音楽配信と密接につながっているLINN DSシリーズのコンセプト

closeこの記事は 6 年 11 ヶ月 28 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 LINNのDSシリーズには外部クロック入力がありません。この点を凄く残念に思われている方もいらっしゃると思いますが,製品コンセプトとして,私は非常に合理的だと思います。その背景には,LINNが音楽配信事業も行っていることがあるのではないでしょうか。

 たとえば,音楽配信の場合,各社によってサンプリング周波数が異なることがよくあります。大別すると,48kHz,88.2kHz,96kHzがあります。もちろん高品位なインターナルクロック回路を使う方がジッター的観点で有利になるということもありますが,実際上の問題として,音楽配信の様々なサンプリング周波数のデータに対応するためには,インターナルクロックを自動で切り替えるのが望ましいのです。

 というのも,PCトランスポート(DAW)系システムの場合,出力するサンプリング周波数はどうしてもソフトウェア側で設定し直さなければなりません。加えて,Wordsyncしているシステムでは同期している機器もそれぞれ設定を変更しなければならないですし,実際に試してみるとわかりますが,Wordsyncのタイミングで音が変わってしまうハードも存在します(細かいことを言えばですが)。
 そういう意味では,Wordsyncを念頭にしたPCトラポ+DACという構成のシステムはCD再生に注力したものといえ,様々なビットレートのデータを頻繁に切り替えて利用するには実用性の面でかなり問題があるのも事実です。

 このように,高音質音楽配信に注力する場合,Wordsyncに頼らないシステム作りが必要になってきます。インターナルクロックできちんと完結しているLINNのDSシリーズは,ハードウェア的なコンセプトは非常に優れているといえるでしょう。

音楽配信と密接につながっているLINN DSシリーズのコンセプト」への2件のフィードバック

  1. freestyle

    Transporterを使っていて全く同じことを考えたことがあります。クロックの自由度を考えるとクローズドにした方が便利ですね。

    というか、今まで商品ラインアップからして、そもそもLINNは外部クロックのことなんか考えていなかったんじゃないかという説も。仮に外部クロック化するなら自社製のジェネレーターを作らないとプライドが許さない?

    返信
  2. えるえむ

    freestyleさん,コメントありがとうございます。

    >今まで商品ラインアップからして、そもそもLINNは外部クロックのことなんか考えていなかったんじゃないかという説も。

    それだ!
    まぁ,DSばっかり褒め称えるのも癪なので,「昔はそんなぼったくりマシーンもあったよね?」と懐かしむことができるくらいに,各社からネットワークオーディオ機器がリリースされて市場が充実してくるといいですね。

    返信

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