PCオーディオ系コンテンツ再検討

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 なかなかリビングの写真を撮る時間がないです…。申し訳ない。

 『PCオーディオfan』を拝読しました(さらっと読んだだけですので全てくまなく目を通したわけではありません)。感想を少し。

 全体的に入門編?中級編にウエイトをかけた形になってますね。オーディオに関心の高い方でPCオーディオを始めようかなと思ってらっしゃる方をターゲットにしているように感じました。反面,PC方面に明るく,オーディオにちょっと関心が出てきたという方にとっては物足りないかもしれません(そういう方向けの本も今後出てくることでしょうが,非常に難しいことでしょう)。
 一番紙面的に弱かったかなと思うのは,RMEの特集が少なかったことでしょうか。市販のオーディオインターフェース中,最も数が出ているのがRMEのオーディオインターフェースであることは間違いないと思いますので,96/8,9632,FF400(800)あたりの比較記事なんかがあればよかったですね。このあたりのフォローが薄いのはライターさん方がノートPC主体でオーディオをされていることも原因ではないかと思います(もしくは広告費用負担割合の問題かw)。
 あと,気になったのはライター間で合意が形成できていないのか,記事によって微妙にスタンスが異なるものがあったことでしょうか。

 私が今まで拝読したなかで,一番バランスよく(PCオーディオの一分野としての)オーディオPC自作について書かれている本としては『ここまでできる! オーディオ&ビジュアルPC自作』を挙げたいと思います。ちょっと古い本ですので,HTPC(もはや死語でしょうか?)自作にもかなりの紙面を割いていますが,オーディオ用PCの自作という点では基礎から書いてありわかりやすいと思います。自作をしたいけどどういう風に作ればいいのかがわからない!という方向けですので,クロックの話とかはあまり登場しません。最新のオーディオインターフェースをざっくり見直す意味では,『PCオーディオfan』が有用でしょう。

 根本的な問題は,PCになれていない方にとっては市販のいかなるPCオーディオの本もまだ難しいということです。さらに敷居を下げたものが必要になるかもしれません(一番下げやすいのはQB-9でしょうか?)。

 知っていることがほとんどなので,あまりPCオーディオ系の雑誌・書籍を買う動機がなかったのですが,コンテンツ作成の方向性を見直すためには有用かな?と思ったのでした。

PCオーディオ系コンテンツ再検討」への6件のフィードバック

  1. たもそ

    なるほどなるほど、
    今まで読んだ中で一番ためになる書評です。

    オーディオを聴く部屋にPCが無い人には、PCオーディオを無理に
    勧めるべきではないのかもしれません。

    ご推薦の書籍はたまにブクオフで見掛けますね。

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  2. 結うまい

    「ここまでできる! オーディオ&ビジュアルPC自作」は買いました。
    面白かったですね。
    昔からPCオーディオはやっていますが、なかなか難しいんですよね。
    LINN DS関係でトラブルという事をいろんな所で見ますけど、それはまずネットワークの事を、DLNAという一言でユーザーもライターも安易に考えているからでしょうね。
    基本の知識を得れば、NASもDLNAでなくネットワーク上に数台ぶら下げておく事も問題ないのですが、DLNAになると難しいです。
    またDLNAもverupしていきますし、そうなると互換性が大事になってきます。
    SONYでもルームリンクは下の機種は見捨てているのが現実ですから。
    今後はAVアンプにそういった機能は集中していくでしょう。
    特にパイオニアは今年にも出るんじゃないでしょうか?
    HDMIも1.4になりLANケーブルの意味も変ってきますしね。

    PS3でのサンプリングレートは、HDMIに関しては設定で44.1で固定は可能です。
    しかし音はやっぱりPS3でアップサンプリングしていく方が良好なので、こういった製品もDACを持っている人にはかなり注目を集めています。
    http://www.octavainc.com/HDMI%20distribution%20amp_splitter%202%20port.html
    HDMIで出して音声を別にしてDACに接続するという機械ですね。

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  3. えるえむ

    たもそさん,コメントありがとうございます^^
    書評なんてお恥ずかしいです。ただの感想ということで…(汗)。
    追加でいくつか思ったことを(あー色々思ってしまったので追加エントリ書くかもしれません(爆))。

    ・個人的に一番感心したのは,三浦さんの記事でした。三浦さんはまだPCオーディオに傾倒している感じではありませんが,なぜデジタルで音が変わるのかということについて,おそらく氏のご見解はかなり傾聴に値するのではないかと思います。
    ・御田さんは英語がご堪能なだけあって,海外のサイト紹介等々は大変力の入った紹介記事になっていたように思います。
    ・PCオーディオの話は,従来のスタンスで音質について語るのが非常に難しいので,機器の紹介がかなりざっくりとした内容でした。あれですと,PCオーディオにかなり関心の高い人は満足できないし,PCの世界からオーディオに入る方(ベンチマークに慣れている方or設計思想を知らないと気持ち悪い方)にはそれぞれどう性能が違うのかわかりにくいと思います。
    ・PC関連用語は横文字が大変多いので,縦書きの構成は絶対的に合わないと思います。読みにくくて仕方がないです。あと,RAIDを「レイド」と説明無く書いてある文章を初めて見ました(笑)。
    ・普段あまり雑誌で登場しない単語が散見されました。「ショボい」って…。あと自虐的ニュアンスなのかもしれませんが「ビョーキ」とオーディオを楽しまれている方を表現するのは読んでいて気持ちのいいものではありませんでした。冒頭で編集長がオーディオ趣味に畏敬の念を持ってほしいと書かれていましたが,自分でさげすんでどうするという(苦笑)。
    ・そもそも畏敬って…って話でもありますねw オーディオ趣味は何か他と比べて敬うべき趣味なのでしょうか?楽しむ人々は個人として敬うべきだし尊重されるべきですが,趣味そのものには貴賤はないと思います。
    ・某氏が大変男前なかっこいい男性でびっくりしました!眼鏡紳士大好き女子からとても人気が出ると思います(爆)。

    まぁ,とにもかくにも,オーディオインターフェースに注目して書かれている記事というのは大変貴重なので,よかったのではないかと思います。次は,存在だけで貴重と言われることはないわけですから,内容の充実が求められることでしょう。

    『ここまでできる! オーディオ&ビジュアルPC自作』ですが,オーディオ・ヴィジュアルに眼目があるPC自作の作法について基礎から書いてあるものですので,多少PC操作に慣れていて,そろそろ自作マシンも組んでみたい…というレベルの方が自作される場合にはとてもよいと思います。
    反面,クロック関係の話題はほとんど触れておらず,オーディオインターフェース関連の話題も少ないです(ONKYOのカードの話題とかはありますが)。このあたりは他のもので補う必要がありますね。

    >オーディオを聴く部屋にPCが無い人には、PCオーディオを無理に
    >勧めるべきではないのかもしれません。

    私はそう思います。『PCオーディオfan』でも指摘がありましたが,結局いい音がするPCを作ろうとするとワンオフ的改造が入ってしまいます。
    これはPC自作やソフトの動作を理解することが楽しいと感じる人でないと厳しいですし,詳しい方に作ってもらって使うだけというのでは,いつまで経ってもマニュアルがないと何も出来ない(最悪音すら出ない)オーディオライフになってしまいます。
    自分でトラブル時の症状を説明できる程度には基礎知識がないと,周りを巻き込んでしまうので,その点でも誰でもというわけにはいかないですね。CDをいれてスタートボタンを押せば音が出るという手軽さはすごいことです(だからCD規格はすごいと思います)。

    返信
  4. えるえむ

    結うまいさん,コメントありがとうございます^^

    >LINN DS関係でトラブルという事をいろんな所で見ますけど、それはまずネットワークの事を、DLNAという一言でユーザーもライターも安易に考えているからでしょうね。

    そもそもDLNAとはなんぞやという話からスタートしなければなりませんよね。DLNAが機器間でどのように通信されているのかということからスタートする必要があるように思います。それがあって初めて音質的にどうかという評価が成り立つわけですから…。
    とはいえ,LINN JAPANの方曰く,DSシリーズが登場するまではNASという存在すら知らなかったそうですから,いきなりサポートしろといわれるのは非常につらい物があったのではないでしょうか…。

    DLNAはオーディオ系の会社がどうこうできる代物ではないので,振り回されっぱなしになると思いますし,現にPCオーディオfanでは当たり前のように使われるIEEE1394も,もはやPCの世界では捨てられようとしている規格であるという状況なわけですから本当にPCオーディオはニッチな世界です。
    HDMI1.4は相性問題とか頻発しそうでおそろしいですね…。なんでも1本でできればいいですが,実装が大変なのではないかと。

    >PS3でのサンプリングレートは、HDMIに関しては設定で44.1で固定は可能です。

    なるほど。ありがとうございます^^
    できれば分配機なんて使わずにPS3のソフトウェアアップデートで対応していただきたいですね。
    でも,デジタルアウトの品質は下手すると打ち直し機能つけたほうがよかったりしますから,オーディオはクロック打ち直ししてくれるやつなんてあればマニア受けはするでしょうw

    返信
  5. さもえど

    私も立読みでサラッと読みましたが・・・・・買うほどには食指が動かなかったです。^^;
    お勧め頂いた本も、サラッと立読みしてて、記憶に残るほどにはマニアックだった印象があります。ww

    さて、たもそーさんとは少々別の観点かもしれませんが、ワタシも同様にPCオーディオを”無理にお勧め”するのはどうかなぁ・・・と思います。

    現状だと、”UIその他諸々の犠牲を払ってでも、PCオーディオをやってみたい”って人にしか勧められないってのが正直なところです。
    色々考えては、ボツにしてるオーディオPC計画・・・・・・かれこれ考え始めてから、5年は経って、未だこの状況です。ww

    返信
  6. えるえむ

    さもえどさん,コメントありがとうございます^^

    私もPCオーディオは基本的に薦めませんw
    やりたい人はやればいいとおもいますし,やっただけの効果はあるとおもいますが,PC方面に明るくない方が無理にやることはないと思っています。
    結局面倒臭くなって音楽を聴かなくなってしまうのが一番もったいないとおもいますので…。

    結局,音のみを考えると,PCオーディオは犠牲が大きすぎる気がしますね。私は比較的UIのへなちょこさも楽しめていますが,マゾな感じです(爆)。

    返信

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