クロックマニアにお勧めのDAC

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 ダイナの岩瀬店にdCS Deliusがとっても安く出てますねw
 この価格で,非1394モデルで(DSDアップサンプリングに惚れていない限りは音が悪くなるだけ),Wordclock In/Out端子がついているものならば(Wordsyncを本気でするなら両方必要),外観に多少問題があっても買いだとおもいます。Elgarより特徴のないサウンドなので,操りやすいかと思います。

 クロックで勘違いしやすいところのひとつとして(私も過去には勘違いしてましたw),デジタルオーディオ機器においては,最も高精度なクロックはDACに使われるべきで,その他の機器はDACにWordsyncすべき,というお約束があります。
 ですので,DACにはWordClock Outがあってしかるべきですし,ASRCもないのにWC INだけあってWC OUTがないDACは設計者が特別に何か意図をもってそうしたのか知りたくなってしまいますね。各社いろいろと自社の技術的優位性を語ったりしてますが,果たしてどうでしょうか…。 

 まとめると,
○デジタルオーディオの系はDACが全ての機器のマスターとなるのが原理的に正しい
○ただし,クロックを吟味していないDACのインターナルクロックでは精度そのものに限界があるので外部クロックをいれて精度を上げる必要がある
といったところでしょうか。ご参考まで。

クロックマニアにお勧めのDAC」への22件のフィードバック

  1. たもそ

    えるえむさん、こんにちわ

    クロックのマスターはDACであるべし。
    正にその通りですね。

    dCS Elgarの場合クロックモードは、Slave/ Master/ Syncの区分が
    あります。この内、Word Out端子からクロックが出力されるのは、
    Masterに設定した場合だけです。

    外部クロックに同期するのはsyncですが、この場合はElgarからは
    Word Clock Outされません。つまり、マスタークロックから各機器
    に直接供給しろという示唆なのでしょう。

    折角、Word Outが付いているのですが、外部クロックを使う場合は、
    スター型に接続するようになっているようです。

    dCSは厳密に管理された設計思想ですね。

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  2. えるえむ

    たもそさん,コメントありがとうございます^^
    最近更新されてない様子でしたのでちょっと心配しておりました。お元気でしたか?
    なるほど。dCSはSyncとSlaveでわかりにくいですよねぇ…。deliusもそうでした(笑)。でもdCSはクロックにうるさいだけのことはありますね。基本に忠実という感じがいたします。

    SDIF端子のあるElgarがどうなのかは生憎存じ上げませんが,dCSのプロ機はSDIF2接続が可能なので,デイジーチューンのようにクロックを数珠つなぎに伝送することができます。
    なので,拙宅では外部マスタークロックを952にいれ,952から974にWC OUT経由でクロックを伝送しています。

    こうすることで,952のクロックの(打ち直しても多少なりともあるであろう)揺らぎが974とそろって揺らぐことで,可能な限り単一のクロックで動作することを狙っています(達成できているのかはオシロとかで頑張ってみないとわからないことでしょう;;)。

    トラポがまだ復活していないのですが,復活すればトラポとDDC+DACの組み合わせでスター配線方式と数珠つなぎ方式の比較試聴してみる予定です。

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  3. Macindows

    >○ただし,DACのインターナルクロックでは精度そのものに限界があるので外部クロックをいれて精度を上げる必要がある

    以前から疑問に思っているのですが、これは確かなのでしょうか?
    主観的な評価は別として、精度という点からは、調べた限りではdCS, Lavy, Mytek digital, Prism Sound等のサイトおよび関連フォーラムでのDACデザイナーの発言は全て、DAC内部のクロックの精度が一番であり、外部クロック入力では精度が劣化するというものです。

    最近だとSlimdevicesのフォーラムでの議論があります。
    http://forums.slimdevices.com/showthread.php?t=39770&page=3
    ご参考まで。

    返信
  4. えるえむ

    Macindowsさん,コメントありがとうございます^^
    おおおお!
    私がこのまま書いたらつっこみが来そうだな…と危惧した点をズバリ!(笑)

    おっしゃるとおり,私がエントリにて申し上げた「精度」とは具体的になんなのか?ということがそもそもわかりませんよね。周波数偏差の精度なのかはたまたスプリアス特性なのか,エトセトラ,etc.

    実際,以前に紹介しましたが,Digidesignの「クロッキング,ジッターとDigidesign 192 I/Oオーディオ・インターフェース」によればジッター計測器を使って外部マスタークロックのジッター値を計測した結果,市販のポピュラーなマスタークロックはインターナルクロックに比べてジッター量が遙かに多いにもかかわらず,多くのユーザーがそのサウンドを好んでいる,と指摘しています。
    著者は結びとして,音楽のように複雑な波形の場合にジッターがどのような影響を及ぼすのかを定量的に判断するのは困難であるとしており,当時初めて読んだ際にその姿勢に感銘を受けました。

    なお,個人的には周波数偏差は聴感上ほとんど影響がない(44.1kのPCMデータを48kのクロックで再生すればそれはわかりますが)と感じています。
    なので,位相雑音(スプリアス特性)が聴感上影響大なのかな?と漠然と妄想していますが,まさしく妄想なので説明のしようがありません。

    Macindowsさんの疑問に正面からお答えするのであれば,「クロックについて十分に吟味されているメーカーのDACであれば,」インターナルクロックを用いるがジッター値が最も低くなるはずで,エントリの記述は不正確ということになりますね。ちょっと修正しておきます。

    ただ,外部マスタークロックにあれこれ取り組んでみている限り,理論的には全く納得いかないけど複数人で聴いても評価が一様に定まるという摩訶不思議な現象に突き当たってしまいます。
    うーむ。このあたりは当面の宿題にさせてください。ただ,質の良い外部マスタークロックをいれた時の聴感上の印象は段違いによいので,ジッターの波形毎に各人好きな波形とかがあるのかな?と思ったりはしますが…。

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  5. どら。

    精度=周波数偏差しかあり得ません。
    「ジッター」にはいろいろあります。

    周波数偏差が音に影響するかどうかは微妙だと思います。

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  6. たもそ

    えるえむさま、
    ご心配頂き恐縮です。やはりサブプライム問題が・・・関係ないか。

    SDIF2接続はBNC3本の接続ですね。Elgarの場合、確かW/C Outは共通の
    BNC端子になっているので、やはりSyncモードではクロックは出力されない
    のではないでしょうか?実験してみないと分かりません。

    DACの内部クロックが外部マスター入力でジッターが改善するのかどうか?
    それは試してみれば分かることです。

    返信
  7. えるえむ

    どら。さん,コメントありがとうございます^^
    お詳しいどら。さんにご参加いただけるととても助かります;;

    だとすると,「(周波数)精度」はセシウムクロックに同期させた方がインターナルの水晶クロックよりおそらく良くなりますよね。これはいくらPLLを使っているといっても元の精度が違いすぎますし…。

    で,問題は周波数精度とジッターは違うとなると,エントリ本文は基本的に直す必要はなくて,ジッター波形(量や形)について考えてみればよいということになりますでしょうか。

    返信
  8. えるえむ

    >たもそさん
    リーマン・ブラザーズの破綻にともない復活された…わけでもなさそうですね。

    なるほど。Elgarと95xはI/Oの考え方がちょっと違いそうですね。まぁ,SDIF-2はすぐフルビットでノイズがでちゃったりなんだりで,危なっかしい気がしますし,コンシューマ機に登載するのは気が引けてしまう気がします。

    国内におけるオーディオファンの方でジッター計測の第一人者といっても過言ではないたもそさんに,習って,外部マスタークロックにSyncしたときとしていないときでDACのJitterがどのように変化するのか試してみたいですね。
    SDIF-2の端子があるDACでしたらW/C Outから測定すればよいだけですから楽勝なのでは…(間違っていたらご指摘ください)。

    返信
  9. A(T

    >dCSのプロ機はSDIF2接続が可能なので,デイジーチューンのようにクロックを数珠つなぎに伝送することができます。

    974はWC端子がI/Oというよりパラってあるだけのように思いますから、数珠繋ぎ前提で終端を考慮する機器ですが、95Xはどうなのでしょうか。952はどうですか? 954は今度調べてみます。まぁT字コネクターで解決といえばそれまでですね。
    DACは末端だからDDCと違うという見方もありますが、ではマルチの場合は?
    結局は絶対という物はなくメーカーの方針次第だから与えられた物で頑張りなさいという事になりそうです。
    あれ?マッチポンプでした。。
    ちなみにエルガーのWC I/O端子は単純パラではないのでスッキリするには要実験です。

    私もマスタークロック発信回路の位置はDACチップ至近がベストなのは磐石で、外部発信器マスターに比べて根本的に有利と思います。にも関わらず外部発信器マスター時のほうが音質上好結果が多々発生するのはDACが未完成である故なのでしょう。
    エルガーの英文取説には「スレイブ及びシンクモード時は入力PLL回路が動作するが、マスターモード時は停止しプロセッサーは音声信号のデコードに専念します」とありました。いろいろメリットがありそうです。タイムロードのマニュアルでは992の同時使用を推奨していましたが(笑)、大場商事のマニュアルではマスターモードも推奨していたような記憶があります。PMI Model Twoのマニュアルではマスターモードでのモニタリングを強く推奨しています。
    マニュアル系で見たクロック設定と音質についての言及は、私の経験ではこれくらいでした。

    返信
  10. A(T

    >精度=周波数偏差しかあり得ません。

    なるほど。私は勝手に「周波数偏差以外はジッター」という区分け?でした。
    オーディオマニア間ではクロック周りの用語の定義があいまいですから、話が噛み合わない場合も多そうです。
    歪み・ノイズ・PSRR・機械的安定度・発振安定度・その他外乱等の影響をひっくるめて「ジッターの増減」としてしまってよいのでしょうか。
    正式にはどのような定義なのか知りたいです。

    >「(周波数)精度」はセシウムクロックに同期させた方がインターナルの水晶クロックよりおそらく良くなりますよね。これはいくらPLLを使っているといっても元の精度が違いすぎますし…。

    素朴な疑問なのですが、「(周波数)精度」が良いと音質上の影響はあるのでしょうか。
    セシウム・ルビジウム・GPS等を利用すると長期的な周波数安定度(&偏差)が良くなるのはわかるのですが、それと音質との関連がわからないのです。

    返信
  11. A(T

    >dCSのプロ機はSDIF2接続が可能なので,デイジーチューンのようにクロックを数珠つなぎに伝送することができます。

    954の「75R Clk I/O」端子について調べてみました。まず電気的に別物でした。
    また、マニュアルを見るとそれぞれづつに様々な機能を割り当てできるようなので(もちろんワードクロックI/O用としても)、実験はしていませんが数珠繋ぎ程度は問題なさそうです。

    返信
  12. はじめまして

    周波数偏差とジッタの関係を標的射撃競技に例えると、狙いの正しさ(=周波数偏差)は「正確度」、銃の造りや変動する環境要因による弾着のブレ(=ジッタ)は「精度」と言う単語で表現できます。(ウィキペディアで「正確度と精度」と言う項目を見ると図解付きで判りやすいです。)

    ただ、周波数偏差に対して精度と言う単語を使う事が多いので違和感はあります。これは、クォーツ単体の周波数偏差は正確度の話ですが、量産されたクォーツの正確度のバラつきは精度の話になるので、その辺が混同されているのかなと思います。

    ジッタ絡みの話では、他の人が単語をどのような意図で用いられているか注意が必要だと思います。

    返信
  13. えるえむ

    A(Tさん,コメントありがとうございます^^
    実際にお使いになっている方の感想は大変参考になりますね。
    理論的にはプロ機系DACメーカーの言い分はごもっともなのですが,出てくる音は??という部分で外部クロックは不思議な存在ですね。なので,一度外部クロックをとことんやってみよう!とおもいまして,ぼちぼち挑戦しているところなのですが…。

    マスタークロックの周波数偏差が小さいことは音質上ほとんど影響がないですね。要は年間にどれだけ音楽のリズムが狂うのかを示す数値ですから…。
    というか,実際に基準となる周波数の精度を故意に落としても全く違いが分かりません(爆)。とある機会に某社の技術の方と一緒に実験しましたが,さっぱりでした…(涙)。

    国内大手のエプソントヨコムに大変参考になる用語集がありました。
    今度から下掲の用語集の定義に従って発言してみようと努力します(できるかどうかは怪しいですがw)。
    http://www.epsontoyocom.co.jp/C_support/glossary/sa-code.html

    返信
  14. えるえむ

    はじめましてさん,コメントありがとうございます^^
    そろそろ名前変えませんか?適当な記号とかでも構いませんよ(笑)。

    正確度と精度の違いですが,分かりやすいたとえですね。
    製造するにあたってリファレンスとなるべき設計上の(理想的な)正確度と現実的に出せている実際の精度の違いとでも言いましょうか。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E7%A2%BA%E5%BA%A6%E3%81%A8%E7%B2%BE%E5%BA%A6

    うーん。正確度と精度という言い回しとエプソントヨコムの用語集をうまく整合性とれないでしょうかね…。wikipediaを読む限り,周波数正確度と表現するのがオーディオファンにとっては分かりやすい表現なのでしょうか。

    返信
  15. 4D53

    ハンドル改めました、今後とも宜しくです。

    まず、周波数とは単位時間内に収まる周期の数ですから、周波数精度と言う単語がジッタを指す可能性が皆無であることは間違いありません。(ジッタを別表現するならば、「周期の揺らぎ」となりますよね。)

    しかし正確度と精度の話に照らすと、偏差は正確度で評価される概念なのでしっくりきません。おそらく、製品ごとの偏差のバラつきと言う「正確度の精度」を検査するメーカー側視点から周波数精度と呼ぶようになり、それがユーザー側にも広まった物と想像しています。一般に通用する理解としてはクロック関連では精度=周波数偏差で良いと思います。

    まぁ、厳密に論理に拘るならば、個人が所有クロック装置の偏差の少なさを自慢する場合には「俺のマスタークロックの正確度は最高だぜ」と言うべきでしょう(笑

    返信
  16. たもそ

    こんにちわ、
    精度とジッターで盛上がっておりますね。

    クロックの精度というものが、揺らぎとか安定性と別軸で語らなければ
    ならない理由を考えてみましょう。

    弓の名手が1回射て的に当たるなら100%の精度です。
    ここには揺らぎはありません。精度とジッターを分ける必要がないのです。

    クロックの周波数の計測は一波毎に計測している訳ではありません。
    ゲートタイムという時間の区切りの中で何回波が有ったかで周波数を
    計算します。
    更にこれを何回も繰り返して平均を取って、目標周波数からの偏差を
    求めて誤差(精度)とするのです。

    結局は沢山のサンプルの平均値で精度を計算しているのです。
    すると、サンプル間での周波数の振れがあったらどうなるでしょうか?
    当然、音には悪影響がありそうです。これがジッターだと思います。

    実例で行きましょう。

    5-5-5-5-5-5-5-5-5-5 Mean=5.000

    5-4-6-3-7-2-8-1-9-5 Mean=5.000

    どちらも平均値同じですが下は振れが大きいです。

    返信
  17. えるえむ

    >4D53さん
    こんな記事を見つけました。
    http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/0308/04/n_crl.html
    どうも,発振器業界では精度と確度という表現があるらしいです。
    大ざっぱにいえば,
    精度=長期間における周波数の誤差の少なさ
    確度=短時間における周波数の誤差の少なさ
    になるのではないかとおもいますが…。

    オーディオにおいては,精度よりも確度のほうが重要であるようにおもいます。
    記事中の話を鵜呑みにすると,水素メーザークロックは超音がよさそうですw

    返信
  18. えるえむ

    >たもそさん
    おっしゃること,たもそさんのサイトにあるオシロの画像を拝見しているのでよくわかりました。あの計測法はとても理に適っていて素晴らしいと某クロック分野の凄い方がおっしゃっていましたし,私もそう思います。
    やはり長期間においてはずれてもよいから,短期間での確度がほしいですね。

    返信
  19. 4D53

    itmediaのURL先を見てみました
    記事を書いたライターさんによる「精度」と「確度」の用法ですが、取材資料から引き写してると思われる部分では正しく、自身の言葉で書いたと思われる部分では怪しいように見えます・・・

    >精度=長期間における周波数の誤差の少なさ
    >確度=短時間における周波数の誤差の少なさ
    これは逆のように自分には読めました。(1秒と言う言葉が紛らわしいですが)
    また、短期と言っても1周期ごとの揺らぎ(=ジッタ)ではなく、年(長期)じゃなくて日(短期)単位では云々と言うような話ではないでしょうか。

    返信
  20. えるえむ

    >4D53さん
    少なくとも,周波数精度という場合には,1年間にどれだけ基準時からずれるかをいうのが一般的であるように思います。某クロック関連機器メーカーの方もそうおっしゃっていました(だから正しいとはいえませんが)。
    ITmediaの本文の表現を借りれば,ある範囲=1年間ということになります。
    確度は周波数の正確さ=毎秒の波形のきれいさということで,だから1秒の?という表現なのだと読み取りました。

    まぁ,門外漢があれこれ言っても仕方ないので,もう少し専門的な資料を差がしてみると良いですね。

    ご参考までに,トータル周波数精度なんて呼び方してる会社もあるみたいですw
    http://www.murata.co.jp/articles/ta07d2.html

    返信
  21. A(T

    デジタルオーディオマニアの夢は自宅セシウムクロックと思っていましたが(笑)、
    これからはストロンチウムクロック!
    1000倍すごいらしいです。宇宙誕生から現在までだとしても誤差0.5秒以下!
    http://www2.nict.go.jp/w/w114/afs/Research-Lattice.html
    ちと聴いてみたいといいますか、これがラックにのってる部屋が見てみたいかも。

    返信

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