Lynx Studio Technology / L22

▼音質傾向について
サブシステム用オーディオインターフェースで悩みたくなかったので,Lynxのカードを勢いで買ってみたわけですが,結構いい感じです。いや,か なりいい感じです。Transit USBと比較して印象に残っていることをざっとメモしておくと…

○情報量がかなり増えた
なんでもまかなうメインマシンですので,もちろんDVDやBDなんかも見るわけですが,台詞につけてあるエフェク トが非常に聞き取りやすいことに驚きました。こんなにエフェクトつけてあったのか!と新鮮な驚きがw
もちろん,音楽鑑賞においても,送り側の情 報量が増えた印象です。分解能が高いと言い換えてもいいですね。こちらは後述するように密度感という形で反映されていると感じました。

○やはり音に厚みがある傾向
RMEはすっきり系,M-Audioは地味系,とすれば,Lynxはエネルギッシュで厚みがある音作りのよう な気がします。厚みがといっても野暮ったい音ではなく,エネルギー感や密度感を感じられる方向性でしょうか。ただ,クリアネスが感じられないわけではな く,各項目のバランスが非常に良いのがポイント高いです。

○定位・音場も良好
音像の密度がしっかり感じられるので定位もコントロールしやすい印象です。ふわっとした音は作りにくいかもしれません が,定位感の良さで音場もきっちり表現してくるタイプといえるでしょう。奥行きも余韻で表現するというよりは定位で表現するようで,ドラムの存在感が失わ れることなく奥に定位する様子が心地よいです。

○ノイズ耐性は?
USBオーディオインターフェースを外部電源化したときと比べると,若干ノイズには弱いかな?という印象も受けます。 S/N感だけは外部電源使用時のほうが勝っていた印象です。とはいえ,デバイスそのものが表現できる情報量が伴わないとどうしても薄味の音になりがちなの で,悩ましいのですが…。
というわけで,以前も言及していますが,PCI/PCIxのオーディオインターフェースは,基本的にPC内部の高音質 化のノウハウをお持ちの方向けじゃないかと思います。

といったところでしょうか。いやー,中古で安かったとはいえ,買って良かったです。
私の今回の目的は,24bit/192kHz(デジ タルアウトは96kHz)まで対応し,かつWordsync無し・内蔵で高音質に出力可能であるインターフェースの導入でしたので,これ以上は望むべくも 無いですね…(あとはAES16くらい?)。
せっかくですから,試しにメインマシンに使っているNO-PCI改造品に積セラでも追加してみようかと検討中ですが,対策らしい対策といってもそのくら いにとどめる予定です。次はDACかな?。

▼設定について
Lynxは設定が難しいという話をちょくちょく耳にしますが,私の場合ミキサー設定はマニュアル読まずにいじってすぐ音がでてしまいました(汗)。です ので,何が難しいのかがちょっとよくわかっていないのですが(私が見落としているだけかもしれません),おそらくIN/OUTの設定がややこしく感じられ るからじゃないかと思います。
デジタル出力の場合は,OutputからDigital Out L/Rをまずさがして,P1LとP1Rを一番上に割り当てれば良いはずです。私はアナログOutはルーティングしない設定にして,アナログInもMute してしまっています。

あとは,私の場合は音楽鑑賞はASIO経由でやってしまうので,WASAPI経由は24bit/48kHzのフォーマットで出力するように設定し ました(いわゆる共有モードの「既定の形式」)。これでDVDやBDを鑑賞した場合でも24bit LPCMデータの出力が可能です(そういうデータが入ってなければ意味のない話ですがw)。

▼ブレイクアウトケーブルについて
私の場合中古品を買ったので,付属品が一切無い状態で届きました(笑)。その関係でブレイクアウトケーブル はもともと無かったんですが,どうもかなり評判悪いようですね。私の場合は某氏にお願いしちゃいましたので,制作方法等,私から申し上げられるようなこと は特にないんです…。ごめんなさい。

それだとあんまりなので,Lynxの公式ページからマニュアルを参照すると,P.31にD-Sub15PINのピンアサインが書いてあるので,そ れに従えばOKだとおもいます。D-Subの端子は電子部品系ショップで入手可能でしょう。
興味深いのは,XLRもAES/EBUもGNDを接 続しないことですね。これはPCとGNDを共有してもいいことがないからかもしれません。インピーダンスは75Ωの設定です。なお,Clockを繋ぐ場合 のみGNDを共有することになります。