合金線って…

closeこの記事は 8 年 19 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 PAD以来,オーディオアクセサリー業界は合金線がかなりブームになりました。特殊な配合でオーディオ用に貴金属を調合した専用線です,なんていわれると,どうにも夢とロマンを感じずにはおれませんでしたね。
 拙宅システムで市販ケーブル最後の砦となっているStealthのIndraですが,こちらも金,銀,プラチナ,モリブデンetc.の合金線です。

 さて,先日導体の導電率等を調べていたところ,金属系メーカーにお勤めの方なら常識なのでしょうが,「合金は導電率が低い」という事実にぶちあたりました。まぁ,一般常識として,銅合金は銅より導電率が低いといったことは存じておりましたが,具体的な数値をみると結構衝撃ですね。
 簡単なところでは,真鍮は銅Cu+亜鉛Znなわけですが,純銅が100なのに対して真鍮は20~28と約1/4になるわけで,30%亜鉛がはいるともう導電率は1/3以下になってしまうわけです。

 そこで,貴金属ではどうなるかと調べてみたところ,金-銀合金,銀-プラチナ合金の場合のデータがありました。
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純銅100%:100
銀90%+金10%:40
銀25%+金75%:17
銀97%+プラチナ3%:45
http://www.brushwellman.jp/alloy/tech_lit/Sep02.pdf
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 Indra使いの私としては,もういろんな意味で最悪ですwww
 オーディオマニアはオカルトって言われるのも分かる気がします(爆)。

 今日から,導電率をわざと落としたケーブルの音がどうにも好きで悔しいんです,って説明することにします(笑)。いつの日か導電率が良い好みのケーブルが見つかるといいな…。AVCT製の2芯シールド線が発売になったら喜んで買います!

合金線って…」への6件のフィードバック

  1. 4D53

    こんばんは

    導電率の相対的な比較って音質面でどの程度の意味があるのかちょっと疑問です。そもそも純銅の導電性が良すぎるだけで、1/4になっても大した問題じゃ無さそうに思えるんですよね。抵抗値に関して言えば単にケーブル長4倍と同じ事ですし・・・

    音に変化が起こらないとは言いませんが、導電性悪いから音悪いなんて話にはならない気がします。無味無臭系を目指すなら特性良好な方が良さそうではありますが。

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  2. えるえむ

    4D53さん,コメントありがとうございます^^
    エントリではわざわざ書いておりませんが,「良い・悪い」と「好き・嫌い」は全然別個の次元の話なので,私は合金線の音は「好き」ですが,「(客観的に)良い」とは言い切れません。

    私もエントリを書いたものの,要は何を基準にするのかの問題なので,おっしゃるようにもともと金属は導電率が極めて良い素材なのだから大差ないという考え方もあるとおもいます。

    ただ,純銅は極めて安価に調達可能であるうえに導電率の良い素材なので,これ以外の素材を使ったほうが純銅より明らかなメリットがあると謳うのならば,メーカーはその根拠を明らかにするよう努力すべきではないでしょうか。
    例えば,「導電性は大きな問題ではなく,むしろ線そのものが特定の振動ピークを持たないようにするのが良い」とか(もちろん決めつけではなく結論に至る合理的な根拠を示さないと意味がありませんが)。

    逆に,純銀線を推奨するメーカーは銀の導電率が既知の金属中で最も高いことを音質向上の根拠としているように思いますが,果たしてそれだけなのか,という疑問を持つことも大事かもしれません。

    返信
  3. 茂篇丈太郎

    合金の場合、組成だけではなくプロセス条件でも変わって、
    アニールをすると、急激に伝導率が下がるケースもあります。
    (原子が整列して、欠陥が減るので)
    冶金関連の特許を調べると、そういうのが山ほど見つかるはずです。

    オーディオ的な話で行くと、合金線が評価されるのは、
    ダンピングファクタが下がることで、
    真空管アンプのような効果が生じるからではないかと思ってます。

    返信
  4. AVCTNEGY(根岸 邦夫)

    えるえむさん
    合金線は純銅に比べ種類も多く、加工時の処理の仕方でも様態が純銅以上に大きく変わります。また、それぞれの使用量も少しの例外を除けば多くありませんので、オーディオ的にどの様な特性が出るのか知られていないと思います。スピーカーユニットのムービングコイルでは耐熱性重視で銀入り等の合金線が使用されますが、これもユニットメーカーのノウハウに収まっていることと思います。
    以前勤めていた工場の休憩室にオーディオセットを置いていたことがあり、直ぐ脇で造っていた自動車用のABSセンサーに付けるケーブルを持ってきてスピーカーケーブルとしたところ、弾力性のある音で、休憩所に花が咲いたような雰囲気に成ったことがありました。ABSケーブルは車の車輪のブレーキに接続するため振動による断線を防ぐ目的で合金線が使用されています。
    信号伝送を考えると、導体表面が綺麗でひずみの少なく、酸化しにくい導体が必要ですが、この切り口で合金線も見てみると面白いものがあるかもしれませんね。

    返信
  5. えるえむ

    茂篇丈太郎さん,コメントありがとうございます^^
    なるほど。確かにIndraは真空管的なニュアンスがあると言われればあるかもしれませんねぇ…。
    これが導体抵抗の上昇に伴うダンピングファクターの低下に由来するのかどうかは研究の余地が必要かもしれません。導体抵抗だけを変えたいならケーブルの距離を変えるのが手っ取り早いですから,実験はそれほど難しくはなさそうですね。

    返信
  6. えるえむ

    AVCTNEGYさん,コメントありがとうございます^^

    >導体表面が綺麗でひずみの少なく、酸化しにくい導体が必要

    とのことですが,酸化すると導電性を失ったり悪化したりする導体がおおいので,これは素直に理解できます。
    ただ,不勉強故教えていただきたいのですが,導体表面がきれいで歪みがないことは定量的にはどの要素に影響するのでしょうか^^;

    ※やはり最後はケーブル(デジタルケーブルを除く)をLCR成分で検討する必要があるかなーと思っておりますので,今後はその点を基本的な視点として参りたいと思います。

    返信

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