音楽CDとリッピング その3

closeこの記事は 9 年 6 ヶ月 23 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 CDリッピングにおける個人的2大ブランドである,CD2WAV32とEACについて,それぞれのアプローチを見てみましょう。

▼CD2WAV32
http://elfin.sakuratan.com/cd2wavfaq.html
 CD2WAV32は由緒あるソフトウェアなので,作者様はSCSI全盛期のCDRドライブのころからずっとリッピングを追求されてきたわけですが,上記のURLの文章にて指摘されているように,「アドレス情報がない」というのがいかんともしがたい問題として存在していたわけです。
 この対策として,CD2WAV32では「フレーム間補正」ということをしています。

※ アドレス情報が存在しない状態というのは,イメージ的には番地等が全く書いていない地域で郵便物を配達しようとするようなものだと思っていただければよいかもしれません。

※ フレーム間補正については下記を参照。フレーム間補正をジッター補正と称するソフトもありますが,これはCDのピットの形成状況をジッター値で表現する手法に由来しているのだと思います。
http://www.cdwavmp3.com/mp3/cdwave/jitter.html

▼EAC
http://www.exactaudiocopy.de/en/index.php/overview/basic-technology/extraction-technology/
 CD-DAの「アドレス情報がない」という問題について,EACの場合は,エラーを検知するとドライブが再読込に対応する限り,複数回読み直すことで対処しています。動作モードにもよりますが,2回,16回,最大82回まで読み直すことで,とにかく元々記録されているデータ通りに読もうとします。


 このように,両者で若干アプローチは異なります。LINNの技術者の方が,PCがCD-DAを読み取る際には何度も読みに行くから市販のCDPに比べて読み取り精度が高い,といった発言をされていたことがありましたが,これはEACをセキュアモードで使用した場合で再読込に対応するドライブを使用したときに限り言えることです。事実,IAS2007ではデモに使われていたノートPCにはEACがインストールされていたわけで,LINN内部ではEACが標準的なソフトウェアいう位置づけなのでしょう。

 結局のところ,リッピングソフトの選択は非常に重要で,「PCだから?」といったくくり方は大ざっぱすぎる,ということになりそうです。PCオーディオでは不可避といっても過言ではないCD読み取りの問題,ソフトもハードも追求しないといけない予感…(ため息)。

 とりあえず,今回のエントリで一旦CD-DAネタは締めたいと思います。より詳しい方のご意見・ご感想等歓迎いたします^^

音楽CDとリッピング その3」への6件のフィードバック

  1. Macindows

    ご存知かも知れませんが、iTunesでエラー訂正機能をオンにして読み取った結果と、EACのセキュアモードによる結果はほとんど同じです。これまで10枚以上CDの読み取り結果を比較していますが、一致しなかったのは一曲だけ、非常に傷深く傷がついた物だけでした。EACでも何回もトライしてやっと読み取れたもので、これ以外は完全に一致しました。

    結果は同じですし、EACより何倍も早く読み込めるので、私的にはiTunesをお勧めします。ただし、EACよりリトライの諦めが早い(?)ようなので、リッピング中は、PCに負荷をかけないように、またNASを使う場合は、一旦本体にリッピングしてからNASへコピーした方が良いです。この際、WAVだとタグが付かないので、無圧縮でタグ情報も入るAIFFでのインポートが便利だと思います。

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  2. 大天使心得、ことOです。

    お疲れ様でした。と火付け役(?)が言うのもなんですが。(笑)

    聴感上、どうもリッピングすると音がスタティックになりすぎる感じがしてストリーミングでやってきましたが、リッピングソフトはPCそのもののアプリなので、リトライの事などはなるほど?、で改めて認識するとはお恥ずかしい限りです。
    ちょっと勉強し直ししなきゃ、Cubaseのセキュアモードも試してみなくちゃ、と気合い入れかけております。
    一方で、ダウンロードソフトも圧縮がらみとは言え、いくつか聞いてみようかとも思っております。

    いつも勉強させていただいて本当にありがとうございます。
    今後とも愉しみに読ませていただきますので、がんばってくださいませ。

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  3. えるえむ

    Macindowsさん,コメントありがとうございます^^
    確かにバイナリ的意味合いとしては,iTunesでも同様なのでしょうね。
    実は,私も普段EACのセキュアモードで読み取ることは滅多にありません。
    基本的にバーストモードで読み取り,エラーが出た場合のみセキュアで該当するトラックだけ読み直します。
    今まで数百枚リッピングしてきましたが,セキュアで読んだのは数トラックに過ぎません。
    拙宅の場合は,リッピング用マシンと再生用マシンが別なので,リッピングしたデータはFTPで再生用マシンに転送します。

    ご提案ありがとうございます^^
    確かにWAVはタグがつかないので不便ですよね。私はフォルダの階層構造を工夫して(単にジャンル→アーティスト名→アルバム名→曲名ですが),なんとかしのいでいます。
    DAWを使用するので,ファイルの名前が分かればそれほど困らないようです。
    もちろんAIFFも問題なく読めるので,AIFFにするという手もあるのですが,今までリッピングしてきたデータがWAVなので,今更変更するのも途方もなく苦労しそうで気が滅入ります…。

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  4. えるえむ

    大天使心得さん,コメントありがとうございます^^
    こちらこそ楽しく書くことができました。ありがとうございました♪

    しかし,リッパーによってCD-DAもバイナリレベルで正確に読まれているとすると,リッピングに使用したドライブでの音の差は消滅してもおかしくないのですが…。
    私はプラセボ力が強いので,どうにも違って聞こえます(涙)。

    結局,疑問は益々袋小路へと迷い込む形で全く解決しない状況です。
    デジタルオーディオの世界は不思議ですね(私の耳が不思議?)。

    私も大天使心得さんのサイトで色々と勉強させていただいております。
    今後ともよろしくお願い申し上げます。

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  5. clef

    ご無沙汰です。
    そういえばこの前CD12を修理したときも密かにソフトウェアがアップデートされてました(今更w)
    これって上記のEACとか関係してるんでしょうかねー・・?
    そのうち直接聞いてみますw

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  6. えるえむ

    clefさん,コメントありがとうございます^^
    ご無沙汰しております。サブシステム面白そうですね?。
    ソフトウェアアップデートってどの辺りを改善するものなんでしょうね?
    進展がありましたら,是非教えてください♪

    返信

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