圧縮音源がPOPSをダメにするか?

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http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/13/news050.html

 ウォール・ストリート・ジャーナルの記事です。本文にあるように,確かにmp3の音は圧縮歪を感じることがありますし(特にnuendo上でWAVに戻して聞いた場合に顕著),音像が平面的で音場が浅くなるわけですが,不思議とWAVの時に比べて音楽的にノリのよい感じに聞こえてしまうものもあるように思います。そうした一部の曲は,ラジカセやポータブル機,iPodといったゼネラルオーディオオーナーをメインターゲットとしてマスタリングされているのかもしれません。
 ただ,個人的な感覚としては,音楽制作側の人間が消費者のうちの大多数向けに媒体を合わせたところで,受容者たる人々がその違い(ないし意図)を理解し,さらには歓迎しているのかという点は見過ごせないかなと思うわけです。
 iPodに合わせて音色を調整するというのは,それはそれで音質に拘らない(音質を本質的な要素としない)多くの感性に優れたリスナーに対する余計なお世話に見えてしまいます…。

 極端な話,「最高の音質で仕上げました。だからどれだけ圧縮しても音はいいはずです。」と主張した方が,多くの人は「信じる」と思うのですw

圧縮音源がPOPSをダメにするか?」への3件のフィードバック

  1. Tak Saeki

    最も大きなマーケットに対して「最高の音質」に仕上げるのは
    クライアント側の要求もあるんじゃないでしょうかね。
    そう要求されたらそれに応えるのがプロの仕事でしょう(苦笑)。
    いかに高いレベルで入れられるかがエンジニアの
    腕の見せ所だったのは今に始まったことじゃないですが。

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  2. えるえむ

    Takさん,コメントありがとうございます^^
    Takさんのご意見は,クライアントが音楽をよく分かっている(こういう言い方は嫌いですが)という前提での話ですよね。私はその前提自体も怪しいとおもっています(爆)。
    プロデューサーが変な要求をしてきたらかわす能力といいますか,実際テッド・ジェンセンあたりになると「今更修正させるほど自信のないミキシングなのか?」とか逆に突っ込み入れて自分の気に入らない修正は拒否したりするらしいですよw

    他方,如何に歪ませないで音圧を稼ぐかということは,近年ずっと課題とされていることだったわけですが,確かに圧縮音源の議論と同じ次元の議論ですね。
    圧縮音源の場合と異なり,音圧の場合には波形を見れば違いはわかりますから,音圧競争の根本的な問題は,むしろ音圧を稼いだ作品が本当に購買層を刺激するのかという点にあるとおもいます。
    考えてみると,お店で相対的に大きく再生されたように感じられるからといって,それが即購買意欲を喚起するわけでもありませんし,どういう話の筋道で音圧競争が正当化されているのかは知っておく必要があるかもしれませんね。

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  3. Tak Saeki

    怪しいのは承知の上です(爆)。
    エンジニアとしての能力と、対話的能力(?)が同居していれば
    最終的なアウトプットは好ましいものになりそうですな。

    平均音量の件は、ラジオや有線で流れているときに前の曲より
    低いとあからさまに聴き劣り感が出るから、と聞いてます。
    ということは、常に音量低めのうちは聴き劣りしまくり
    オーディオですね(爆)。

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