再生ソフト選択編

再生ソフトがベストなパフォーマンスを発揮するために

前提としてwindows標準のミキサーを通さないようにする

まずはビットパーフェクト(バイナリ一致)環境を作りましょう。設定方法は,「バイナリを一致させてみよう」を復習してください。

ASIOがいいの?WASAPI排他モードがいいの?

一概には言えないでしょう。一般論としては,オーディオ専用マシンにOS環境を特化していない場合には,WASAPI排他モードのほうが良い結果がでるのではないかと思います。これは,WASAPIの場合オーディオ再生に必要なプログラムが優先的に動作するようにOSが設定されているためです。

なお,ASIOにせよWASAPIにせよ,ハードウェアがこれらに対応している必要があります。一般には,DTMで使われるオーディオインターフェースであればASIOには対応しているはずです。最近ではゲーム用のサウンドカードでも,ASIOやWASAPI対応を謳う製品が登場してきていますし,USBオーディオ全般は少なくともCD規格についてはWASAPIに対応しています。
USBオーディオ全般がWASAPIにある程度対応しているため,現状ではWASAPIのほうが汎用性があるということが出来るでしょう。

高品位再生が狙えそうなフリーソフト

まず,ここでいう「高品位再生」とは記憶媒体(HDDやSSDなど)に保存されているデータをそのままデジタル出力することができる環境,すなわちビットパーフェクト再生が可能な環境を構築することができることを意味します。

ASIOとWASAPI排他モードでおおよその音質傾向というのはあると感じますが,さらに再生用プレーヤーによって音質傾向は微妙に異なりますので,ご自分で聴いて判断されるのがよいでしょう。何故?という気もしますが,RAMの使い方やドライバの書かれ方も違いますし,オーディオインターフェースへのデータの渡し方や制御の仕方が若干異なるものもあるようです。
特に,ASIO,WASAPIに両対応している場合には,両方聞き比べる必要があると思います。ほぼ総当たり戦に近いですが,最終的にはプログラム全体が音質に影響しますので,がんばりましょう。

▼foobar2000 + ASIOプラグイン or WASAPIプラグイン

http://www.foobar2000.org/
http://www.foobar2000.org/components/view/foo_out_asio
http://www.foobar2000.org/components/view/foo_out_wasapi

▼uLilith

http://www.project9k.jp/

▼DirectShow対応マルチメディアプレーヤー+ReClock

http://forum.slysoft.com/showthread.php?t=19931

▼PlayPcmWin

http://code.google.com/p/bitspersampleconv2/wiki/PlayPcmWin

▼cMP² (cMP + cPlay)

http://www.cicsmemoryplayer.com/index.php

▼XMPlay

http://www.un4seen.com/

▼StealthAudioPlayer

http://andy-audioplayer.blogspot.com/

お薦めDAWアプリケーション

市販のものですと,やはりDAWソフトとして実績のあるものを使用するのが良い印象です。

▼Samplitude

http://www.hookup.co.jp/products/soundediting/samplitude/samplitude11.html

中域が太く躍動感のある傾向で,音楽のノリの良さを重視するのであればこちらのDAWアプリがお薦めです。
Samplitudeは体験版も出てますので,実際に使って音の好みに合う方を選ばれるとよいでしょう。ちなみに,Plextor製ドライブがマシンには いっていると,Samplitudeは隠しモードとして読み込み専用モードなるものがでますので,リッピング環境も遊びたいという方はこれを選ぶのも手です。もっとも,読み込み スピードがものすごく遅いため,実用性に欠ける気がしますが…。

▼Nuendo

http://japan.steinberg.net/jp/products/nuendo/start.html

ASIO規格を提唱したSteinbergが作っているDAWアプリです。映像との連携も念頭にあるので,非常に多機能ではありますが,再生用で使う機能はほとんどありませんので,オフにするのが一般的でしょう。音質傾向は分析的で聴感上の分解能が高い傾向にあります。非常に音数が多く,全帯域にわたってフラット傾向です。個人的にはリファレンスたり得ると感じています。

Steinbergのソフトは設定項目のカスタマイズで驚くほど音が変わります。まぁ,フリーソフトではそもそも設定項目が少ないのでカスタマイズの必要性もきっかけもないわけですが,DAWソフトはカスタマイズ必須です。再生専用と割り切ると余計な機能が多すぎます。というわけで,やるべきことの指針(ヒント)を掲げておきます。

○内部演算は32bit floatがおすすめ(PC_Audioさんが検証された模様
○VSTプラグイン関係も一考の余地有り
○レイテンシはお好みで(私は低レイテンシが好き)
○表示関係も一考の余地有り

おそらく1日で再生専用仕様にするのは不可能だとおもいます。私も「これで完璧!」と思ってから,ひらめきが何度もありまして,結局数度の変更を余儀なくされました(笑)。

▼Cubase

http://japan.steinberg.net/jp/products/cubase/start.html

Nuendoから機能を削ったものとしてCubaseというソフトもあります。最近はこちらのソフトを利用される方が多いですね。さらに簡易版のCubase LEはオーディオインターフェースに付属することもあります。こちらはNuendo と比べるとかなり低価格なので(もちろんSamplitudeよりも安い),DAWソフト入門に最適です。
音質傾向としては,地味目ながらすっきりとした音で,雑味のない傾向です。Nuendoと比較してしまうと,低域の量感が少なめで,低域方向の分解能がやや劣る印象があります。