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アイソレーショントランスを使うなら?

 もし私が1台しかないアイソレーショントランスを使うならどこですか?と尋ねられたのであれば,まずプラズマテレビと答えるでしょう。プラズマではないモニターをお使いならば,冷蔵庫と答えるでしょう。

 大容量のトランスが2台あるならPDPと冷蔵庫の二つできまりです。そのくらい,PDPと冷蔵庫はオーディオの音を悪くします。PDPはオーディオの音を曇らせます。冷蔵庫はオーディオの音を歪ませます。

 トランスでアイソレーションする以外にも,アースをとるという方法もありますので,徹底したい方はこちらもお試しください(Macindowsさんアドバイスありがとうございます^^)。

 対策方針としては,家庭内で常時通電していて,消費電力の大きなものから順に対策を進めて行かれるとよいでしょう。白物家電が大敵です。冷蔵庫,洗濯機,炊飯器ですね。冷蔵庫の上にトランスを置いたり,炊飯器の電源にPLCノイズフィルターをかませてみたり,色々と方法はあるとおもいますので,お試しいただければと思います。

 あ,拙宅はオーディオは家電用分電盤とは独立した専用分電盤です。念のため。もちろんやらないよりはいいですが,オーディオ専用回路増設は分電盤共用とはトラック競技でいえばスタート地点が違うというだけだと思います。家電のノイズの影響は専用分電盤程度では回避できないようです。
 今後のオーディオの電源対策は,むしろ屋内のノイズ源をどうするのかという方向性で取り組まれていくのかもしれませんね。

Rコアトランス+スイッチング電源=?

 某氏と某氏のご尽力で,ずいぶん前に譲っていただいた温度FUSE無しのRコアトランス(900VA)をつかって250VACをPCトラポ&ネットワーク系機器に供給してみました。

 非常に良いです!素晴らしい!

 もうちょっと前にやっておけば…と思わなくもないですが,なんせプラズマTVでものすごく音が悪くならなければやろうとも思わなかったわけで(∵ 非常に面倒くさい),まあ,タイミングって感じでしょうか。
 まだリッピング用マシンがアイソレーションできていないので,最終的にすべての機器をアイソレーションするにはもう少し時間がかかりそうです(その前にリッピング専用マシンを作ってしまうかもしれません)。

 今回のトランス導入は,スイッチング電源の機器によるループの影響を減らすという効果,200Vを250Vに昇圧するという効果が考えられるわけですが,音の変化としては,ピーク感が解消され,歪みっぽさが減少しつつ,音色の多彩さが出てきたように思います。帯域間のつながりがスムースで緻密に,それでいて空間自体は軽やかですね。低域も適度に透明度があがり力感がでてきたようです。
 上品なサウンド傾向は以前Wadia7にRコアトランスを使ってみたときと同様の変化ですので,この空間の軽やかさと品の良い艶はRコアトランスの個性だと考えても良いかもしれません。この空気感がほかのタイプのトランスですと得がたいんですよねぇ…。ドロドロのトランス臭い低域はちょっと…。

 いやー,最近あまり話題に上っていないRコアトランスですが,再評価が必要な気がしますね。考えてみると,あまり消費電力が高くないオーディオ機器で比較的評価の高いものはRコアを採用したものも多いように思います。何事も,実際に聴いてみないとわからないものです(汗)。

グラウンドループと電源

 オーディオの技術的側面を重視して取り組まれている方は,たとえば電源の場合,スイッチング電源よりもリニア電源のほうが他が同じ条件なら音質は良くなるはずという考えで取り組まれていると思います。

 さて,私の場合どうかといいますと,できるだけ技術的にも聴感上も良い方向で煮詰めることができればと願ってはいるものの,なかなかそう簡単にはいかないもので,やはり条件次第だなという感じでしょうか…(汗)。
 たとえば,なまじ100Vと200Vとが混在しているオーディオ専用分電盤を使っていると,電源の取り方によってはスイッチング電源のほうが音がよく感じられたりすることもあります(一般論として優れているというつもりはありません)。

 目下悩ましいのは,グラウンドループを気にし始めると電源の取り回しの制約がものすごく多いということです…。
 具体的には,電源をとる場所をなるべく近くしてループ面積を減らすようにしなければならないという要請,スイッチング電源の機器は電圧を高くとったほうが電源にとって都合がよいという要請,等々。
 結局のところ,電源の取り方ひとつとっても,複合的な要因で変化が出てくる以上,一つの着眼点ですべてを解決するのは難しいように思います。

 これまで,とにかく安定化電源を増やす方向で検討してきたわけですが,最近色々と試した結果,デジアナ分離というよりも,PC系(スイッチング電源)の電圧を200V系でそろえること,ループ面積を減らす形で電源をとること,を「先に」解決した方が良い気がしています。
 最終的には電気的にアイソレーションした形でPCオーディオ系マシンをリモート操作したいですね。そうすれば今の悩みはかなり解消されるはず!(笑)

電磁波対策

日頃オーディオのノイズ対策を入念にされている方でしたら,ノイズ量の大小で音がどの程度変わるのかなんとなく感じ取られていると思います。最近は,オーディオ機器そのもののノイズよりも,PCや家電製品から発せられるノイズの対策のほうが遙かにやっかいな感じです。
そこで,素人的にできる電磁波対策としては,まず電磁波の放出が少ない機器を選んでみると良いと思います。いかに入念なノイズ対策を施したとしても,ノイズの発生源を絶つ方が根本的解決といえるでしょう。

▼ノイズ放出の少ない機器の見分け方
ノイズの少ない製品の簡単な見分け方としては,使っている機器がどのような規格を取得した製品かを調べる方法があります。特に,VCCI ClassBかFCC ClassBのどちらかを取得しているかどうかを調べてみることをおすすめします。

▼VCCIってなに?
VCCIとは,VCCI協会が定めた,機器が出す電磁波のレベルを規定した規格です。
実は,日本は電化製品に電磁波規制が法定されておらず,VCCIは日本の業界団体の自主基準で,かつメーカーが任意に取得する規格となっています。
そのくせ携帯の電磁波でマスコミが大騒ぎしたりと,日本は変な国なんです。日本に入ってくるPC用スイッチング電源に粗悪なものがあるのは,法的規制が非常に緩いということも理由の一つでは無かろうかと思います。
これに対して,アメリカではFCC規格(電磁波に関する規格),EU圏ではCE規格(電磁波を含む総合的な規格)を取得しなければ電子機器の販売ができません。
VCCI,FCC,CEはそれぞれ測定法や基準に差異があり,輸出する製品は輸出先の地域の規格に適合させなければなりません。

▼ClassAとClassB
また,VCCIおよびFCCについては,ClassAとClassBがあり,ClassAは商業用,ClassBは家庭用となっています。ClassBのほうがClassAよりも電磁波規制が厳しく,ノイズ対策という点ではClassBの機器を選ぶとよいでしょう。
ただ,ClassBの機器は比較的高価だったりしますので,資金的に余裕がない場合には,RoHSを無視して鉛板でケースを覆ってしまうという手もありますw

VCCI規制の詳細についてはこちら[PDF]がわかりやすいです。Class表示がなくてもVCCIマークの表示があればClassBとなります。

▼対策のポイント
最近は各家庭に無線LANルータが普及していますので,まずはここからチェックされてみてはいかがでしょうか。HUBも案外ノイズを出しているケースがあるようです。
PC関連のネットワーク通信機器が出すノイズはアマチュア無線をされる方にはわりと切実な問題のようですので,オーディオにも有効な対策になると思われます。拙宅も随時ClassBの通信機器にリプレース中です。