プレス工程の重要性

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ジャズ&オーディオ通信(from USA):田口晃さん宅訪問記(3):XRCDはなぜ凄いのか

 毎回刺激的な記事が多いjazzaudiofanさんのBLOGですが,今回の件はなかなか興味深く拝見しました。普段マスタリングエンジニア(だった人)のプライベートなシステムがweb上で公開されるということはまずないとおもいます。
 プレスで音が変わるというのは以前から当サイトで申し上げていたことですが,その検証方法はごくごく限られていることから,なかなか信じるに信じられない方も多いのではないかと思います(正確には信じる云々ではなくて経験するかどうかですが)。
 XRCDで有名な田口晃氏がプレスの重要性を唱えてらっしゃることが上記BLOGのエントリにて記載されていますので,参考までにご紹介したいとおもいます。

<ご参考までにプレスについて書いてある当サイトの記事一覧>

 もちろん,プレスだけで全てが決まるわけではないですから,レコーディング・ミキシング・マスタリングは当然に重要です(プレス工場やラインの決定はマスタリングの範疇に含まれる場合もありますが)。

プレス工程の重要性」への9件のフィードバック

  1. キン肉マン

    田口さんが退社してからXRCDだけじゃなく通常のCDも音質が落ちた。
    どんな技術でも結局はそれを使う人間次第って事です。
    田口さんとはXRCD vs SACDでよく口論になる。
    Waltz for DebbyはAnalogue ProductionのSACD版の方が良いと思う。
    XRCD版はハイをしゃくり過ぎだと思うんだよね。
    でも田口さんは「そんな事はない」と仰る。マスターテープを聴いた人が
    そう言うのだからオレもそれ以上は言えないけどね。
    田口さんはPCM信者、オレはDSD信者…。いつも喧嘩が絶えませんw
    とにかく肝心なのはどんな技術も使う人次第ではゴミになってしまうという事。

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  2. えるえむ

    キン肉マンさん,コメントありがとうございます^^
    やはり拘りをどこまで徹底するかなんでしょうか。
    ルーズにやろうと思えばどこまでもルーズにできますしね。

    XRCDは元の音源と音が異なるといわれる事もありましたよね。
    まぁ,正確にはマスターテープを聴いたかどうかではなくて,現場に立ち会ったかどうかが決定的なのでしょうけども…。
    マスターテープ自体聴いたことがない人間にとっては,マスターテープがどの程度の再現度なのかも分からないですからね。
    ユーザーには手の届かないレベルの話です;;

    某氏のMODEL2を聴いたら私もDSD信仰が吹っ飛んでしまうかもしれませんが,どうなることやら…w

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  3. hyro

    キン肉マンも相当コアな方ですなぁw

    >XRCD版はハイをしゃくり過ぎ
    これはワタシも感じます。でも、嫌味のない程度に留まっているので良しとしていますけどw ワタシの場合はDSDの優秀録音といわれるディスクのほうが空気感に作為的なものを感じます。明らかにレコーディング時のエアマスを超えるような距離感に聴こえることがあるからです。まぁ、実際のコンサートのように視覚的に強いものは実際の距離感より近接して聴こえますしねぇ。音声だけで距離感を論じても意味がないのかもしれませんが…(汗

    すいません、そういえばワタシもPCM信者でした…(滝汗

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  4. えるえむ

    hyroさん,コメントありがとうございます^^
    是非,PCM信者なhyroさんに,DSDと対比させたPCM技術論についてご教授いただきたいと思ってます♪(お願いばっかりw)
    PCM方式を改めて考えてみると,従来の議論だけでは見えてこなかった事も見えてくるのかなと。
    特に時間軸方向の話はPCMの話では従来ほとんど論じられてこなかったことです。
    時間軸方向での正確性という意味とPCM方式をSPDIFの話と絡めて理解できると,PCMについてより深く学べそうですね。

    つかぬ事をお伺いしますが,パシフィックマイクロソニックスのMODEL2聴いてみたいですか?w

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  5. キン肉マン

    >hyroさん
    私はDSDとSACDは別モノで捕らえているんですよ。
    レコーディング・マスタリングはDSD(もしくはアナログ)で行った方が
    PCMより遥かに良い。(それ以外が同一条件ならですけど)
    かつ、そのデータはPCMにダウンサンプルしてもすごく良いんですよね。
    ただここまでは制作現場の話であってこれが盤になってプレーヤーで聴くと
    XRCDの方が良い場合が多々あります。

    巷の大半のSACDプレーヤーの音作りは完全に間違っているような気が
    しますね。hyroさんの仰る通りエアー感を強調しまくっているんです。
    (DVD-Audioプレーヤーもそうですけどね)
    「SACDってこういう物」っていう先入観で音作りをしてしまっている。
    (またエソテリック批判みたいになってきましたが…)
    あんな薄っぺらい音作りじゃ真のDSDサウンドは伝わらないですね。
    DSDってノイズレスのアナログライクな音なんですよ。本当は凄く濃い。
    dCSのプロ機をお使いのhyroさんにならお分かり頂けるのでは
    ないでしょうか?

    個人的に真のDSDサウンドが聴けるのはemmとPS3くらいだと思ってます。
    それでもDSDのポテンシャルの半分?7割くらいしか出せていません。
    田口さんがPCM(XRCD)にこだわるのは再生環境が成熟しているというのも
    大きいのです。

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  6. hyro

    >えるえむさん

    >DSDと対比させたPCM技術論
    そうですね。ここがこれからの論点ではないかと思います。厳密には、Liear PCMにおける時間軸の復元はとても難しいことなんです。これはデータストリームをデコードする際のプロセッシング時間軸とデータが内包する再生時間軸が乖離していることが大きいでしょう。しかしDSDにおいては入力(デジタルデータ)と出力(アナログデータ)での時間軸の整合性が高い。これは大きなメリットです。データストリームを遅延無く処理できることがすなわちタイムコヒーレント再生に繋がるのではないかと考えています。そう考えると、実はDSDプロセッシングの方がたやすく時間軸整合を実現できる可能性が高いことが示唆されます。ただし、ここで基礎理解として??プロセッシング(モジュレーション)をよく理解しておくことが重要です。

    しかし実際には、多くのDSDプロセッシングにおけるデジタルフィルタの成熟度の低さが再生音質に多大な影響を与えています。せっかくレコーディングでDSDによるロスレスを実現しても、再生側で大幅にロッシーであると言わざるを得ません。そういう中で、EmmLabやSonicStudioのプロセッシングは技術的にも再生音質的にもレコーディングエンジニアも十分納得できるクラスであると思います。ではdCSはどうでしょうか。実はフォーマットを客観的に描き分けるという観点からは世界でも最高クラスでしょう。dCSシステムで作為的な空気感を一切感じないと感じるのは、まさにDSDプロセッシングが妥当であることの裏付けではないかと思うのです。そして、現在はDSDでのパフォーマンスを最優先に設計しているdCSのプロラインですが、キン肉マンさんの仰るとおり、DSDは実に濃密でガッシリとした肉付きを感じさせる可能性を秘めています。この肉付きのよさを各社も身に付けて欲しいものです。現在の再生専用製品はDSDの実力を全く発揮できていませんね。

    >パシフィックマイクロソニックスのMODEL2
    あの伝説のPCMリファレンス機ですか!? 聴いてみたいような、ショックを受けそうで怖いような…ww

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  7. hyro

    >キン肉マンさん

    >レコーディング・マスタリングはDSD(もしくはアナログ)で行った方がPCMより遥かに良い
    そうですね。ワタシも同感です。ただ、PCMへのダウンコンバートにしっかり注視しているエンジニアは思ったより少ないと思います。それはハイブリッドディスクにおけるCD層の質感が変に”DSD似”を狙っていることがあるからです。

    確かにピット深が通常のCDとは異なることも考慮しなくてはなりませんが、それを加味しても明らかにダイナミクスを強制的に引き伸ばしたような違和感を感じますね。

    >DSDってノイズレスのアナログライクな音
    う?ん、これは難しいですね。確かにノイズフロアは超絶的に低いと思います。ただ、優秀なアナログマスタテープとは少し異なる気もします。どちらかといえばDSDマスタディスクの方が無機質なプレゼンスであると思います。かつてはアナログレコーディングエンジニアの腕がマスターの優劣に直結していました。僅かばかりのダイナミックレンジをどうやって使おうかとあれこれ悩んでいたと思います。しかし、DSDではダイナミックレンジはほぼ無限にあるのです。そこで行われるのが「とりあえず撮れるものは全て撮れ」というセオリーです。そこに人間の主観(取捨選択)が加味されないことで、逆にフラットに近い特性のマスターが出来上がるのではないかと思っています。そこではデバイスの優劣がそのままマスターの優劣に直結してくると考えています。

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  8. キン肉マン

    >hyroさん

    個人的にSACDには「次世代LP」になって欲しかった。
    アナログ時代の音作りの延長で行って欲しかった。
    しかし現状は「次世代CD」という位置付けになってしまいました。
    本来「次世代CD」と呼ぶべきなのはDVD-Audioのようなフォーマットです。
    ただハイビット・ハイサンプリングという手法もCDに取って代わる程の
    存在にはなれませんでした。

    それに対しSACDは過去未来において最高のフォーマットになれるだけの器で
    あっただけに全く普及していない現状は残念でなりません。
    蓄積されたPCM時代の手法は通用しないのです。その事に皆が気付かない限り
    きっと将来もSACDが「次世代LP」になる事はないでしょう。

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  9. キン肉マン

    ちなみに「真のDSDサウンドが聴けるのはemmとPS3くらい」と書きましたが
    民生機に限った話です。プロ機なら少ないですが他にも存在します。
    dCSのプロ機はDSD/PCMを問わず信頼性は高いです。
    ここのブログではなかなか言い難いのですがdCSの民生機とは別物です。
    民生機とプロ機の差が少ないのがemmですね。

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