OSの軽量化(Windows XP編)

その1

Windowsは多機能化と引き替えにごちゃごちゃしたシステムリソースをかかえていることで有名ですが,逆に言えば,ごちゃごちゃしているリソースをこれでもかと削ることで,全く別物の音質になったりもします。というわけで,第一弾は簡単なカスタマイズから。
ここではWindows XPを例にとってご紹介しますが,Windows7でも基本的発想は同様ですので,類似の設定項目を見つけて設定されれば同様の効果が得られると思われます。

○タスクバーとメニューのプロパティ
スタートボタン上で右クリック→クラシックメニューに変更。
menu_1.JPG

○画面のプロパティ:テーマ
テーマを「Windows クラシック」に変更。
gamen.JPG

○画面のプロパティ:デスクトップの背景色
黒に変更。
back_screen.JPG

○画面のプロパティ:スクリーンセーバー
スクリーンセーバーを停止させる。
screen_saver.JPG

まずは,ここまでやってみて,音質の違いを確かめましょう。変わったと感動した方,引き続きカスタマイズしましょう。よくわからないと思った方,好きなようにデザインをカスタマイズして美しい画像を楽しみましょう。
ここから先のカスタマイズは,Windowsがどんどん不便になっていきます(爆)。商用ではまず実現不可能なところまで追い込んでこそ,PCオーディオの真骨頂と言えましょう(笑)。

その2

OSカスタマイズの続編です。

○システムのプロパティ
既にweb上にあるリソースは有効活用してしかるべきですから,直剛さんのサイトに記載されているOSのチューニングの項を参照しましょう。
http://naotake.xxxxxxxx.jp/HTPC_soft.html

上記のページで説明のあるバックグラウンドサービスは,動作内容を理解している人が設定を変更すべき項目です。
全くWindowsの理解が進んでいない方,検索エンジンでバックグラウンドサービスについて検索しても意味が分からない方,いちいちWindowsの説明書を読みながら操作している方は,一切設定を変更されないことを強く推奨いたします。

レジストリの項目は,各PC毎に最適な値がことなりますので,盲目的に従わないようにしてください。世の中のほとんどのサイトに書いてあるレジストリチューニングはパフォーマンスの追求であって音質向上目的ではないということを忘れずに。

○デスクトップ上からアイコンを消す
デスクトップ上からアイコンを消すと余計なリソースを食わなくなります。
(1)まずはデスクトップ上にショートカット,フォルダ,実行ファイル等を置かないようにしましょう。
(2)次にゴミ箱を消しましょう。消す前に,ゴミ箱アイコンの上で右クリック→プロパティ→「オプション」タブを選択し,「ゴミ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消す」にチェックをいれます。
(3) ゴミ箱を消す方法には,レジストリをいじる方法もありますが,レジストリはある程度PCに習熟した方向けですので,ここでは控えます。そこで,今回は Microsoftから公開されている『Tweak UI』というソフトを使用してカスタマイズすることにしましょう。日本語化の詳細については,パッチを解凍して説明書を読んでください。説明書を読んでど うすればよいのか分からない場合は,素直にあきらめましょう。

Tweak UI公式ダウンロードページはこちら
日本語化パッチ配布ページはこちら。 (実行ファイルはこちら。)

(4)日本語化したTweak UIの「デスクトップ」を選択し,「デスクトップアイコン」にある全ての項目のチェックを外します。

Tweak UIは様々な項目をカスタマイズすることができますが,通常設定を変更することが出来ない部分を変更する上級者向けツールであることを忘れないようにしましょう。闇雲にチェックを外していっても,動かせないPCができあがるだけです。

○フォルダオプション
こちらもクラシックスタイルに。
folder_option.JPG

○当然の前提ですが…。
OSと関係ないので書き忘れていましたが,音楽再生に関係のないソフトはことごとくアンインストールしましょう。特にAdobe Reader等スタートアップで隠れて起動開始するタイプの常駐ソフトは忘れがちなので注意。

その3

OSカスタマイズもそろそろ佳境に入って参りました。今回あたりから,そろそろ自力で調べてもよく分からない方は手を出さないことを推奨します。

○時計を消す
タスクバーと[スタート]メニューのプロパティ → タスクバー → 通知領域 → 時計を表示する のチェックをオフ。これって凄く不便になりますねw

○不要なサービスの停止/無効
OS上でプロセスがいくつ動いているのかは,Ctrl+Allt+Delキーでタスクマネージャを起動させ ると分かります。例えば,普段よく使用する複数のアプリを立ち上げた状態の拙宅のメインマシンは45個のプロセスが動いていました。これらのプロセスを減 らすことは,CPUへの負荷を低減させるばかりでなく,メモリ管理を容易にし,音質の向上につながります。
サービスの停止/無効は,スタート → ファイル名を指定して実行 → 「services.msc」と入力後,OKを選択するとサービスマネージャが起動し設定可能となります。

DAW(Digital Audio Workstation)的視点での不要なサービスについては,DAW向けPC Guide & Topic(外部リンク)内のこちらのページを参考にしてください。
拙宅のPCトラポはそもそもインストール時からデバイスドライバやサービスを省いてあるカスタマイズされたWindowsXPを使用していますが,昨日実 験していて追加で無効にしたサービスは以下の通りです。最終的に,拙宅のPCトラポのプロセスはnuendo起動時で16個しか残りませんでした(笑)。 もっとカリカリにチューンするとあと1個くらいは消せるんですが,安定動作とエラーログが出ないことを重視しておきました。
なお,スタンドアロンなPCトラポなら,もう少し削れるんじゃないかと思います。このあたりは,サービスを削るメリットとCDドライブを乗せないメリットを天秤にかける必要があります。

●無効化
Ati HotKey Poller
HTTP SSL
Human Interface Device Access
Routing and Remote Access
Shell Hardware Detection
Task Scheduler
Telephony
Themes
Windows Audio
Windows Firewall / Internet Connection Sharing (ICS)
Windows User Mode Driver Framework
●手動化
Protected Storage

これらのサービスは,拙宅のPCトラポの環境に合わせて無効化されてものであり,専用機としての運用をしていない場合には無効化すべきではないものを含んでいます。安易に同様の設定にされないことを強く推奨します。

その4

OSカスタマイズの第4回です。今回は,主にレジストリについて勉強したいと思います。
レジストリの最適化は,Windowsの動作を有る程度理解していること,google等の検索エンジンを使って各レジストリがどのような動作をしているのかイメージが出来ること,が「最低限」必要です。最悪動作がおかしくなることも十分覚悟の上,設定を変更してください。何を変更したのか自分で分からなくなる人はレジストリエディタに触れないでください。自分じゃいじるのが不安だという方もレジストリエディタに触れるべきではありません。

▼レジストリの最適化とは?
Windowsマシンの場合,レジストリを最適化することでパフォーマンスを向上させることが出来ると一般的 に言われています。ここで重要なことは,「最適化」であるという点です。すなわち,個々のPCの性能や使い方に応じて,レジストリを調整し,最も合目的的 にパフォーマンスが得られるようにしなければなりません。
そこで,キーポイントとなるのは,CPUの速度,メモリの容量,ストレージの種類で す。特にメモリの管理については,512Mを分水嶺として,メモリに関するレジストリ値の方向性はかなり異なります。その値が,大容量メモリ向けの設定な のか,小容量メモリ向けの設定なのかをよくよく考えて,登録しましょう。

といいつつ,拙宅の場合システム関連のプロセスが30M程度しかありませんので,ごくごく小容量のメ モリしか積んでいない拙宅のマシンでも,大容 量向けレジストリ設定がある程度可能なようです。このあたりも,それぞれのPCに応じた「最適化」が必要だという端的な表れと言えましょう。

▼大まかな方向性=ひたすらパフォーマンスの向上を狙う。
○原則1:メモリは効率よく使わせる
○原則2:描画関係の機能は例外なくオフにする
○原則3:音楽再生に必要なIRQの割り込み優先度を上げる

<参考URI>
http://www.geocities.jp/elcesca/XPforLowSpec/4.html ※若干誤りと不足あり。
http://journal.mycom.co.jp/column/winxp/086/index.html 上記補足
http://blog.goo.ne.jp/error110/e/01018833a11115771ee85230ed4f2eb9 かなり詳細。

その5

これも要するに負荷を下げるということに尽きるので,ある程度PCとネットワークの基礎知識があれば自ずと推測できる部分ですが,webにきちん と書くということが大事ですからね。

○LANカード/ルータの設定
今回はLANカードが別途入っているマシンをオーディオ用に使われている場合の設定です。拙宅のLANカー ドはintelの82559搭載カードなのですが,LANカードの設定で音がかなり変わります(苦笑)。相対的な変化の度合いでいけば,10Mのときの変 化度は猛烈で,いろいろといやになりました。ログ生成のオフと接続方法の固定はプロセス優先度ほどではありませんが,変わります。
大まかな方向性としては,ログを出すのをやめる,Wake On LAN関連の機能をオフにする。リンク速度を固定して全二重通信といったあたりでしょうか。

10M接続は音的な変化は驚異的なレベルなのですが,50MのWAVファイルを転送するのに実測3分はかかるため,実用性がかけらもないと判断し,採用を断念しましたw

いよいよいじる部分が少なくなってきていますが,ソフトウェア的にはもうほとんどないですかねぇ…。最後シェルをいじるっていう手が残っていますが…(爆)。

その6

PCオーディオの性能を追求されている方は,余計なフォントを削ると幸せになれるかもしれません。まずは下記URLあたりをご参考に調整されるとよいかと思います。

http://ub.blog85.fc2.com/blog-entry-108.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1010369380

十 分に対策が進んでいるPCでしたら,なんじゃこりゃ?って変化じゃないでしょうかね…。いやーびっくりしました…。再生専用PCならば,積極的 に必要最低限のフォントを残して削るのもおもしろいと思います。復帰させることができるように,ちゃんと別のフォルダに保存しながら試してみるとよいです ね。

PCの対策って,時々天啓のように降りてくるのを待つしかないこともあります。思いつくまでが大変なんですよねぇ…。

その7

PCオーディオ・PCトラポは不思議なことがいっぱいですが(といっても変わって聞こえるのが残念な頭という気もw),今回もちょっと気になったことがありましたのでご紹介したいと思います。

▼ファイルの属性を変えると音が変わる?
WindowsOSにはファイルの属性というものがありまして,右クリックでファイルのプロパティを選択すると「読み取り専用」や「隠しファイル」の設定をすることができます。更に,詳細オプションでインデックスサービスや圧縮の有効・無効も選択できますね。

で,もともと何の気なしに始めたことなのですが,戯れに再生するWAVファイルを「読み取り専用」にしてみました。うーむ。音が変わって聞こえる…w
読み取り専用にしますと,音がすっきりとして見通しよく,ノイズフロアが下がるような印象を受けますね。アーカイブ可能をOFF,インデックス付与をOFFにしますと,音的にはウォームな方向に振れるようです。

もう少し細かい検証をしたい方は,アクセス権の設定から,色々と試してみるのも良いですね。実際結構変わるようです。設定が面倒臭すぎるのと,パターンが色々とあって,私は結局簡易的な設定でお茶を濁していますが…。

その8

Embedded Windows用のログオンファイル,minlogonを通常版Windowsで使うという技がオーディオ目玉親父さんで紹介されていました。

ただ,これは拙宅のマシン環境でやるとエラーが出てDAWがうまく動かなかったため,採用できず…。どうも権限がSYSTEMになってしまうとのことですので,Admin権限で動かさなければならないものがある環境では総じて問題が出るようです。導入にはご注意を。

それでも,転んでもただでは起きないの精神で新しい調整項目を見つけました(笑)。

フォントを削ると劇的に音質改善になるという話をちょっと前にご提案しましたが,今回はOSで使われるフォントを変更しつつ,フォントキャッシュ を固定化してみるというもの。加えて背面ウィンドウと前面ウインドウの色を同じにしてみました。方法は下記のサイトさんを参考にどうぞ。

http://www.mtblue.org/pc/tips/speed_up_xp.php

変更項目は下記の通りです。
○システムフォントをTerminal 10ptに(9だと文字化けします)
○フォントキャッシュを固定化
○背面ウィンドウと前面ウインドウの色を同じに

結果的には結構いい感触をもっています。さすがに大量にフォントを削るほどの劇的な変化ではありませんが,それでも期待値よりは上かなと。
ちょっといくつかまとめて変更してしまったので,個々の設定項目がどの程度影響するかは判然としません。個々に検証される方は是非ご報告をお願いいたします。

基本的に音楽再生には不要なものばかりですので,読み取り専用にチェックを入れ,その他の機能をOFFにしておくとよろしいのではないでしょうか。何人かの方に試していただきましたが,いずれも好評のようです。皆様の環境ではいかがでしょうか^^