CRYO-B2紹介

closeこの記事は 10 年 6 ヶ月 1 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

▼PROFILE:
 液体シールドケーブルとクライオジェニックスで一躍有名になったPAD(Purist Audio Design)社の壁コンセントです。PADにてクライオ処理を施されたベリリウム銅を使用した非磁性コンセントですが,現在は生産終了となっており,現行バージョンはSSD2という名前になっています。

▼音質傾向:
○非磁性無メッキ壁コンにありがちな主張の弱さ?
 複数の壁コンが混在しているシステムでCRYO-B2のような無メッキの非磁性壁コンセントを使用すると,個性が埋もれてしまうことが往々にしてあります。良くも悪くも壁コンのメッキの音はシステム全体の音として乗ってくるので,そのバランスをどのように取るのかが腕の見せ所です。
 逆に,すべて無メッキの非磁性壁コンセントにしてしまうという手もありますね。CRYO-B2で統一した音というのもおもしろかったかもしれません。

○基本的には繊細で柔らかい音
 細かい音もよくでますが,クールな描写とまではいえず,タッチの柔らかい音になる傾向があります。ただ,上品で優雅一辺倒というわけでもなくて,割と使ってみてくどくない,若干の個性をもった素直な壁コンセントではないかと思います。ソリッドな質感やハイスピードさを求めるには不向きです。

○高S/Nではないが,情報量と周波数的レンジに不満はない
 CRYO-B2自体,高SNであるとアピールする程強烈ではないのですが,情報量が他のオーディオ向け壁コンセントと比較して劣るということはありませんし,周波数的なレンジにも不足感はありません。
 もっとも,低域の押し出し感といったものは無いので,やや低域が細身というか,弱く感じてしまうケースはあるかもしれません。

○やや響き多め?
 PADの製品全体に言えることですが,美麗な響きが増す要素はあるとおもいます。
 PADの場合には,わりと一貫した響きの付き方をするので演出と考えることもできるのですが,響き(音の消え際)というのは,ピュアオーディオの生命線といっても過言ではありません。本来の音の拡散の過程がどうであったのかをユーザーが知ることは極めて難しいですから,それが響きなのか付帯音なのかを判定するのは非常に困難といえましょう。

○力感を求めるのは無理
 前述したように,あまり主張が強いとは言えず,柔らかめな音なので,エッジの切れやスピード感,中域のボディ感や低域の押し出し感,力感といったものは感じにくいです。

▼その他のコメント:
 PADは色々と曰く付きで,今では購入を差し控える方もいらっしゃるとはおもいますが,壁コンセントはあまり外れがないように思います。
 オーディオ的優雅さをシステムにいれたいけど,いかにもな演出も嫌だという方にお勧めできる壁コンセントです。

【追記】(2008.05.06)
 戯れに磁石をつけてみたら,なんとくっついてしまいました(苦笑)。どうも,ケーブルを固定するための金具が鉄のようです。非磁性と書いてある部分については,お詫びの上訂正させていただきます。

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