ちょっとしたご縁でお知り合いになってからというもの,以前からず?っとお伺いしなくては…と思っていたTELOS邸に,先日ようやく訪問することができました。
TELOSさんのおっしゃることはいつも示唆に富む内容で,知的興奮がかき立てられます。とても仲の良い奥様がオーディオに大変お詳しいのも驚きです^^;
TELOS邸の詳細(?)についてはダイナミックオーディオ5555の川又さんのサイトに訪問記がUPされていますので,概要を掴みたい方は是非。
さて,私なりにTELOS邸を分析するのも良いのですが,TELOSさんご自身がかなり明確な指標をお持ちのようなので,私は極々簡単に感想といいますか,感じたことを述べるにとどめたいと思います。
▼既存の仕組みに安住しない
○「あるものをどう使うか」から「何を生み出すか」へ
クリエイティビティの高い方というのは,既存の概念や存在に縛られずに,着想し,具体化し,世に出す能力に長けた方だとおもいます。
私は既存の枠組みのなかで,それをどこまで修正するかというアプローチですが,これはいわば「臭いものに蓋をする」的な行為なわけで,発展性は最初から放棄しているともいえます。クローズドな世界なんですね。まさにマニア的といいますか(苦笑)。
これに対して,TELOSさんはずっと何かを生み出すことを楽しんでこられた方ですから,既存のものは全て環境もしくはヒントであって,自分の理解,理論,主張を具現化するのは自分でしかないということをとても意識されているのではないかと思いました。
本当にさらっと,「無いので作りました」という姿勢でいらっしゃるのがとても印象的でした。
○理論と実践
世の中には大変な理論家でらっしゃる方も数多くいらっしゃいますが,電子機器であるオーディオの範疇では,実践に裏付けられているかどうかで,決定的な断絶があるように思います。実践している人は結論をはぐらかさないですね。
TELOSさんのPCオーディオシステムは,普通の人がとてもやらないような地道な作業の結果に裏付けられているので,TELOSさんの目標が揺るぎないものとなっているのだろうなと感じました。
しかし,超人なTELOSさんが地道な作業もされてしまうなら,一般人は何をすればよいのか途方に暮れてしまいますね(爆)。う?む…。
というわけで,次回に続きます。