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オーディオの優先順位

 オーディオを高品位にならすための優先順位って悩ましいですよね。もちろん皆さん持論を各自お持ちだと思いますが,私の場合,今のところはこんな感じで位置づけてます。

(1)音源
 音源の音がどうしようもなければ何をどうしたってどうしようもないです。本当にどうしようもないソースをどうにかするなら,確実にアンバランスな再生音のシステムになると思います。私の場合は,ホームオーディオはコンセプトに納得した物を組み合わせて高音質にならすという方向性で,ポータブルオーディオは録音が悪いと思われるものも積極的に楽しめる方向性にしています(ポータブルは色々組み合わせが簡単なので)。

(2)スピーカーのセッティング
 部屋との関係で決まりますが,セッティングが完璧に自由なのであれば,アクセサリーの類はほとんど不要だと思います。いかに良いスピーカーでも,セッティングの詰めが甘いと本領を発揮してくれない印象です。

(3)スピーカー
 スピーカーの個性は再生音全体に影響しますから,こちらも非常に重要です。セッティングとの順位付けは難しいのですが,おおざっぱにいえば,高性能になればなるほどセッティングにシビアになってきます。特に低域が変化しやすいので,低域再生が可能なスピーカーの場合はセッティングでスピーカーの音質傾向そのものが変化して聞こえてしまうと思います。

(4)アンプ
 経験上は,アンプがスピーカーを駆動できていないとかなり寂しい結果になるように思われます。なんというか,低域の量感はあってもスカスカで立ち下がりが悪い感じといいますか…。高域方向より低域方向で差が出てくることが多いので,低域フェチなら特にアンプは吟味したいところです。

(5)DAC
 DACの音質は聞き取れる情報量のかなりの部分に影響する印象です。ハイエンド同士の比較になってくると段々ニュアンスの違いというところになってきますね。

(6)トラポ
 WordsyncやASRCなどでジッター対策ができない場合はDACより重要です。

(7)その他アクセサリー
 最下位にしましたが,かといって軽視して良いものでもないですね。特に電源関係とセッティング関係は,ケースバイケースですが相当変化しちゃうこともあります。ただ,基本的には微調整のために使うのが望ましいのではないでしょうか。たとえば,「全体的には好みだけど,ボーカルのこの感じが嫌だ」みたいな悩みを解決してくれるのがアクセサリーの位置づけかな?と。でも,それこそが長年の課題だったりすると,ついつい「激変」って言いたくなっちゃうんですよね(笑)。

音響パネルのセッティング 1枚目

 音響パネルも無事新しいオーナーの元に旅立ちましたので,改めて音響パネル設置のノウハウといいますか,これまでの経験のまとめを書いておこうと思います。

(1)原則として,左右対称を守ること
 部屋のサイズにもよりますが,小さい部屋ほどミリ単位の調整が求められます。20畳くらいあれば,数cmの調整でも構わないかもしれません(システムと部屋によります)。

(2)パネルは垂直に立たせること
 パネルを壁に立てかけてはいけません。パネル自体がたわんでいきますし,垂直方向の拡散と水平方向の拡散を同時に1枚で行うのは非常に難しいです。欲張らずに1組のパネルをどちらかに専念させるのが良いでしょう。

(3)まずは一次反射点付近に設置して調整すること
 音場のコントロール,特に左右のコントロールをしたい場合には,一次反射点に設置することが望ましいです。また,奥行き方向であれば,Sp奥の壁の一次反射点に色々と設置してみましょう。

(4)スピーカーとの距離で調整すること
 スピーカーとの距離が近いと,音圧の影響をもろに受けてパネル自体の鳴きが発生しやすいのと,反射・拡散が早く行われるので,余韻が早く減衰するように聞こえます。距離を取れば取るほど余韻が伸びたように聞こえますが,あまりのばすと不自然なので,聴感で好みに調整しましょう。

 以上の点を考慮しつつ,うまくパネルを使いこなすと,音像定位と音場のスケール感が両立するようになります。おおざっぱにいえば,(1)と(2)は音像定位に影響し,(3)と(4)は音場のスケール感に影響します。

■ さて,次回は音楽ソースを使った調整法について。

BNCケーブル比較試聴

 BNCケーブルを某氏に貸していただいたので,クロックケーブルに使用して比較試聴しました。結構錚々たる品揃え(どれも定価10万円オーバー)ですので,興味のある方もいらっしゃると思います。

▼JORMA(ヨルマ) DESIGN:JORMA DIGITAL
○カッチリした音像。輪郭が非常に明確。
○やや中低域に厚みがありながら,解像度は高い。
○他のケーブルからすると音場はやや狭くなるが,フォーカス感は抜群。
○ギターの胴鳴りの再現性は見事。

▼Stealth Audio Cables:Varidig Sextet
○音場は広め。
○音像にやや響きが乗る分,輪郭が散漫になる傾向。その分,クラシックでのスケール感は出る。
○高域の解像度が非常に高い。
○スチール弦の音の再現性は見事。

▼ilungo:animato-1
○意外に(失礼)クオリティの高い音。
○銀単線としてはかなり素直なバランス。強調感が少ない。
○単線系特有の単調な表現が感じられる部分もある。
○他のケーブルに比べるとレンジは若干狭め。でもレンジを欲張らないのがプロ仕様だと思う。

なかなか手強い…

 スパイダーシートの効果には非常に満足しているのですが,左右非対称な拙宅の環境においてシビアすぎるSYSTEM5.1君はなかなかセンター定位を出してくれません。最後の調整は金槌でスパイク受けを叩くという意味不明なものとなりましたが,その効果も1日限りのようで,今日は戻ってしまいました…(苦笑)。

 スーパーツイーターも,あった方が明らかに高域以外のオーディオ的クオリティは向上するのですが,現状高域がややきつすぎるので,もっと柔らかい表現をしたいですし…。もう少し径の細いケーブルにすべきかな?

 というわけで,SP流浪の旅はまだまだ続きます。