【引退】 Kimber Kable / Kimber Select KS-3035

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(ダイナミックオーディオ 旧アクセサリーセンター記事より引用)

▼PROFILE:
KimberKable社のハイエンドライン,Selectシリーズのミドルクラスに位置するケーブルです。値上げ傾向が続いており,3月には結構な率の値上げが行われてしまいました…。

▼音質傾向:
※拙宅の3035はケーブル両端のWBTのYラグを0680Agに変更してありますので,標準のCu仕様とは傾向が異なります。また,KS3033からKS3035にリプレースするにあたり,長さが半分になりましたので,ケーブルの交換以上に変化がでていると思われます。ご了承ください。

○広い音場
Kimberのケーブル,特にSelectシリーズはもともと音場感重視のケーブルですが,ショップで垂直比較したところ,確かにクラスが上になるほど音場は広くなるようです。
拙宅のシステムの場合,Eclipse時代にはリプレースの予定は全く念頭になかったのですが,メインSPがSYSTEM5.1へと変更になり,3Wayでユニットの口径も大きくなったこと&内振りで音場がEclipse時代より狭くなったことの対策のため,3035にリプレースすることとしました。結果,音場は確実に広がりました。特に前方向と横方向には広がりやすいようです。

○フラットな帯域バランス(条件付)
2WayのEclipseの場合,銀線の比率が上がってくると中低域から下が腰砕けになるというか,音像の実体感が無くなって密度がすかすかになる虞があったため,リプレースは全く念頭にありませんでした。
他方,SYSTEM5.1はダブルウーファーですし,ユニットの口径も若干ながら大きくなったので(多分ですけど),よりワイドレンジで伸びやかなになることを期待して,3035を選択しました。
SYSTEM5.1と組み合わせた場合,3035は3033と比べて周波数帯域的なレンジが非常に広く,思った以上に細やかな音をきっちり出してきて,スカキンにならずにちょうど良いバランスで鳴ってくれました。また,音のもたつきもかなり減少したことも,かなり嬉しい効果でしたね。もともと密閉型SPを使用していましたので,バスレフ型SPのスピードの遅さには違和感を覚えていたのですが,STWと相まって,スピードの遅さはほとんど解消されるに至りました。

○ヌケの良さ
SYSTEM5.1とKS3033の組み合わせですと,どうにも高域の詰まった感じが取れきれない印象を受けたのですが,さすがにKS3035になると,ユニット口径や数の増加をものともしないヌケの良さがありますね。KS3038だと現在の状態では抜けすぎる可能性があるので,Kimberはこれにて打ち止めかなと思っています。

○ややスクエアな粒状感
KimberSelectのケーブルで,特に銀線を使用している製品にある程度共通する傾向が,デジタルっぽいスクエアな粒状感です。NORDOSTが丸みを帯びた粒状感があるというと,相対的にわかりやすいでしょうか。いわば,高解像度の液晶パネルを見ているような感じですね。ドット自体の四角さは隠せないというかなんというか…。Kimberのケーブルは,空間の広さに比べると,若干情報量が足りない印象はありますね。

○ややモノクロ調な音色
Selectシリーズのケーブルの場合,特に多く使いすぎるとモノクロ調の度合いが強まります。全体的に淡泊でクール系の描写になるので,彩度が落ちたような印象を受けます。このあたりは他のケーブル等で要調整になることもあろうかとおもいます。

○空間から描写するタイプ
Kimberのケーブルは,空間描写に徹することで音像が浮き立つような描き方をするケーブルであるように感じられます。したがって,音像のリアリティや実在感を求める方には全然向かないケーブルです。

▼その他のコメント:
もうとにかくKS3033が2.4mもありまして,いい加減長いケーブルを取り回すのが嫌になってしまい,短いケーブルを探していたところたまたま見つけたのがKS3035の1.2m物でした。ケーブルはとにかく短くして,見た目美しいのがいいですね…(現状ケーブルがうじゃうじゃ這っていてすごい嫌悪感があります)。
よくKinberとかKimbarとかKinbarとか書かれる方がいらっしゃいますね。Kableもそうですが,ちょっと変わった表記をするメーカーですね。LINNぽい表記方法というか…。