オーディオ機器選びは感性だ

さて,貴方にもオーディオという趣味の世界について興味を持っていただけたでしょうか。いよいよ実践編となります。

興味を持ったのであれば,次は道具をそろえましょう。もしかしたら貴方は本格的なオーディオって高いというイメージを持っているかもしれません。実際,専門店や量販店のオーディオ機器売り場に足を運ぶと,音楽を聴くだけならこんなに高いものいらないのでは…と思われるのも仕方のないプライスタグを見かけることになるでしょう。

では,どの程度コストをかければ,満足がいくのでしょうか。誰でも少ないコストで高い満足が得られるのが理想です。しかし,音楽鑑賞というのは,音楽を聴いて(多くの場合)感動を得ることが目的なわけですから,あなたが音楽再生に何を望むのか,何を重視するのか,何を基準とするのかによって,満足が得られるかどうかは貴方次第なのです。
そこで,まずはあなたの音の好みがはっきりしているのかどうかを確認しましょう。

これまでの音楽体験から,好みが既にはっきりしている場合には,要は貴方が心地よいと思う音にしていけばよいのですから,価格はさておき,とにかく試聴してみるのがよいでしょう。うまく好みにはまりさえすれば,予算を大幅に削減できるかもしれません。
また,あえて予算をオーバーする機器も聴いてみてください。もしかしたら,あなたの好みにばっちり当てはまるものが見つかるかもしれません。
大切なことは,貴方の感性を基準にすることです。他の誰かにオーディオを聴かせることが目的ではないのですから,自分本位に決めてしまいましょう。

ところで,貴方に音楽活動の経験がある場合,自分の求める音の方向性がはっきりしている方が多いでしょう。
これに対して,貴方がふと立ち寄ってみたショップでいきなり高品位なサウンドにショックを受けてしまった場合,音の好みがはっきりしないまま,熱に浮かされているのかもしれません。

この場合,大手家電量販店で店員さんのお薦めを買ってみたり,書店においてあるオーディオ雑誌を手にとって評論家の方々が書いている記事を読んで,特選とかBEST BUYとかなんとか賞受賞とか書いてある製品で予算内でぎりぎり買えるものを買ってしまった…という話もよくあることです。
しかし,このような買い方をしてしまうまえに,ぐっと我慢して冷静に。

なぜなら,それが職業評論家によってかかれたものであっても,それはあくまであなたの好みを知らない他人の評価だからです。
もし貴方が好みの音の方向性が導き出せないのであれば,しばらく試聴を繰り返したり手持ちの機器で工夫したりして方向性を模索してみてください。