Tao邸訪問記(その3);PSD T3

closeこの記事は 9 年 11 ヶ月 25 日前に投稿されたものです。最近の記事内容との齟齬がある場合,リンク切れが頻発している場合がありますが,ご了承下さい。

▼T3の音
 まずはPSDのT3の評価をしなければなりませんね。今回は,Violaのシステムと,サウンドデザインのシステム,両方で聴かせていただきましたので,HRS-120 Carbonとの評価ということになります。
 なぜかT3はSD-05と一緒にしかほとんど登場しないスピーカーです。定価100万とのこと。定価100万の国産Spというと,結構なハイエンドクラスに入ってしまいますね…。余談ですが,とても小さいことに驚きました。全高は明らかにSYSTEM5.1より小さいです。
 結論から申し上げると,個人的には,ジャーマンフィジックスのHRS-120 Carbonのほうが好きでした。

○良かった点
 音像のフォーカス感も良好で,細かい音もきちんと再生しますし,曖昧な部分なくスマートに,でもピーク感無く再生してくれます。超優等生タイプのスピーカーです。その小さなキャビネットからは想像もつかないほどスケール感の豊かな音が聞こえます。口径の大して大きくないウーファーから良くこんな音がでてくるなーといった印象です。

○気になった点
 他方,HRS-120 Carbonが個性的ながら非常に魅力的な音である故,非常に優秀なスピーカーであることはすぐにわかるものの,T3はT3で主張のあるスピーカーなのだということが分かります。音楽が平面的に聞こえてしまうというか,謙抑的なんですね。押さえつけられているというより,自重してる感じでしょうか(笑)。美しい音も出るのですが,ほどほどに。分をわきまえているという感じですが,ともすれば箱庭的な(庭のサイズは大きいですがw)印象を受けるかもしれません…。

 あくまで私の嗜好からすれば,ということですから,もちろんこれが色づけがないのだといわれれば,そうですかと答えざるを得ないわけですが,まぁ,単体で「色づけがない状態です」なんて,おそれおおくてとてもじゃありませんが普段使えません(笑)。

 故に,単体で聴いたならば,この大きさ・この価格でこのクオリティはあり得ない!となるのですが,HRS-120 Carbonと「比較試聴」となってしまうと,どうしてもオーディオ的なクオリティのみで勝負しなければならない一方でHRS-120 Carbonに敵わない部分もあるわけで,そこがものすごい画竜点睛を欠くように思えてしまうから不思議です(涙)。
 まず,低域のレンジが狭いです。これはHRS-120 Carbonが低域上手過ぎるからなんですが…。相対比較するとどうしても気になります。質量感・沈み込みが足りないので,ハイスピードで解像度の高い低域がでているなぁとは思うのですが,聴き応えがあまりしないんです…。
 また,ウーファーとそれ以外のつながりに違和感があったのも気になりました。どうもウーファーが遅いんですね。ワンテンポというほどではありませんが,絶妙に遅くて逆に気になります(苦笑)。中高域の反応が早すぎるというか,市販のSpのなかでは低域早いんですが,そろってない感じがするんですよね。
 あとは,音場は明らかに部屋の影響で浅くなってしまいました。やはりHRS-120 Carbonと比べると,良くも悪くもT3は「普通の」優秀なスピーカーなんですよね…。前に向かってピストンモーションしてる音がします(笑)。

 長くなりすぎたので,さらに次回のエントリに続きますw

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