モニターサウンドの誤解

closeこの記事は 7 年 27 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

 何度か書いてますが,再びw

 たぶんオーディオ評論家諸氏の言い回しのせいだとおもうのですが,オーディオマニアは結構な割合でモニターサウンドを無機質でつまらない音だと誤解しているような気がします。特に,スピーカーの個性が強い物を使っている方にありがちなような…。
 おそらく,オーディオ雑誌で「癖のないモニターサウンドで?」といった言い回しを何度も何度も読まされているうちに思い込んでしまったのではないでしょうか。私もそうでした。

 ただ,実際にマスタリングスタジオの音を聞いたわけではないにせよ(縁があれば聴ける日も来ることでしょう),エンジニアさん方の自宅の音などを聴かせて頂いたり,A&Vフェスタでビクターエンタテイメントの音を聴かせて頂いたりする限り,エンジニアさんたちの好む音というのはオーディオファンが好む音とは全然違っているように思えてなりません。ある意味,オーディオファンからすれば癖のあるサウンドではないかと思います。濃いっていうんですかね?

 たとえば,マスタリングスタジオの現場では大抵STUDERのA730が置いてあります。これでないと正しい音が出ないとさえいうサウンドエンジニアさんもいらっしゃいます。
 しかし,ピュアオーディオの世界ではA730を使っていらっしゃる方はごくごく少数派ですよね。それに,A730が無機質なモニターサウンドだという評価も見たことがありません。
 逆に,サウンドエンジニアさん方の多くは,オーディオファンが好む音を過剰に綺麗すぎる音だと感じているようです。

 このように,「癖のないモニターサウンド」という表現は,「癖」とはなんぞやということを解決しないかぎり誤解が誤解を生む危ない表現だと思います。だいたい,オーディオ評論家はもともとの収録現場に立ち会うわけではないのですから,モニターサウンドの意味内容はかなりあやふやじゃないでしょうか。
 ですので,オーディオ雑誌の「癖のないモニターサウンド」は,「癖のないサウンド」と読み替えるのが良いと思います。その癖の有無の判断は,あくまで評論家の好みに準じるということは言うまでもありませんね。

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