HeadRoom / PMA(Portable Micro Amp)

▼使い勝手など
ポータブルヘッドホンアンプにもかかわらずA級動作という非常に珍しい機種です。
iPhone特有のノイズに対してもiQubeとは比べものにならない程強く(単に利得の問題かもしれませんが),その大きさを除けば非常に使いやすいアンプといえるでしょう。
充電池自体は非常に優秀で,イヤホンでの使用なら数週間使用していなくても問題無く使えてしまう程です。電池自体を交換するのが手間なアンプなので,元々入っている電池が優秀なのはありがたいですね。

▼音質傾向
○暖色系で中域~中低域の充実した音
音痩せと無縁の厚みのあるサウンドで,一般的には低域厨御用達,なんていわれたりもしますが,私はこれくらいの低域は出て当然だと思っています。低域がスカスカだと個人的には何を聴いても面白くないというか,楽曲的な意味で安定感に欠けて聞こえるのが気になってしまいますね。
ピラミッドバランスですが高域強調型のヘッドホン/イヤホンやケーブルと組み合わせると高域も非常にはっきりとして抜けてくるので,バランスが取れれば低域~中域の躍動感と高域の開放感が両立するサウンドも狙うことができます。
ですので,どちらかといえばイヤホンよりヘッドホン,ケーブルは銅線よりは銀線のものが相性がよいのではないでしょうか。

○リズム感の良さは出色
ホームオーディオのA級アンプでもよくみられることですが,ダンピングの良さからくるリズム感の良好さが,音楽を楽しく聴かせてくれるという特徴があります。リズム隊のノリの良さみたいなものが非常に伝わりやすく,それでいてそればかりが目立つわけではないバランスの良さが,とても好印象です。

○中高域にやや付帯音あり
中高域,具体的にはボーカルのやや上あたりにもやもやっとした付帯音があり,これが良くも悪くも音場感につながっているようです。これをいかに目立たせないようにヘッドホン/イヤホン,ケーブル,DAPの組み合わせで持っていくかというのが結構ポイントなのではないかと思います。
締まり気味のケーブルを使うと良いかもしれません。

○出来ればフル充電に近い状態で評価を
フル充電に近いときは,ダンピングが効いてリズム感の良い,ピラミッドバランスながらもたつかない良いバランスなのですが,電池が少なくなってくると特に中低域がファットかつルーズになっていくので,本気で聴く際にはきちんと充電してやるのがよいでしょう。

▼その他の機能
○crossfeed
左右で位相をずらすか何かで音場を広く感じさせるための機能だそうですが,ほとんど変わらないに等しいのでどうでもいいと思います(爆)。むしろちょっと音像定位悪化しますし。音色もほとんど変わらないのですが,この手の機能を有効にしても音色が変わらないのは凄いですね。

○ゲイン
iQubeとは対照的で,ゲインでの音質傾向が変わってしまう程の差は無いと言ってもいいでしょう。そう言う意味でも良くできたアンプです。