ネットワークDACについて考えてみる(4)

closeこの記事は 9 年 7 ヶ月 27 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 さて,いよいよ本格的に記事の中身について検証してみましょう♪

http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/feature_386.html

LINNの人の発言
>ひとつめは、音楽を途切れさせてはならないCDとは異なり、
>時間をかけてじっくりと正確なデジタルデータの読出しができること。

は,正確ないい回しではないとおもいます。誤訳なら通訳者は反省するべきです。

 音楽CD規格の場合,ディスクの回転速度そのものに制限がありますから,倍速駆動して先読みするという仕組みにそもそもなっていません。
 ですので,そもそも読むスピードに制限があるせいで,送り出すデータに対する余裕度が低いわけです。たとえるなら,消火活動をする際に,近くの池からバケツリレーするしかない,という感じでしょうか。池から水を汲む人がへましたらリレー止まっちゃいますね。
 これに対して,PC用ドライブというのは高速で何度も読み返します。たとえるなら,ポンプをつかって池から水をくみ上げてタンクに貯め,そこからバケツで消化する感じです。ポンプの調子が途中で悪くなってもタンクから水を汲めばある程度の時間的余裕がありますね。

 つまり,時間をかけてゆっくり読むというのは,人間の感覚でいう時間をかけてという意味ではありません。
 大体,LINNで使ってるリッピングソフトはEACというソフトで(Philewebに証拠写真がw),これはよっぽどディスクの状態が悪くないかぎりは,最低でも2倍速?4倍速で読みます。ですから,絶対的な時間としてはリッピングの方が短いことになります。

 しかも,注意すべきは,音楽CDの読み取り方法という点では,PC用ドライブも専用プレーヤー内蔵ドライブも差がないということです。同じ規格(レッドブック)で読んでいるのです。差があるのは再読込のコマンドに対応するか否かの違いでしかありません。

 まだまだ続きます。次回はStereosoundの記者さんのコメントについて。

ネットワークDACについて考えてみる(4)」への2件のフィードバック

  1. さもえど

    スミマセン、前回のレスの続きはここでさせて頂きますね。
    それから、推測に推測を重ねる話になるので、その点はご容赦下さいませ。m(__)m・・・と勝手に予防線を張ってみたりして。w

    で、イキナリ大雑把な推測ですが、私は”DSの動作≒一般的なPCの動作”と思ってます。
    なので・・・、

    1. ストリーミングないしはそれに類する方式でデータをバッファにためる(DSの名称の由来である”デジタルストリーミング”からして当たらずとも遠からず!?w)
    2. バッファから更に高速なRAM領域に対してデータを転送(PCで言うところの2次キャッシュ!?)
    3. データを読み取り、再生(←この部分でPCで言うところの1次キャッシュを使ってるとは思うので、計3段のキャッシュが使われるような気もします・・・)

    と、大雑把にこの3ステップを繰り返しながら、データの読み出し・再生を行ってるんではないかと。
    初回再生時は1.?2.のステップを繰り返しながら、読み取ったバッファを”追っかけ再生”みたいな動きで再生するはずなんですね。(このあたりが推測を超えてほぼ想像ですが、”ジックリ時間をかけてデータを読む”・・・って話は、ご指摘の通り、チョイ嘘が混じってるかと・・・^^;)

    そうすると、データ転送速度と1.のバッファエリアのI/O速度の間、また、1.と2.のI/O速度の間には、内部的には天地ほどの速度差があるはずですから、バッファの読み込みが間に合わなかったケースで、バッファに溜まるまでのほんの一瞬、データの読み取りが出来ないケースが想定(≒大雑把にCDに傷が入ってるのと似たような状態!?)されます。
    また、ストリーミングデータをダウンロードしながら、その他の再生関連処理を同時並行で実施するのと、単にバッファリング済みのキャッシュからデータを読み出して再生するだけではCPUにかかる負荷も違ってきます。
    特に組込み用途のCPUは、あまり高性能が求められないこともあり、PC用CPUほどには強力に作られていませんから、並行処理の負荷は比較的大きいのではないかと思ってます。^^;

    結論はというと、そういった、コマゴマしたバッファリングや負荷の問題が最終的に”音質”という形で表面化してるのではないかと・・・。
    PCだって、CPUに負荷かけすぎてタスクに切替が上手くいかなかったり、バッファからの読み出しに失敗したりすると、音が割れたりするのと理屈は同じかな???!?(すげ、乱暴w)

    2回目以降であれば、キャッシュが残ってる限りは、キャッシュ部からデータを読み出しますし、追っかけ再生するにしても、キャッシュへのヒット率が初回の”ゼロ”から相当数上がるはずなので、マシンの負荷とデータの断続の程度はかなりのレベルで低下すると思います。
    そのあたりの要因で、2回目(ないしはそれ以降)の方が、音質上がるかな??って思ってるんですが、どう思われます!?^^;

    返信
  2. えるえむ

    さもえどさん,詳細なコメントありがとうございます^^

    DSシリーズはDACにネットワーク機能がついてますから,CPU負荷がアナログドメインに影響を及ぼす可能性も考慮しなければなりません。このあたり,読み取りと送りだし機能に特化したPCトラポとは発想が全く異なる部分ですね。

    CPU負荷で音が変わるというのは大いに賛同できるところです。デジタルドメインであれば閥値を超えるか超えないかの議論だけすればよいというのはちょ?っと大ざっぱかなぁとは思うのですが…。
    特にCPUパワーを大いに使っている状態でのノイズは,アナログ変換段階に影響を及ぼすレベルであろうと思いますので,おっしゃるように2回目のほうが音質的に好ましい事が多いのではないかと推測します。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です