ジッター視点でのシステム作り

closeこの記事は 7 年 10 ヶ月 18 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 さて,今回はジッターを減らしてなるべく理想的にD/A変換ができることを目指したデジタルオーディオシステムについて考えてみたいと思います。

 クロック精度ということだけを考えると(つまりその他は理想状態にあると仮定します),
○一体型プレーヤーであること
○原発振器が高精度なOCXO(+Rbでもよい)を登載していること(さらに外部マスタークロックが利用可能だということなし)
○クロック用電源とその他の電源が別構成になっていること
○クロック用パターンの引き回しがインピーダンスマッチング出来ていること・ノイズを考慮したものになっていること
○DAC部がMaster動作,トランスポート部がSlave動作していること

というあたりが思いつきます。
 一体型がよいのは,クロック信号は引き回すメリットがないためで,高精度な発振子をDACチップ近傍において全てのクロックはそこから送られる構成が最もロージッターということになります。
 ところが,こうした諸条件を全て満たそうとすると電源部がどうしても体積を取ってしまうようになり,筐体が巨大になってしまったりして非現実的です(DENONの新型SACDPはかなりがんばっていて一度試聴してみたいものです)。
 また,とりあえず理想状態にあるとした他の要素も,現実には理想状態にはなかなか到達していないわけですね。

 一般に,オーディオコンポーネントは機能的に分離(セパレート化)していった方が音がよいといわれていますが,これは電源部の問題が非常に大きいのではないかとおもいます。
 他方で,デジタルオーディオの世界ではむしろ音質面でコンパクト化すべきという要請も強く働いていますので,比較衡量してうまくバランスをとってやる必要があるといえましょう。

(次回に続きます)

ジッター視点でのシステム作り」への2件のフィードバック

  1. Macindows

    Stereophileのweb記事(1月)に非常に興味深いjitter計測結果があります。

    A Case of the Jitters
    By John Atkinson • January, 2009
    http://stereophile.com/features/1208jitter/

    この測定方法によるjitter数値が聴覚上どれだけ影響があるか別として(とJA本人も行っているが)、Audio Precision SYS2722の24-bit A/Dを使った測定結果の集大成を3回に分けて特集するその心意気は偉い!
    今月はディスクプレーヤー編です。Ayerのユニバーサルプレーヤーのjitter性能はすごいですね。

    返信
  2. えるえむ

    Macindowsさん,コメントありがとうございます^^
    いやー。素晴らしいですね。思わずエントリ書いてしまいましたw
    情報ありがとうございます。
    ジッター値は低いに越したことはないわけで,高品位な再生を謳うからには実際に数値で見てみたいというのは素直な感覚だと思います。
    デジタルはそういう意味では白黒はっきりしているので良いですよね。

    返信

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