菅野先生も大注目の…

closeこの記事は 7 年 10 ヶ月 13 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

PCオーディオです(笑)。

http://www.phileweb.com/magazine/sugano/

 今まで菅野さん的には全くアウトオブ眼中かとおもわれたPCオーディオですが,わざわざ言及されるなんて,案外意識されているんですね。
 Wadia 170なんて製品も出てきましたから,PCをさわることが出来ない方(菅野さんがどうかは無関係)には全く得体の知れない不気味な勢力なのかもしれません。そのくせ,「○○より音がいい」という言い回しがよく使われるので,益々嫌な感じではないかとおもいます(苦笑)。

>オーディオの趣味性という部分を逆手にとって、中身はただのPC周辺機器なのに法外なプライスシートが付く可能性があるからです

 これはなかなか鋭いご指摘ではないかとおもいます。私の考えとしては,趣味の世界なのでどのようなプライスでも購入者の心理的対価性が価格と等価なのであればいくらでもいいとおもうのですが(高すぎれば売れないだけ),内容に嘘のあるものはいけませんね。
 例えば,菅野さんは筐体の付加価値に言及されていますが,アルミ削りだしと謳っておきながら実は押し出し材を組み合わせて作りましたとか…。

 しかし,そう考えてみると,オーディオ業界には航空グレードアルミとか訳の分からない呼び名が結構蔓延していて,PC業界がオーディオ的付加価値を悪用(笑)することを心配している場合なのかという気がしますが…。オーディオ製品も,最近は中身が○○とかばらされるようになってしまいましたから,うかうかしていられないと思います(苦笑)。
 むしろ,世間的にはピュアオーディオ機器こそ「法外」な値段と言われているように思います。少なくとも私の友人達はオーディオに興味があろうが無かろうが揃って「オーディオ機器は高すぎる」と言いますからね…。

>本気で良い音を目指すのであれば、PCパーツやハードディスクを自分で作るか、専用設計での特注品を作るくらいの気概が欲しいところですね。ノイズレスで信頼性の高いハードディスクをオリジナルで作ることができたら、ハイプライスでもユーザーは納得するのではないでしょうか。

 まぁ,菅野さんはあまりこの分野に明るくないようですが,オリジナルでHDDなんて作れないでしょうね(汗)。HDDを作るメーカーは,投下している研究開発費がオーディオメーカーの比ではないですからね。それにオーディオ系用途ではSSDに移行するでしょうし。
 PCハードの世界は,ドライバを用意しないといけないので,結局ソフトウェアエンジニアが必要です。ある意味,PCソフトの世界は,作ろうと思えばどんなものでも作れるわけで,今後はそういうノウハウをお持ちの方が注目される時代になるのかもしれません。実際DAWソフトは10万?30万くらいするわけですし。
 素人ではハードを新規に作ることはそもそも無謀で適わないことですが,既存のハードをどう組み合わせるのか,どう対策するのか,カスタマイズするかくらいしか出来ないと思います。

 ともあれ,今のところPCオーディオの世界でハイエンドPCオーディオのようなものを事業として成功させた会社はないような気がしますが,今後はどのような変遷をたどるのでしょうね。興味は尽きません。

菅野先生も大注目の…」への6件のフィードバック

  1. キン肉マン

    菅野氏のマッキン絶対主義には困ったものだけど、それ以外の発言は
    結構真っ当な事を言ってると思います。xrcdの田口氏いわく自宅の音は
    日本国内で聴ける数少ない真っ当な音だそうな。
    (最新テクノロジーに疎いのは悪い事ではないですし)
    最近はこの人の文章を読みたくてステサン誌を買ってるくらいです。
    もし菅野氏が引退したらステサン誌は迷走を始めると思います。
    (すでにかなり迷走しちゃってますが)
    まぁ、まだまだ全然引退しそうにないですけどねw

    返信
  2. Yuji

    本気で良い音を目指すのであれば、トランジスタなどの素子をを自分で作るか、専用設計での特注品を作るくらいの気概が欲しいところですね。

    と、いってみるテスト

    返信
  3. 茂篇丈太郎

    HDDに限らず、PC関係のパーツをオーディオ用として再設計するのは、
    製造業的には無謀ですね。

    おそらく、オーディオ的にはオーバースペックなので、
    退化させる方向に解があると思うのですが、
    ものによっては、材料や製造装置がすでに存在してなくて、
    半導体業界では面倒見れないはずです。
    そうなると、ファブレスというわけにはいかないので、
    とてもじゃないけど、オーディオメーカーが束になっても、
    人も金も足りません。

    これが出来る人材と設備と資金があるのは、
    個人的な経験から云うと、実はPanasonicあたりだと思うのですが、
    現場は、量産性やコストを非常に重視する方針なので、
    まぁ、やろうと思うことすらないでしょう。
    オーディオ屋って感じでももうないですし。

    返信
  4. えるえむ

    キン肉マンさん,コメントありがとうございます^^
    最近エレクトリからマッキンジャパンに代理店が移って,マッキンマッキンと言わなくなったように思っていましたが,まだマッキン祭開催中なんですか?
    菅野邸の音,さすがに録音エンジニアをやっていた方が,数十年オーディオに取り組んできて,変な音だったら恥ずかしすぎるでしょうね(苦笑)。
    私なんかは,まだまだやりたいことも出来ていないし,やりたいことは色々とありますから,並ぶべくもありません^^;

    >(最新テクノロジーに疎いのは悪い事ではないですし)
    菅野さんのご意見が関わっているのは,HDDの磁気記録方式がどうとかいった話題ではなくて,大量生産することで安価に製造できているデバイスを特注しようとするとどういうことになるのか,という基本的な製造業の話です。
    そういう意味で,実態からかけ離れすぎている指摘をしても,製造する人達の心に全く響かないものになってしまいます。

    まぁ,趣味の世界で安定してしまうとなかなか新しいことに目を向けないことが多いのですが(それどころか周りが変化することを嫌う),菅野さんはジャーマンフィジックスのSpを買われたりと新しいことにも関心があるのが素晴らしいと思います。

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  5. えるえむ

    Yujiさん,コメントありがとうございます^^
    Yujiさんはよくご存じというか,経験されているとおもいますが,本来は特注品だから良いわけではなくて,この音を出すにはパーツを特注しなければならない,という流れが必要ですよね。そう言う意味での「気概」は持っていただきたいです。
    何でもかんでも特注品にすればよい(それを売り文句にしよう)という発想は,オーディオが必ずしも数値上誤差みたいなレベルで音が評価される現実を考えると,おおざっぱすぎて危ない発想だとおもいます(それこそ航空グレードアルミが氾濫する危険が…)。

    大体日本のオーディオメーカーはデバイスの性能ばかり売り文句に使って,出てくる音を上手にコントロールして「高くても売れる音」を作れる人がほとんどいないですよね。
    かといって所謂音楽的表現ができてプロフェッショナル分野で絶賛されているかというとそうでもないですし。

    個人的には,パーツが極めて安い汎用品ばかりなのに,あれだけファンを獲得しているFM Acousticsなんて凄いと思います(笑)。

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  6. えるえむ

    茂篇丈太郎さん,コメントありがとうございます^^

    >ものによっては、材料や製造装置がすでに存在してなくて、
    >半導体業界では面倒見れないはずです。

    RoHSで作れなくなったパーツも数多くあることでしょう。
    私は鉛入りのハンダを愛用しています(笑)。

    >人も金も足りません。

    オーディオ機器製造業の現状はこの一言で全て表されていると思います。

    往年のテクニクスファンとしては,Panasonicがすっかりピュアオーディオ事業から撤退してしまったことが残念ですが,企業経営としては真っ当な道だと思います(笑)。

    返信

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