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eAR1001用バックパネル

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 写真はVIPROSKINGさんにお願いして作っていただいたeAR1001用真鍮製バックパネルとアルミ製バックパネル(フィルム付き)です。VIPROSKINGさん,いつもありがとうございます♪
 私がぐずぐずしている間にちょっと真鍮が変色してきてしまいましたが(汗)。ガラスコートしたんだけどなぁ…。どなたか良い方法ご存じないですか?

 eAR1001の初期モデルは,なぜかバックパネルのみ鉄のプレートだったんです。磁性体なんとなくいやだな?というタイプの私としては気になる部分…。そこで,この道のプロのVIPROSKINGさんにご相談。
 以前にもアルミ,鉄と作っていただいたのですが,前回はVIPROSKINGさんお勧めの真鍮プレートを採用しました。実際に金色に輝く板を拝見した時には,天板が銀色,バックパネルが金色でなんと賑々しいことかと躊躇したんですが,いざ組み付けてみたところ案外けばくもなく,結構良い感じ。多分ロボット顔のダールジールとか見てるからですね(爆)。普段は見えませんから,なおのこと気になりません。
 ただ,どうしても真鍮は酸化が結構なスピードで進んでしまうので,そこがやっかいといえばやっかいですね。

 前回はバックパネル交換に伴って内部配線の変更もしてみました。あ,ちなみにACの内部配線は向きがそれぞれ逆でした(汗)。
 まー困ったことにぜーんぜん音の質感が違うので参っちゃいました。もちろん悪くなるはずもなく,低域の駆動力が予想外に変わってしまい,なんだかなぁといったところです。
 Acoustic Realityでは厳密な試聴テストの結果元々ついているケーブルを採用したとかなのかもしれませんが,私とは好みも違うんでしょう。ケーブル等交換したもののほうが断然好みの方向になりました。特に低域方向でレンジ感と力感を得ることができたので,eAR1001で個人的に不満点だった部分がおおよそ解消されてきました。
 なかなかケースの内部に手をつけるというのは素人では難しいのですが,eAR1001の場合は個人向けの代理店もありませんから,好き放題やらせてもらっています(笑)。

 で,今回新パネルを作っていただいたのは訳があって,ある物をつけようと思ってるんですね。取り付けが無事終わりましたら,またご報告したいと思います。

最近ちょっと興味深かったこと。

▼ICEPOWERの話
 ICEPOWER 1000ASPって,なんちゃってバランス入力だったんですね。P.3もしくはP.20をご参照ください。JEFFにも採用されてるのに,なんちゃってバランスでいいんだろうか…。システムのフルバランス化って案外難しいんですよねぇ…。

http://www.icepower.bang-olufsen.com/files/solutions/icepower1000aspdata.pdf

▼マスタリングエンジニアさん方がおっしゃる「位相」の話
 なんとなく正体がわかってきました。キン肉マンさんありがとう!現状の私の理解では,物理現象としての位相とは違う概念にまで拡大して適用されているように思います。

▼正しい意味での位相の話
○位相は善し悪しではなく,ある基準点からして進んでいるか遅れているか
○人間は4kHz以上の周波数での位相は聞き分けることができない(cf.志賀さんのサイト
○Spからの直接音に室内での反射による間接音が加わると波形が乱れるのは,位相がずれた音が加わるから
○位相が両ch等しくずれた場合には,(少なくとも4kHz以上は)周波数特性の変化としてしか人間は感知できないはず
○位相が片chずれる場合のほうが,両ch等しくずれる場合より影響は大きそう
○反射は左右均等であるほうが左右での位相のずれは少なくなるので,Sp間の中央を基準として部屋が左右対称になるセッティングが理想的ではある。しかし,反面定在波の影響が大きく出てくるので,結果的に左右で周波数特性がより正しい方向に行くとは限らない罠
○左右のSpの音量の差はもちろんそろえた方が良いが,Sp以外のオーディオ機器の左右の音量差に病的にこだわったところで,そもそもSpのユニットの個体差のほうがやばくね?っていう話
○インパルスレスポンスをフーリエ変換すると周波数応答(周波数と位相)が求められる≒インパルスレスポンスを論じることはSpの位相特性を論じることとほとんど同じ

▼理想的なルームチューニング材
 数ミリ秒以上間接音が遅れてくればいいらしい…。さて,どうやって実現する?

ケースを自作してみよう(2)

 パワーアンプ用(というかデジタルアンプ用)のケースを自作することを決意したわけですが,現在の仕様は下記の通りです。

▼筐体
サイズ:230mm*380mm*90mm(脚部除く)
底板・側板:10mm厚 超々ジュラルミン(7075)
フロントパネル:10mm厚 超々ジュラルミン(7075)
リアパネル:4mm厚 アルミ
天板:3mm厚 24tCFRP(艶無し3Kクロス or UD)
備考:底板の穴はICEPowerに合わせてありますが,キットとして作ってありますので,別途穴を開けることは可能です。

▼脚部
7075使用50mmφ

▼予価:○万円(1セット)

 パーツを選定するにあたり,素材の勉強をしないといけません。というわけで,またタモリ倶楽部で勉強しましょうw
http://www.nicovideo.jp/watch/sm866889 (アルミの回)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm838744 (ねじの回)

 ついでに,ハンダ付けについても,実際にプロの方の動作を見ると勉強になりますねw
http://www.nicovideo.jp/watch/sm859957

eAR1001紹介

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▼PROFILE:
 去年の頭あたりから話題になった,ICEPowerモジュールを使用したD級パワーアンプです。デジタルアンプというのはいくつか種類がありますが、ICEPPOWERモジュールはPWM方式に近いタイプだと考えればよいのではないかとおもいます。
 コストパフォーマンスという点についてはかなりの能力を持っており,アナログパワーアンプとの比較でも,ハイエンドと比肩しうると評されることもあります。また,拙宅の場合,低発熱であるという点も非常に魅力的です。アナログアンプを使用していた時期には,夏場は灼熱地獄。まさにオーディオライフの救世主登場でした…。

▼音質について:
○デジタルアンプならではのハイスピードさ
 デジタルアンプとアナログアンプとを比較した場合に最も異なるのが,音の質感です。一般的には,デジタルアンプはハイスピードというか,切れの良い音がでるといわれています。量感や音圧感,聴き応えを求めるならば,デジタルアンプではなくアナログアンプではないかとおもいます。特に,デジタルアンプは基本的に低域がタイトになりますので,柔らかい・ふくよかな質感を求めるとちょっと違ってきてしまうと思います。中域から高域にかけても同様で,厚みがある音ではありません。

○設置でかなり音が変わる
 デジタルアンプといえども,設置方法で相当質感が変化します。特に,デジタルアンプは小型軽量化が進んでいるので,筐体が安っぽいモノがほとんどです。そのため筐体を強化するか,足回りを強化してみるのもおもしろいですね。
 なお,拙宅のeAR1001はすでに付属の脚部が変更されており,さらにCFRP系インシュレーターを使用しています。

○切れのある高域と,意外と硬くない中域
 高域はよく言えば切れのある,悪く言うとちょっとぎらっとする高域ですが,これはSP端子直前にある内部パーツを交換すると改善されるようです。デジタルアンプのイメージとしてありがちな,硬い高域とはちょっと異なります。柔らかい高域ではありませんが,もっとさらっとしていて粒状感は思いの外少ない印象です。
 後述しますが,やはりデジタルアンプの最大のキーポイントは低域の質感の問題ではないでしょうか。

○広い音場
 特に水平方向の音場はきれいに広がります。縦方向も狭くなる印象はありません。空間表現は総じて得意のようですので,音場派の方は一度は聴いてみるとよいのではないでしょうか。コストの点から考えなくとも,相当優秀な部類に属すると思います。

○決してつまらなくならない中低域
 デジタルアンプの低域は,駆動力は感じられるけどリズム感が悪くてノリが悪いというのが一般的な評価のようです(本格的にリサーチしたわけではありませんが)。確かに,以前某社のアンプをお借りしたときには,低域の駆動力は感じられるもののノリが悪く,どうしてもつまらなく感じてしまった事があります。そのときの経験から,デジタルアンプはどうしても中低域のリズム感に問題があるのだと思っていました。
 しかし,ICEPowerモジュールを使用したeAR1001はそんなことはないようで,拙宅の場合リズム感はとても良好でした。低域が相当ハイスピードなので,システムの組み合わせによっては低域はやせて感じられる場合もあろうとは思いますが,躍動感はきっちり出してくるのでアナログアンプから買い換えてもさほど違和感はないケースも多いのではないでしょうか。後述するように,問題は最低域にあります。

○駆動力は本当にあるか?
 インプレを披露する前に,まずは「駆動力」について考えてみることにします。問題とすべきなのは,「駆動力をいかなる基準で判断するのか」という点です(※)。

 そもそも,駆動力の有無は電気的にはダンピングファクターの値やNFBの値等の相関関係で決定されるとする見解もあるようですが(実際は法則として捉えるのは難しいのでしょうか?),実際は聴いて判断することが大半なわけで,私はどちらにせよこの「駆動力」なる単語の意味合いとその判断基準という問題は避けて通れないと考えています。

 この点について,私は,この駆動力を(1)低域の立上がり・立下りの俊敏さ,(2)低域のスピード感,(3)全体のスケール感、といった項目を基準として総合的に判断しています。従って,私が使う「駆動力」は厳密には「駆動力感」であることを前提に,インプレを読んでいただきたいと思います。
 さて,私は,デジタルアンプとアナログアンプの最大の相違点は低域?最低域にかけての方向性の違いにあると考えています。特に顕著な差異が現れるのが,最低域のスピード感と重量感(換言すればピラミッドバランスでの最低域の下支え)です。
 eAR1001で一番気になるのは,最低域の下支えが足りない点です。これはショップにeAR1001を持ち込んで某社のトップエンドアナログパワーアンプと比較視聴した際に顕著に感じられたことです(同席したオーディオ仲間の皆さんもおおよそ同意見だったようにおもいます)。
 これらを両立させるのは非常に難しく,特にデジタルアンプの場合,スピード感は十分に感じ取れるのですが質量感が足りなく感じられることが多いように思います。他方,優秀なアナログパワーアンプの場合,低域の質量感と駆動力のバランスが取れていることが多く,殊質量感とスケール感については相当のアドバンテージを認めざるをえないというのが率直な印象です(※)。

 私が一番感動した某社のパワーアンプの場合,ウーファーの立上がり・立下りを極めて俊敏にコントロールしてくるので,一聴して空気感が一変したかのようなクリアで浸透力のあるサウンドが眼前に展開します。それでいて,いざ最低域が鳴り始めると質量感とスピードの両立した低域が聞き取れ,非常に感動的でした。
 もっとも,こうした真の意味での駆動力の余裕さが人によってはわざとらしく感じられることもあるようですから,結局は好みということなのかもしれません(笑)。

 確かに,eAR1001は既存のデジタルアンプのなかでは優秀な部類に属していると思われます。しかし,それでもデジタルアンプの枠組みとその設計思想の原点の呪縛からは容易に逃れられないということかもしれません。やはり大口径ウーファーを巨大なパワーアンプで鳴らすというのが王道的アプローチなのでしょうか(涙)。

▼その他のコメント:
 現在代理店がないので,直販で購入するしかありません。直販ならではの価格設定でしょうから,代理店経由になると価格的メリットはかなり薄くなりそうです。ただ,ICEパワーモジュールの組み込みをした機器は他にも数多くありますし,台湾の某社のものなら販売価格がペア20万くらいですから,中身がかわらないならAcoustic Realityにこだわる必要もない気がします。
 ちなみに,ICEPowerの国内代理店であるSANYOからモジュールを取ろうとすると,数百個のが最低オーダーとなるようで現実的ではありません。SANYOももう少し商売上手になればいいのになぁと思うのですが…(もしかしたら販売できない取り決めかもしれませんね)。
 ※ 加筆修正済(2007/05/01)