Tao邸訪問記(その1)

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 すっかり書くのを忘れていました…。もう結構前の話になるのですが,Tao邸を訪問したときに感じたことをざっと書いておきたいと思います。

▼メインシステム?編
 ジャーマンフィジックスのSpを中心としたシステムですね。

○初めての石井式
 初めて石井式の部屋を訪問させていただいた訳ですが,予想以上に響きが豊かで,デッド気味な部屋を想定していましたが,むしろライブ傾向に感じられました。天井が高いので,床面積のわりに部屋が広く感じられますね。改築当初と比べると,部屋の音響も非常に良くなったとのことでした。もう安定期といえるのかもしれません。
 Tao邸のオーディオルームは,ライブ気味の部屋なのに響きによる混濁感が極少で,良くコントロールされた空間であるように感じられました。

○低域が素晴らしい
 ジャーマンフィジックスのSpをまともに聴いたのは初めてですが,非常に良いSpでした。低域の沈み込み,周波数的な伸びも含め,どうしたらこんな大きさのSpからこんな低域がでるのかと不思議でなりませんでした(ため息)。

○解像度・情報量ともに高いレベル
 柔らかい音調のシステムでは解像度を落としていケースもあるわけですが,そんなことはありませんでした。送り出し機器もハイクオリティですから,全くそんなことは杞憂でしたね(笑)。むしろ,オーディオの基礎体力をどのように活かすかという段階のようでした。
 最初音像の輪郭がエンボス加工のように感じられるのに音像定位は良好という背反的な部分の両立を感じ,これは解像度が低いのだろうかと悩みましたが,途中からそうではないのだと気づくことが出来ました…(苦笑)。どうやらそこがTaoサウンドの美味しい部分のようです(後述)。

○奥行き感も良好
 SPと後方の壁との距離はさほど無いのですが,ジャーマンフィジックスのSpの特性か,奥行きの表現が非常にうまいシステムだと感じました。クラシック系・インストゥルメンタル系のソースを聴いている時にその傾向が顕著で,なかなかこの奥行き感を出すのが難しいんだよなーと感心いたしました。
 反面,ボーカル物を聴くと,全体的に優しい音であるせいもあって,聴感上,音像の前後配置がやや曖昧になっているものがありましたが,普段あまり聴かれないであろうソースでの印象なので,このあたりはあまり問題にならないのでしょう。

○立体的かつ明確な音像定位
 音像定位は良好で,立体的な音像が配置されます。解像度も申し分なし。個人的な嗜好からすれば音像のフォーカスは若干甘い部分もありますが,そこはTaoさんのおっしゃるところのふわっとした質感を維持するための譲れない一線のようです。
 システムの根幹にアレグロACを導入しつつ,Stealth系ケーブルを多用されているあたりには,やはり空間にソフトに(でも緻密に),拡散するように,溶け合うように楽器を展開させたいという明確な意図が感じられます。

○位相いじり系ソースはちょっと苦手?
 位相をいじっているソースの再現性という点でやや気になる部分がありました。他がハイレベルだからなおのことなのですが…。ジャーマンフィジックスのSpが,この手のソースを苦手としているのかもしれません。

○中域?中低域にかけての質感が独特。
 ボーカル帯域の低いあたりから下の帯域が特徴的でした。悪いというわけではなくて,今までに聴いたことの無いような聞こえ方で,独特のニュアンスです。360度水平方向に音を出すことを志向したSpならではのことかもしれません。もしくはネットワークの組み方でしょうか。ちょっと変わっている組み方と伺いましたので…。

○よく追い込まれたシステム
 システムは非常に敏感で,インシュレーター等による変化も顕著でした。持参したCFRPインシュレーターが好評だったのは,当サイトをご覧の皆様は既にご存じの事とおもいます。
 一般に機器をハイスピードで変更される方はあまり良い音を出していないケースが多いと言われているなかで,Taoさんはかなりのハイスピードで機器の入れ代わりがあった時期もあったわけですが,やはりクラシックのコンサートに通われているからでしょうか,Tao邸システムは既にオーディオの猛者と呼ぶにふさわしいクオリティを有しているように思いました。

 さて,次回のエントリは,いろんな意味でネットで話題の,サウンドデザイン製SD-05のアンプとPSDのSpの組み合わせのシステムについてですw

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