バランス感覚

closeこの記事は 7 年 8 ヶ月 22 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 実のところ,PCオーディオの立ち位置は,非常に危ういものがあると個人的には思っています。昨今のオーディオに対する風当たりの強さからすると,ほとんど火薬庫で火遊びしてるようなものです(笑)。
 たとえばhttp://www.gizmodo.jp/2009/03/4gb19950usb.htmlの記事を読むと,若い非オーディオファンの方の反応がよくわかりますね(Gizmodeは昔からオーディオ業界を揶揄するネタが多いです)。

 そもそもPCの世界は数値化可能な優秀さを示すことで性能を競ってきましたし,PCユーザーの大半はそういう状況になじんでいます。それが,具体的な動作状況を理解せずに,ベンチマーク的なもので単純に数値化/可視化されたものを鵜呑みにしているだけあっても,です。
 もちろん,自作PCの世界ですと局所的に主観的な評価が入らざるを得ない分野もあり(静かなファンが欲しい等),そういった分野はかなりプラセボめいた話題が多いわけですが,PC上のオーディオの場合は電気信号を扱っていますので,比較的定量化になじみやすい分野といえます。

 これに対して,オーディオ分野というのは誰でも分かる客観的な評価ではなく,主観的な評価が幅を利かせる分野です。特に,90年代後半の国産機のスペック競争にも関わらず(実態はあまり褒められたものではなかったような?),結局ハイエンド≒海外製品の図式ができあがってしまいました。
 もっとも,このあたりは,国内メーカーのスペック類の表示が極端に限定されていたことと,ブランドイメージ戦略を強力に推進させた代理店・ステサンの影響が強いようにも思いますが。

 このように,PC分野とオーディオ分野は評価軸が異なる面が強く,それ故ベーシックな理解からはじめることが重要であるように思います。まぁ,定量化不可能な状態で「既存の理論はいかん!」を強調すると大変なことになってしまいますからね(汗)。
 当然,個人の感性を否定するわけではありませんし,定量的に判断可能なことが全てと申し上げるつもりはありません。念のため。
 ただ,本人は効果を説明できてるつもりでも,否定的な人からは説明できてるようには思えない状況で,本人が「間違ってる」と連呼しても,むしろ逆効果だということです。それが断定的な口調になればなるほど,逆効果な度合いは高まります。どこぞのショップを例にとれば,そういうところは大体一方的に情報発信するだけで一見炎上しているようには見えませんが…。

 というわけで,拙サイトではなるべくオーソドックスな内容になるように留意しています。PCオーディオに肯定的な方も否定的な方も,いつ読んでも同じようにご理解いただけることはとても重要な課題です。なにより,私はオーディオに興味があまりない方にもっと色々と音楽の楽しみ方があると知っていただきたいと思っているからです。拙サイトをご覧頂いた時に「あーオカルト/プラセボばっかりなんだー」と幻滅されてしまうのは申し訳ないですからね。
 そうした点を考慮しつつ,皆さんのお知恵を拝借しつつ,個人的な聴感との辻褄を合わせられないか思考・実験してみることも,オーディオのひとつの楽しみ方だと思っています。手っ取り早いのは「論より証拠」なんでしょうけどもw

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