PCオーディオ用途に最適なRAM選び
必要最小限度の容量のRAMを使う
OSをどの程度カスタマイズしているのかにもよりますが,基本的には必要最小限度の容量で十分です。不要な機能をそぎ落としたWindowsXPならば,128MByteでも十分動作します。
容量が増えると消費電力が増えるため,電源への負荷を増やすことになります。さらに,複数枚スロットに刺すことはノイズのアンテナを増やすことと同義ですので,音質上のデメリットを増やしてしまいます。
※ ただし,大容量RAMを使った場合には,RAM上にWAVデータやプレイヤーを展開して再生するメモリオーディオ的なアプローチも可能です。これはHDDの仕様頻度を極力減らすことによって音質的なメリットを享受しようとするアプローチです。
もっとも,私の環境では,RAMそのものへの物理的ノイズ対策をしない場合には上記のような大容量RAMを使う弊害との関係で効果が相殺されてしまい特段のメリットは見いだせませんでした。この辺りはRAMディスクドライバによっても結果が異なるようなので,関心のある方は情報収集されてみてはいかがでしょうか。
動作クロックを下げてRAMを使う
周囲のパーツに高周波ノイズを放出する量を減らすためには,低クロックで動作するRAMのほうが望ましいといえます。ただし,CPUやM/Bとの関係で動作しない場合もありますので,闇雲に低い動作クロックのメモリを刺せばよいというものではありません。
他方,PC用パーツの製造方法に鑑みるに,高いクロックで動作するもののほうが高品質です。
したがって,動作が保証されている範囲で高い周波数での動作が可能なメモリを低いクロックで使用することをお勧めします。
RAMの使いこなし
スロットの場所を決める
古いM/Bでスロットは3つ,新しいものになると6つもスロットがあったりしますが,拙宅では指す場所で音が違ったりします。
これは,CPU近傍にいくほどノイズの影響を受けやすくなるというデメリットがある反面,CPUからのパターンが短くなるメリットを享受することができるためと考えられます。
ノイズ対策のノウハウを持っている場合はCPUに近い側に,ノウハウがない場合には遠い側にさしてみるとよいでしょう。もちろん間を取って中央という手もあります。
ヒートシンクを取り付ける
アルミ製or銅製ヒートシンクでメモリの冷却とノイズ対策を行うのもよいでしょう。
メモリの電源安定化を図る
過去には電源を安定化する製品もありました。
http://kuroutoshikou.com/modules/display/index.php?iid=402
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040228/etc_nodimm.html
PCオーディオ向けの記憶媒体の選び方
低消費電力のものを選ぶ
とにもかくにも,分かりやすい指標として低消費電力であることを挙げておきましょう。電源への負荷を減らし,安定した動作を実現させることができます。
低速のモデルを狙う
一般的な音楽データの再生にマシンパワーが不要であるのと同様に,PAPCは記録媒体が高速である必要性が全くないといえます。となると,低消費電力的な視点からしてもそこそこの速度のものであればよく,あまりに高速なものは振動源を減らす観点から避けるべきということになります。
もちろん,動作に支障が出るような低速の固体メモリを使うのは論外ですが,市販されている全てのHDDは十分な速度をもっていますので,5400回転HDDを念頭にするのがベターな選択肢でしょう。
起動ドライブはSSDとHDDどっちがいいの?
HDDは震動源ですので,無くせるのであれば無くした方がよいでしょう。しかし,HDDは磁気記録なのでノイズには比較的強いのですが,SSDはRAMの集合体みたいなものですからHDDに比べて圧倒的にノイズに弱い印象です。
ノイズ対策のノウハウ(極端な話,鉛のシートで覆うとか)があるのであればSSDを,ノイズ対策のノウハウがないのであればHDDとするのが無難でしょう。
ちょっと変わった方法としては,コンパクトフラッシュを起動ドライブとして使ってHDDは外付けにするという手法もあります。コンパクトフラッシュはトランセンドのものとエアリアの変換基板を組み合わせるのが安定しているようです。
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IDE変換なので珍しいタイプですね。
音楽データ格納は外付けHDDと内蔵HDDどちらがいいの?
SSDにせよコンパクトフラッシュにせよ,多くの方は数百GB~数TBの音楽データをお持ちでしょうから,音楽データを保存するにはかなり心許ないのは事実でしょう。
外付けにする場合,PC本体側の震動源を減らし,電源への負荷を減らすことができ,加えて外付けHDDの電源強化や筐体強化といった対策を施すことができるようになります。これらは大きなメリットといえるでしょう。
もっとも,データ伝送方式によって電気的にどのようにPCやオーディオシステムと繋がるかが変わってきますので,伝送方式を何にするのかという問題が発生します(NAS方式でLAN転送か単純な外部記憶装置としてのeSATA接続か等)。データとしてはもちろん劣化等はしませんが,電源を別個に持つ機器同士をメタル線で繋ぐことになりますから,グラウンドループの対策が必要になることも考えられます。
私見としては,安定化電源を調達するなど,電源対策をすることが出来る場合には外付け化を,持たない場合には素直に内蔵させて振動対策(とりあえずSmartDrive等)をすることをお勧めします。
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ノイズ対策
PATAやSATAに取り付ける機器とマザーボードとが相互にノイズの影響を受けにくくするためにフィルター(パスコン)を付ける方法もあります。
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議論状況
DRAMに関してはRAMDISK系ソフトを利用してプレーヤーソフトをメモリ上に展開したり,WAVデータをメモリ上に展開するプレーヤーソフトを使いたいという方はメモリをとにかく増やしたいという需要が高いようです。メモリの量の大小でどちらが音質上好ましい,という見解の相違というよりは用途によって,という感じでしょうか。
HDDについては,ノートPCを利用する層は必然的に外付け化することが多く,結果外付けのものを使う例が多く見られます。グラウンドループを考えるとHDDは内蔵してしまうほうがよいはずなのですが,外付け化により音をコントロールするほうが聴感上好ましいことが多いようです。内蔵を薦める例はごくまれでしょう。
なお,外付けの場合,USB接続よりもIEEE1394接続のほうが評判はよいようです。最近はIEEE1394で音が良いと言われている製品の流通が少ないようで,eSATAなども検討対象になってくるかもしれません。





