クロックの位相雑音

closeこの記事は 9 年 10 ヶ月 10 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 とあるクロックユニットメーカーの技術者の方から面白い話を伺いました。

 位相雑音を測定する際には,社員さん達が帰宅した後を狙ってこっそり測定するそうです。-150dBあたりになってくると,部屋の外の廊下を歩く振動,測定者の吐く息で数値が悪化してしまうそうで,測定自体がものすごくシビアになってくるようです。OCXOを載せている机を指で叩くだけで,スプリアス特性が悪化してしまうというのは酷い話ですね(苦笑)。

 翻ってオーディオ機器に組み込まれた水晶発振器について考えてみますと,オーディオ機器はひたすら振動しています。
 Spのユニットの振動が床から伝わってくるパターン,ユニットの音圧で揺さぶられるパターン,内部のメカやトランスの振動,といったところが代表的な振動源ですが,これらによって水晶発振器の位相雑音は必ず悪化していることが予測されます。
 それならば浮かせばいいじゃないかという話もあるにはありますが,どうも浮かしてしまうと音圧による振動の観点からはむしろ減衰しにくくなってしまうようで,ベースに設置する場合と比較しても一長一短のようです。オーディオは難しいですね。
 高精度・低雑音な水晶発振器,原子発振器になればなるほど,振動対策を入念に行わなければ真価を発揮させているとは言い難い状態であるということでしょう。

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