トラポとノイズ

closeこの記事は 10 年 20 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 なぜCDプレスで音が変わるか,なぜCDトラポで音が変わるか,という問題に対する一つの仮説がPlextorにあります。PrextorのCD-Rドライブ,Premium2の紹介用PDF 6ページ目に記載されていることなのですが,

>CDの記録品位が低い場合、CD Playerでは
>1. 読み取りエラーが多く発生(記録Jitterが悪い:例えばデータが3Tか4Tか分かりにくい)
>2. エラー訂正回路で多くの訂正が必要となる(前後のPit/Landを元にデータを判別)
>3. CPUでエラー訂正回路を多く動かす必要がある(CPU Busy)同時に多くの電流が必要となってくる
>4. 各ブロック部に電源部より電源が供給されており、アースは共通となっている
>5. 上記#1?4プロセスでアースにノイズが発生する
>6. その結果、Digital/Analog変換部に#5ノイズが乗ることで、アナログ音声にノイズが乗り音質が劣化する
>この事から、高音質記録ができることが即ち、高品位記録ということが出来るということになります。
>Premium2では、この考え方から高音質を実現するこが、データ記録に関しても高品位記録ができる、という考
>えに基き高音質記録をキーワードとしております。

ということで,非常に興味深いですね。ここから推測できるのは,
1.少なくともDACを使用することは電源部を分離するという意味でも有意義であるが,アースを共通化する場合にはアースからノイズが乗る可能性は否定できない。
2.CDのプレス毎にピットの形は異なるであろうから,トランスポートが正しくデータを読み取ろうとする際に生じるノイズの量もプレス状態に応じて異なる。
3.エラー訂正回路が出すノイズ量はトランスポートの設計によってまちまちだから,少なくともノイズ量という点だけで見ても各社のトラポは差異がある。

 ジッターは結果的に発生するものですから,その原因はクロックを中心とした回路的な問題であるはずです。当然ピックアップが頻繁にサーボを利用して読み取りを繰り返すような状況であれば,クロックの電源もメカの電源を流用しているような設計であればクロックのタイミングが揺さぶられてジッターは増加する,という流れなのかもしれませんね。

トラポとノイズ」への6件のフィードバック

  1. hyro

    どーも、hyroです。

    いやぁ、一応解説追加しておきましたが、今回は分かり難くて不評かもしれませんねw

    ただ、フィルタの動作原理に言及するには予備知識がかなり必要だと想ったんで、ちょっと学術的なお話になってしまったこと、お詫びしますm(_”_)m

    さて、このプレクの解説ですが、非常に的を得ていると想いますよ。ただ、CIRCによるリカバリでは一般的に殆どが程度の低いリカバリであるという意見が北米では多いのですが、どうなんでしょうね。あるいはワタシなんかはリカバリそのものを停止させてもいいんじゃないかとさえ想っています。ピットの個体差に関しては確かにプレスの違いとして変化を生むでしょうね。

    でも、凄く核心を突く記事に感心させられますw ワタシも見習います (涙

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  2. えるえむ

    hyroさん,コメントありがとうございます^^

    わざわざご連絡いただき,助かります。
    補足説明でかなりの部分イメージをつかむことができました♪

    確かに実測してみるとC1エラーが大半でC2エラーはほとんど無いと言われていますよね。
    しかし,だからといってサーボが動かないわけではないですし,やや違う次元の話ではありますが,デジタルのデータは0と1という人間に判別のつく記号で送られているわけではありませんから,単なるエラー訂正以上に,もっと繊細な議論が必要なのではないかと思います。

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  3. moonriver_mac

    いくつかの疑問を述べておくと

    1.電源ノイズの可能性は否定できないがそれを議論するのなら別電源からトランスポートとDACにそれぞれ供給したばあいと、そうでない場合で比較するべき。もしくはトランスポートからアースに流れるのに等しいノイズをワザとDACの電源に流して比較するべき。

    2.トランスポートの側からだけ議論するのであればこのような話になるが、PLLの問題も当然出てくる。セパレート/一体型、クロックを外部から導入できる/できないでPLL回避できる場合とそうでない場合があり、場合分けは単純ではない。

    いくつかの複合要素がある場合にはそれぞれ独立に問題を分けて仮説を検証するのが真正直なやり方だけどね。

    メーカーの場合は。

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  4. えるえむ

    moonriver_macさん,コメントありがとうございます^^

    確かに,そんなに面倒な話ではありませんし,検証するなら現にジッター計測器は販売してるわけですから,やってみればいいんですよね。
    http://www.leader.co.jp/product/optical.html

    おもしろいのは,間主観的な「高音質」を追求することで客観的な「高品質」になるという論理だとおもいます。
    まぁ,Plextorもメーカーだから言えること・言えないこと,色々あるとは思うんですけどね^^;
    でも,PC関係をやっている人はデジタルを盲信している人が多いので,色々と解き明かして欲しいものです。

    http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061124/254740/?ST=tech_cap
    こんな試聴室をもっているシナノケンシは絶対趣味が入っている会社だと思いますw
    是非これからもがんばってほしいですね。

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  5. Q2

    この日経BPの石塚朝生さん、よくウチに来ますよw
    RbやCs clockの違いとかも検証してるかなりのオーディオマニアですw

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  6. えるえむ

    Q2さん,コメントありがとうございます^^
    なるほど。webでちょっと調べると,相当マニアックな方のようですね。
    やはりいるところにはいるんだなぁ…。

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