは、たとえば「ブルーレイディスク○○」といった名称はBDAの許諾がなければ使えないということになります。しかし、BDAは商標の運用についてかなり厳格に管理していますから、そう簡単に許可が下りるものでもありません。構成員をみれば一目瞭然でそうした厳格な運用となる理由もわかりますね。
そのため、「BDオーディオ」という言い回しも正式な名称ではなく、流通段階での呼称も「ブルーレイオーディオ」、「ブルーレイディスク・オーディオ」などとなっています。これはあくまで流通側が独自にそう呼んでいるということになります。

本エントリでは便宜上BDオーディオと呼んでしまいますが、日本でメモリーテックさんを中心としてBDオーディオを推進するグループでは、「ブルーレイディスク™ オーディオ」という名称を使っています。このTM(トレードマーク)表記が社会的には非常に重要です。

いくつかのバリエーション

実は海外にもBDオーディオに取り組んでいるグループがあります。日本ではハピネットさんがお取扱いのワーナーなどのディスクです。あとは、NAXOSさんがお取扱いの自社レーベルもあります。
これらのBDオーディオ媒体も、日本のBDオーディオと似たものではありますが、ディスクとしての挙動は実のところ結構違います。

共通なのは、再生スタート時に24/96でスタートするということでしょうか。これはBlu-ray作成時のルールとしての取決めだそうで、ライセンス上逸脱することができない部分のようです。

海外版BDオーディオの特徴

  • ディスクを挿入すると自動で再生がスタートする
  • 24/96 ステレオ音声のほかにマルチチャンネルまたはDolby True HD、DTSなどが収録されていることがある
  • 基本的にはメニュー画面上で選曲をし、メニュー画面は常時表示されたまま

これにたいしてメモリーテックさんが主導している日本のBDオーディオはやや異なる仕様です。

日本版BDオーディオ(メモリーテック仕様)の特徴

  • ディスクを挿入しても自動再生にならない(ディスクの製作者側の判断で自動再生にすることも可能とのこと)
  • 24/96 ステレオ音声のほかに24/192 ステレオ音声が収録されていることがある
  • メニュー画面上で最初の選曲をしたあとはスキップボタンで選曲する

上記の他にも日本ではゲームのサウンドトラックで話題になったBD-javaを駆使したavexさん主導の「Blu-ray Disc Music」や、アニメの主題歌のおまけで話題になった「Blu-ray Audio」もあります(こちらはどのメーカーさんがオーサリングしたのかわかりません)。

というわけで、一言でBDオーディオといっても様々なバリエーションがあり、まだ内容が固まっていないのが現状です。特に操作性の部分で各グループごとに挙動が異なるというのはちょっと気になる部分でもあります。物理メディアとしてのポストSACD的地位の確立はこのあたりがポイントになるでしょうか(あとはハードウェアが無理やり全部同じような操作体系で操作可能にしてしまうかですね)。

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