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PCオーディオ関連のつぶやきまとめ 2粒目

つぶやきまとめは1週間に1度のペースで,毎週末にできればいいかなーとなんとなく検討中です。では,最近のつぶやきまとめ。

▼Seasonicの新型ファンレスATX電源SS-400FLのレビューが出始めました。
SS-400FL,リップル量だけで考えると650KMより品質は良いですね。高調波歪みは若干気になるところではありますが,個人的には最もお薦め出来る電源の一つだと思います。基板へのパーツ実装も丁寧な感じ。リップルはかなり優秀です!ノイズ量はNIPRONやTDKラムダのほうが若干いいかな。ちなみに高調波歪みもちょっと多めです。
SS-400FLはまた別途記事にします。

▼音楽鑑賞にとって重要な帯域は?
音楽で重要なのは高域じゃないと思います。低域のほうが確実に重要かと。貴方のお気に入りの楽曲をスペアナにかけてみればすぐわかります。対数表示にすればわかりますが,右肩下がりに綺麗に落ちていきます。まあ一番大事なのは中域ですし,中域>低域>高域,の順は揺るがないと思いますけど。

▼2.1chシステムの薦め
等ラウドネス曲線に合わせたボリュームコントローラーっていうのは結構いい発想だと思います。スピーカー・ヘッドホンの性能との関係でどこまで小音量再生時に違和感が少なくできるかがポイントじゃないでしょうか。私がデスクトップオーディオで2.1chを推奨するのも,聴く音量にあわせて低域を別途調整することができるという点もあります。

▼Blogの記事をまとめて製本してコミケにでも出してみる?
そういう遊びも面白いかなと思って。需要ありますかね?
ジャンル別に2,3冊程度で,500円/冊程度を目標にしたいかなと。今のところ事前に予約を頂いた方の分+若干数で印刷を注文する形にしようかと思っています。あとは電子書籍も面白いと思うので,PDFもおまけでつけます(方法は別途検討中)。
まあ一種のサービス企画ですので,赤字にならなければくらいのつもりですが,既に私と直接コンタクトを取られている方は郵送でも対応しようかなと思ってます。現時点ではあくまで妄想ですので,あまり反応がよろしくない場合には無かったことになると思います(笑)。

▼とあるCDを聴いて。
音質至上主義とはいわないし,高音質でなきゃ駄目だとも思わないけれど,最低限お金を払うお客さんに作品(商品)を届けるという立場においての真剣さが素直に伝わるものにしてほしいなと思う今日この頃。妥協したかどうかは音楽を聴けばわかるもんです。

▼ototoyがDSDデータ配信を開始
http://ototoy.jp/feature/index.php/20100812
ototoyのDSD配信,1.16GBかーすごいなー。DSDのメリットを考えた場合,データ量がPCMより圧縮できるので,配信する場合は転送量が減らせるのとポータブルオーディオではバッテリーとの兼ね合いでランタイムが伸びるという点が挙げられますね。
音質的には録音の大半がPCMをどこかしら介在させるわけですから,ハイビットレートなPCM音源に比べて理論的にメリットがあるようには思えないのですが,現状では制作者・権利者・消費者にとっていい塩梅なフォーマットなのかもしれません。

Panasonic SA-XR50を買ってみた。

実は結構前から使ってます。PanasonicのSA-XR50はネットで話題になったXRシリーズのAVアンプの先駆け的存在です。実際に人気が出始めたのはXR55からではないかとおもいますが,TIのデジタルアンプ用チップを使ったフルデジタルアンプとしては最も安価な部類でしょう。ちなみにTIのチップは入力された信号を192kHzに変換してPWM変換かけます。
同じチップを使ったアンプにはTacTのフルデジタルアンプのシリーズがありますが,こちらはトランス式の電源を使っているのに対し,XRシリーズは全てスイッチング電源です。

▼気になる音質は?
さて,高級アンプキラーとして話題になったXRシリーズですが,個人的にはネットで褒められている程の音質ではないと思います。
帯域バランスは上よりで,確かにぱっと聴きの解像感といいますか,高域の抜けの良さみたいなものは印象に残りますが,中域があっさりしているのと,低域が軽いです。
個人的に特に致命的なのが低域ですね。周波数的な問題というより,聴感上の密度感,質量感,充実感の問題でしょうかね。どういうわけか空振りする感じです……。
うーむ。デジタルアンプ全般では確かにこういう低域の軽さは経験するところではありますが,特に軽い印象を受けました。

そこで,以下の対策を施しました。

▼アイソレーショントランスを使ってみた。
アイソレーショントランスは容量にもよりますが,一般的には低域よりに音がシフトしていきます。とりあえず500VAのプライトロンのアイソレーショントランスを使ってみましたが,これは当たりでした。1kVAくらいでもいいかもしれません。スイッチング電源の機器ですので,PC等のGNDの結合を減らすためにも有用だと思います。理論的にはTOSでしたら不要な手当ではありますが,おそらく変化の傾向は同様だと思われます。このあたりは不思議なところですね。効果はばっちりでした。きちんと低域に骨格感のようなものが。でもまだ不十分ですね。

▼Spケーブルを交換してみた。
もの凄くSpケーブルでキャラクターが変わることが判明しました。とりあえずCARDASは全くあわないですね。AVCTのほうがバランスが取れる感じで,このあたり面白いです。
低域に寄っていくような太めのケーブルを使ってみると低音域の量感が改善されるかもしれませんが,低域シフトのケーブルは全般的に高いので,今回は断念。NBSとか繋いでみたいなあw
でも,AVアンプに超高級電源ケーブルをおごってやると素晴らしい音になるという話も聞きますので,案外ケーブルでキャラクターをコントロールするのはピュアオーディオ以上に有効かもしれませんね。XR50は2Pのメガネ端子なのでなかなか難しいですが……。

▼内部配線をいじってみた。
中高域あたりに,ノイズに起因するようなざらついた感じがしたので,どうせ保証もきれてるし中古品だしということで,蓋を開けて内部を鑑賞。
拙宅ではサブシステムとしてPCと直結なので,デジタル入力のみ生きていれば構わないわけですが,アナログ入力・アナログ出力が全てオフにできることを発見!方法は簡単で,アナログボードから伸びている線のコネクタを外してしまうだけです。これも正解でした。すっきりして音の純度が上がりますね。

エラーコード等はでませんが,改造にあたりますので推奨しません。くれぐれもまねしないでください。

まぁ,とりあえずはこの二つである程度満足のいく形になりました。これ以上を求めると基板を改造しなければならないので,敷居が高いですね……。
というわけで,XRシリーズは以前から気にはなっていたのですが,積極的にいじるスキルのある方以外にはあまりお薦め出来ない印象です。特に,ポン置きで適当に繋ぐ場合にはいい音にならない気がします。フルデジタルということにあまり過剰な期待を寄せるのは良くないということでしょうか。

24bit48kHz音源の魅力

 サブのL22は全くストレス無くサンプリングレート変換等やってくれるので,こういうコンパクトさ命みたいなPCオーディオの方向性を模索するのも楽しいですね。現在アンプを模索中…。本当はDACやらヘッドホンアンプ,ヘッドホン…と物欲は限りないのですが…。

 最近はまっているのは,Blu-ray Discに収録されている24bit LPCMデータを映像から分離して,それをDAWソフトで分割して曲ごとにWAV化し,iPhoneで聴くという楽しみ方です。
 データ容量的には,収録時間にもよりますが,当然のようにギガバイト単位になります。24bit48kHz音源ですと,ビットレートが2300kbpsほどなので,CDの1.8倍くらいですね。

 これがまた,露骨に高分解能な音で素晴らしいんです!POPSでコンプレッションが結構かかっていても,微細な部分が残っていてとても耳あたりがよい感じ…。この,音圧感と分解能の両立というのはちょっと新鮮ですね。これはやられた…。
 もちろん,ポータブルヘッドホンアンプがあればなお良いですが,直結でもコンテンツ次第で相当ハイレベルな再生音が楽しめます。なお,サブシステムとポータブル環境での比較でしかありませんが,スピーカーでの試聴よりヘッドホン・イヤホンのほうがわかりやすい気がします。

 ClassicやJazzはビットレート云々の前に録音技術そのもののアラが目立って聞こえてしまうものが多く,私個人としては録音が良く内容的にも好みのCDを探す方が先決でして,ハイビットレート音源にはあまり関心もなかったのですが,POPSは逆にハイビットレートの恩恵がダイレクトに感じられて,楽しいです。今のところはライブ音源BDがメインになってしまいますが,こういう遊び方もありじゃないでしょうか。
 POPS系の高音質音源を提供しているサービスの一例としてはototoyというものがありますので,ご関心のある方はどうぞ。

WASAPIの共有モードを試す

 Windows Vista/7から,WASAPIというものが実装されました。WASAPI概要と実際については下記のページで紹介されてますので,知らないよ&興味あるよという方はまずご覧ください。紹介させて頂きましたページにつきまして,この場を借りて御礼申し上げます。

http://turedure4410.blog32.fc2.com/blog-entry-388.html
http://community.phileweb.com/mypage/entry/643/20091212/

 さらに,技術的な内容については下記のページが参考になるかと思われます。
http://sfpg.seesaa.net/article/133011743.html

 Microsoftの解説はこちらが参考になりそうです。
http://support.microsoft.com/kb/925901/ja

▼事の発端
 Media Player 11で24bit 48kHz LPCMの音声が収録されている動画データを再生しようとしたところ映像は表示されるのに音声がでない症状に見舞われました。
 次に,この動画データをMedia Player Classic Home-Cinema(以下,「MPC HC」)で再生しようとしたのですが,今度は映像と音声が同期に失敗している感じで駒落ちしたみたいに…。なぜだー。

 そこで,MPC HCの設定を色々といじってみると,ffdshow audio decorderの音声出力を24bitに固定しないと24bit LPCMのデータはうまく再生できないようです。これでMPC HC側の問題はとりあえず解決。映像と音声がきちんと同期して駒落ちもなくなりました。

▼44.1kHz出力の謎
 ところが,今度は運良く(?)サブ用プリメインアンプR-K1000Nの表示は「44.1k」となっているのを発見w 48kHzサンプリングのデータなのに…。
 そこで,Lynxのミキサーを確認すると,こちらも何故か44100Hzという表示に。ソフト側の設定の問題はないはずなのに,何故?

▼WASAPIの「既定の形式」とは?
 結論からいえば,原因はOSの設定でした。
 拙宅で使っているWindows7ですと,オーディオデバイス(拙宅では「スピーカー」と表示)の「既定の形式」のところには,bit数とサンプリング周波数を選択するプルダウンメニューがあります。ここの設定が,16bit/44.1kHzになっていたのです。これを24bit/48kHzに設定変更したところ,R-K1000Nもきちんと48kと表示してくれました。もちろん,Lynxのミキサーも48000Hzに。

 Transitのドライバはこのあたりの表示が凄くプアなので,Transit USBの際にはほとんど気にしていなかったのが敗因なのですが,要するに,WASAPIを共有モードで動作させる場合の,PCからのデジタル出力の品質を決めるもののようです。別の言い方をすれば,「既定の形式」はカーネルミキサーからの出力品質を決めていることになります。
 したがって,WASAPIのフローチャートを見てもわかりますが,WASAPIであればどんな使い方をしてもバイナリ一致が保証されるわけではないのです。特に,共有モードではリサンプリングされる=バイナリ不一致の可能性があります。WASAPI全般のメリットとしては,低レイテンシ再生が可能になったと理解しておくべきでしょう。

 現状,Windowsで動画を再生するアプリケーションのほぼ全てはカーネルミキサーを経由しますから,せっかくの高音質音源が収録された動画であれば,適切なbit数とサンプリング周波数を設定しておくほうが,より高品位な再生を楽しむことが出来ると思います。
 また,音声再生アプリとしてはuLilithがWASAPIの排他モードで動くようですが,一般的に排他モードで動作するアプリは極めて少ないと思われます。WASAPIに対応していると書いてあるからといって,これを過信せず,排他モードであるか確認することが必要でしょう(iTunesは共有モードで動作します)。

 以上,WASAPI使いこなし?でした。PCオーディオはマシン環境次第なところもありますから,あくまでWindows7 Home Ultimate+Lynx L22デジタル出力での事例です。皆様の環境でも追試していただけますと幸いです。

Lynx L22の設定とブレイクアウトケーブル

 Lynx L22の設定とブレイクアウトケーブルについて,ご要望がありましたのでいくつか。

▼設定は?
 Lynxは設定が難しいという話をちょくちょく耳にしますが,私の場合ミキサー設定はマニュアル読まずにいじってすぐ音がでてしまいました(汗)。ですので,何が難しいのかがちょっとよくわかっていないのですが(私が見落としているだけかもしれません),おそらくIN/OUTの設定がややこしく感じられるからじゃないかと思います。
 デジタル出力の場合は,OutputからDigital Out L/Rをまずさがして,P1LとP1Rを一番上に割り当てれば良いはずです。私はアナログOutはルーティングしない設定にして,アナログInもMuteしてしまっています。

 あとは,私の場合は音楽鑑賞はASIO経由でやってしまうので,WASAPI経由は24bit/48kHzのフォーマットで出力するように設定しました(いわゆる共有モードの「既定の形式」)。これでDVDやBDを鑑賞した場合でも24bit LPCMデータの出力が可能です(そういうデータが入ってなければ意味のない話ですがw)。

▼ブレイクアウトケーブルは?
 私の場合中古品を買ったので,付属品が一切無い状態で届きました(笑)。その関係でブレイクアウトケーブルはもともと無かったんですが,どうもかなり評判悪いようですね。私の場合は某氏にお願いしちゃいましたので,制作方法等,私から申し上げられるようなことは特にないんです…。ごめんなさい。

 それだとあんまりなので,Lynxの公式ページからマニュアルを参照すると,P.31にD-Sub15PINのピンアサインが書いてあるので,それに従えばOKだとおもいます。D-Subの端子は電子部品系ショップで入手可能でしょう。
 興味深いのは,XLRもAES/EBUもGNDを接続しないことですね。これはPCとGNDを共有してもいいことがないからかもしれません。インピーダンスは75Ωの設定です。なお,Clockを繋ぐ場合のみGNDを共有することになります。

 以上,L22関連の話題でした。しばらくは溜まってる機器の感想などが続くかもしれません。